遺品整理の仕事【22回目】

2022年6月28日(火)

8時ごろ出勤。

今日1件目は隣の県での施工だった。

準備をして、カー坊さんと一緒にトラックに乗り込む。

カー坊さんは助手席で「タバコの火がつかない！昨日いとこがライター壊しやがって！くそぉ！！これで空腹まぎらわしてるのによぉ！」と唸っていた。

可哀想になったので、ちょうど近くにあったコンビニに寄り、ライターを買いに行ってもらった。

現場到着までにガソリンが無くなりそうになったので、給油をしてから現場に向かう。

<1件目>

マンションで4トンの施工。

立花さんとバイトリーダーが荷物をまとめて、玄関の方まで出してくれる。

それをカー坊さんとわたしがパッカー車(ゴミ収集車)まで運ぶ。

今日のパッカー車の男の人は、遺品をエントランスまで取りに来てくれたので、かなりありがたかった。

遺品にはレトロな品物がたくさんあり、とても可愛い。

遺品を外に出したあと、立花さんが掃除をしてくれていた。

遺品の積み込みをして、会社近くの倉庫まで戻る。

運転が長くて眠い。

運転の合間に自分の爪を見ると、施工の影響で爪が削れていた。

倉庫まで戻ると、昨日来てくれたパッカー車のマッチョさんがいた。

遺品を下ろし終わったあと、マッチョさんがわたしとカー坊さんにジュースを買ってくれた。

暑さでクラクラする。

この時点で15時半くらいで、次の現場は16時からだった。

お昼ご飯を食べる時間がない。

<2件目>

2件目の施工は、施設への引越しと不用品の処分だった。

カー坊さん、バイトリーダー、わたしの3人で引越しを行う。

引越しの荷物はあまりなく、あっさりと引越しが終わった。

施工現場へ戻る間に「立花さんってなんで社員になったんですかね」という話しになったが、やはり「彼女ができたから」だろうと話しがまとまった。

引越しに行っている間に、立花さんが中の荷物を外に出してくれていた。

バイトリーダーはトラックに荷物を積み込むのが上手く、テトリスの世界大会を見ているようだった。

施工が終わり、わたしとカー坊さんが不用品を倉庫に置きに行った。

そのあとローソンに寄ってご飯を購入する。

事務所に戻って経費計算をすると、なぜか13円合わない。

たまたま社長が事務所にいたので報告すると「気をつけてよ」と言いながら13円を出してくれた。

13円をくれたあと「社用携帯貸して」と言われる。

なぜだろうと思いながらスマホを渡し、経費計算をした。

しばらくしてスマホが戻り、LINEを見ると会社のグループLINEを退会させられたあと、再度グループLINEに加入させられていた。

おそらく昨日残業代について話しをしたので、出勤と退勤時間の証拠を消したのだろう。

まだトーク画面のスクリーンショットを撮っていなかったのでとても悔しかった。

残業代5万円をもらう話しが消滅してしまうかもしれない。

20時ごろになり、ローソンで購入したご飯を食べられた。

黒酢酢豚弁当は想像以上に酸っぱかった。

会社でシャワーを浴びて、社長のお母さんにお金を渡しに行った。

時間は21時くらいだった。

自転車をフラフラ漕いでいると、チャンポンと書かれたのぼりがなびくお店を見つける。

お店に入り、チャンポンを注文した。

テーブル席でチャンポンを食べていると、お店の人とお客さんに絡まれた。

「なんの仕事してんの？」と聞かれたので

「遺品整理してます」と言うと、全員から驚かれた。

「まあ職業に貴賎なしやからな！ほら！泥棒とか殺人だって職業なんやから！」

と言われ、遺品整理ってそんなことを言われるような職業なのかと思った。