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となりの有一さん

空き家を探すうえで、地元の人の協力はとても大きな力であり、開宅舎の活動は地域の人に支えられていると言っても過言ではない。開宅舎だけでは聞くことができない話も、地元の人が一緒なら聞くことができ、そこから物件の開宅や移住希望者への入居に繋ぐことができる。今回は、三和さんのおとなりに住んでいる佐藤有一さんにお話を伺った。

開宅舎の活動

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開宅舎 小深山(以下Kと示す):有一さんと最初に会ったのは田淵町会にリサーチをしに来ているときでしたよね。

有一さん(以下Sと示す):そうでしたね。「通いの場」って田淵町会よりも小さい組織になる組の人たちが体操や運動で集まっているときに、原さんと地域おこし協力隊の掘さんも参加してくれて、空き家を探しているって聞いたのが最初だったかな。

K:ぼくたちみたいな若い人が空き家を探してるって聞いた時、最初どう思いました?

Y:三年くらい前から里見地区の小域福祉ネットワークの会長をやってるんですよ。そういうのもあって、若い人がこの地域に入ってくれたら心強いなと思っていましたね。ほんとに若い人がいなくて、過疎化をすごく感じていましたから。

K:多くの人が家を出てしまいますもんね。そういったところに、三和さんが移住してきたことはどう思いますか?

Y:地域の人たちみんな喜んでいてね、気にかけていますよ。三和さんは軽トラの荷台を改装してお仕事で使っている人なので、みんな親近感が湧いたのかもしれないです。この前は組で歓迎会もやりました。三和さんのお父さんも参加してくれて。お父さんは山仕事とかもよくやる人でね。新しいものを作らない、環境を壊さずに今あるものを使っていくという三和さんの考え方が地域の人たちと合ったんじゃないかなと思います。

これからのこと

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K:有一さんは陶芸や畑、養老渓谷の案内など、いろんな地域の活動をしていますが、今後どんなことに力を入れていこうと思っていますか?

Y:人生に深みを出していきたいなと思っています。自然薯を作ってるんですが、今年からハウスをもう一つ作って、二千本作りたいですね。あとは、自分で一から美味しい小麦を育てて、パンを作りたいです。今年は大豆もたくさんあるから豆腐も作りたいなと。人が密にならずに、どう田舎の暮らしの良さを体験させてあげられるのか常に考えています。

K:すごい今でも十分深みがあるように思っちゃいます。

Y:満足したらそこで次に進みませんからね。農機具やその修理代のために働いてるようなものですが(笑

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