Google for Educationが映す未来
コロナウイルスが猛威を奮っている中、
学校教育において大きな変革が求められていると思う今日この頃。
今年から大学職員として勤務してみて、
その内部事情がよく見えます。
従来の<対面授業>の実施は厳しいですね。。
それは大学全体としても同じようで、
厚生労働省のデータによると、
現在授業を実施している大学のうち、
<対面授業>を実施しているのは全体のわずか3.5%。
ほぼ全ての大学が、
<遠隔授業>のみ あるいは <遠隔授業 + 対面授業>
という対応をしているようです。
ウィズコロナ時代という言葉ができるくらい、
コロナが収束するにはまだまだ時間がかかるんだろうな。
そんなふうに思いながら過ごしていると、
「Google for Education」
というサービスを発見。
調べてみると、これ、
Google社が教育機関向けに提供する一連のサービスということで、
教育の質を爆上げすることができる機能が用意されているみたい。
個人的にシビれたのは、
「VRとARを教育に取り入れる」という発想。
VR(仮想現実)とAR(拡張現実)は最近よく話題に上る。
教室にいながらペルーのマチュピチュ遺跡まで生徒たちを連れて行ったり、回転する竜巻を机の上に出現させたりしてみませんか。
Googleのホームページでの紹介文。
これはすごい。。
教室内で修学旅行してるようなもんですよ(ちょっと違う)。
例えばですけど、
中学・高校での社会科の授業
めっちゃ退屈に感じる時って、ありません?
(僕の社会科教員だった人、、すみません)
これには理由があると思っていて、、
例えば中学地理。
ヨーロッパ州の勉強をしているとしましょう。
ヨーロッパでは地中海式農業を呼ばれる農業が伝統的で、夏には葡萄・オリーブやオレンジ類などが乾燥に強いので栽培されて、冬は小麦が栽培されている。
教科書にありがちな文章ですよね。
学校の先生が丁寧に板書して、解説してくれて、
テスト前に必死こいて暗記して、、
筆者の中学生時代の日々はそんな感じでした。
字面と数枚の写真程度で知識を学ぶプロセスは、
一番時間が掛からず効率がいいとは思います。
なのですが、
やっぱり読み物だけの情報は無機質に感じてしまって、
どうにも頭に入ってこない。。
学習塾で中学生の指導をしていた頃にもよく思い当たるのですが、
社会が苦手な子は、社会科の学習要素である「地理・歴史・公民」について、
「社会の授業」という機会でしか触れようとしないことが多いように思います。
どういうことかというと、
社会が得意な子は、例えば歴史であれば、
歴史の漫画や、歴史についてのテレビ番組のことをよく知っています。
つまり、「社会の授業」以外の場で、インプットをしているんです。
もちろん、この点を工夫して覚えやすくて理解しやすい授業を展開する先生もいらっしゃいます。
ですが、そういったものがなく、
教科書と先生の板書だけでは、どうにも理解しづらいし、頭に入ってこない。。
ところがここに、
ヨーロッパの葡萄畑が目の前に広がっていたら・・・。
9月の暖かい昼下がり、葡萄を一房ずつ丁寧に摘み取っている農家の人を見ることができたら・・・。
私たちが五感を使って認知をする時、
視覚から得ている情報が9割近いとも言われています。
それくらいビジュアル化された情報は記憶に残りやすいものです。
ここ数年リリースされたゲームの映像を見て、
もはや本物か?
と錯覚してしまうほどのグラフィックに驚かされますが、
映像技術が年々向上していく様子をみると、
こうした技術を教育サービスへと応用する動きが出るのではないかと。
というか、個人的にそうした夢を叶えてほしい笑
今のような状況になったことで様々な変化を求められますが、
それは決してネガティブな面だけではないと思います。
学校教育、そして学習塾などの教育業界全般。
新しい動きが出てきそうです。
今後の動きに期待です。
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