ハートドリブンを読んでみた

アカツキの塩田さんの「ハートドリブン 目に見えないものを大切にする力」を読みました。

ハートドリブン目には見えないものを大切にする力
これはビジネス書のようなテクニック論や理論ではない。
むしろビジネスマンや、リーダーとしてのあり方が書かれた本。

自分もリーダー経験があるが、塩田さんが経験された感覚がどんぴしゃりと当てはまり、本の臨場感が上がった。
自分自身もリーダーは「強くなければいけない」「弱みを見せては行けない」「結果を出して、先頭に立たないと存在の意味がない」「自分で背負って、自分でやり切らないと行けない」というような強迫観念に刈られていた。
塩田さんも「価値を出せない、期待に答えられない自分は愛されない、存在しては行けない」という思い込みで、人に頼れない、弱みを見せられないという呪縛に苦しんだと書かれている。

自分の事業、人生を通じて自分以外を幸せにしよう!と考え過ぎて自分自身がその幸せになる中に入っていないことに気づいたと言われている。
リーダーに大事なのは抱えることではなく、分かち合うこと。
それに気づいて、徐々に周りを巻き込むことでよりチーム力が上がったと。
ここが本当に僕には刺さった。他にもサービスについて、組織について、書かれているがここが一番だった。
僕自身も抱えてしまって、周りを頼れずに体を壊してしまった経験が10年で2度ある。その時はやはり「価値を出せない、期待に答えられない自分は愛されない、存在しては行けない」というモンスターに追われていた。
後から実は、抱え過ぎてた・・・と周りに話をすると「もっと頼ってくださいよ。みんなでやった方が、早いし、インパクトも出るよ。みんなでやろうよ」と言われた時は本当に安心した。

これからも、お互いを尊敬して、ぶつかり合えて、分かち合えるチームを作りたいと心から思った。
でも日常で気をつけておかないと人はそう簡単には変わらない。
意識を変えて、行動を変えて、習慣を変えて、周りを変えて、人生を変えていこう。

後、この本の中に書かれているのが、目に見えないものにフォーカスする組織づくり。
人の感情や、心の声、信念、場の空気感など
ベンチャーあるあるなのが、ポジティブな空気、言葉が善で、ネガティブな空気、言葉は悪であるという固定観念。レッテル。
もちろんポジティブな空気を出すことは大事だが、そればっかりだと疲れてしまう。毎日高級な料理を食べているとたまにジャンクフードも食べたくなるというような感覚。
ポジティブな空気しか出せない環境になると息苦しくなる、人はネガティブな感情とポジティブな感情を行き来する生き物。その生き物が集まって作るのが会社であり、チームなのだからポジもネガもうまく付き合って行かないと自分を壊してしまう。

とにかく、人の期待に答えないと行けない、自分の声を押し殺して周りを尊重しないと行けない、自分の幸せより他人の幸せ。
聞こえはいいし、なんかいい言葉、いい人になれそうな考えだが、その中に一番大事な自分がいないのでは、元も子もない。

自分の心に正直になろう。周りを頼っていこうと思えた一冊でした。


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