教育という言葉が嫌いなホリエモンが書いた教育についての本

そもそも教育という言葉が嫌いな著者ホリエモン、そのホリエモンが今の教育の仕組みについて異を唱えた本である。
そもそも戦後何も変わっていないシステムを使って運営されている学校の存在を完全に否定している。
戦後、国のため、まさに国民を生み出すために作られた学校教。
今や自国にいながらもインターネットを通じて世界と繋がれ、ありとあらゆる情報や知識にアクセスできる時代。
その時代に「我慢が美徳」「目上の人のいうことを聞ける人間が評価される」「長い物には巻かれろ精神」を押し付けられる学校教育に意味があるのかを提起されている。
飛び抜けた評価「A+」よりも満遍なく評価「B」がいいとされる風潮。
だから個性がなくなっていく、好きなことをやり続けていく子がいなくなって大人社会でみんなが同じ働き方/価値観になってしまう。
特に罪深いのが、「我慢が美徳」「好きなことだけでなく、苦労もしなさい。苦労した方がいい経験ができる、いい人生が送れる」などという幻想。
好きなことを一生懸命やって、没頭して、燃焼するほうが絶対に楽しいのに、なぜそうできないのか。
みんな子供の時はブロックにはまったり、落書きにはまったり没頭してた。
いつのまにかその尖ったものも削ぎ落とされてしまい、みんな丸くなる。
その研磨剤が、学校であり、会社であり、日本の組織という呪縛だ。

特に印象に残った言葉
・学びとは「没頭」のことだ。脇目も振らずに没頭し、がむしゃらに取り組めること
・使うべきは、時間でもお金でもなく、頭である。
・自分が今まで得てきたものをなんとか未来で生かしたい、という思い込みは捨てて、「今」あなたが何をしたいかが出発点。


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