あやめ十八番「空蝉」振り返り
暑い熱い厚い夏が終わってから三日が経った。
まだ朝起きると半自動的に浴衣と足袋を鞄にいれようとしてしまい、「終わったのか」と気付くと劇中のようにヒグラシが聞こえる気がする。
今まで色々な舞台に参加してきたが今回は特に忘れられない公演となったので、文を書くのは苦手だが作品の残り香があるうちに振り返ったり思いを書き殴りたいと思う。
①絶対に上演する
稽古が始まったのは8月の頭。
顔合わせのキャストスタッフが集まる場であやめ十八番の主宰である堀越さんが
「コロナ禍始まって以