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仲間経済


加茂地区に生まれ育ち、大学進学で上京した稲葉海幸さん。大学卒業後に加茂地区に帰ってきて、平日は会社員として働きながら、休日には旧平三小学校の「畑のがっこう」や養老渓谷駅前のカフェ「サトモノ屋」など、南市原の地域活動に関わっている。今回はそんな稲葉さんにお話を伺った。

ふるさとで地域の活動をすること

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開宅舎 小深山(以下Kと示す):稲葉さんは大学生のころから地域活動に興味があったとお聞きしました。地域の活動に興味を持ったきっかけは何だったんですか?

稲葉さん(以下Iと示す):きっかけは地元ですね。地元が田舎で、少子高齢化の影響によって自分の慣れ親しんだところが失われていっちゃうのが嫌だなって。自分が歳をとったときに、今まであったものが無くなっちゃうんじゃないかって思いました。

K:そこがきっかけだったんですね。田舎であることってネガティブに捉える人が多いのかなと思うのですが、稲葉さんはネガティブに感じたことはないんですか?

I:もちろんありますよ。小さい時は特に。小学校は同級生が3人しかいなかったし、コンビニもカラオケもドラッグストアもない。ここじゃ一生住んでいけないって思ってました。牛久が都会だと思ってましたよ(笑)ただ、社会人になってエミイさんのところで関わるようになってから、地元での人と人との繋がりが目に見えるようになって、今までデメリットと感じていたことがメリットとして捉えられるようになりました。この人だから信用できる、この人が作ってくれたものだから安心できるって、仲間経済って感じがしました。

K:仲間経済ってすごくいい言葉ですね。

I:この地域は人を巻き込んで地域の活動をしてるなって思いました。人との繋がりや地域で活動する楽しさって、上京しなかったらわからなかったなと思います。こっちに帰ってきて、エミイさんやのろしさんの活動に参加して実感しました。地域にある資源をうまく活用しているのが市原市や加茂地区の魅力だなって思います。

これからのこと

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K:稲葉さんがこれから加茂地区でやりたいことってなんですか?

I:大学生のとき、地域作りインターンという学生と農山村の地域の人々を結ぶプログラムに参加していたのですが、市原市をそのプログラムの派遣先にできたらいいなと思っています。観光みたいに1回きりじゃなくて、継続的に地域と関わるきっかけを作りながら、市原市のことを知って欲しいなと思います。


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