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KIOSK2021

12 月4 日、小湊鐵道馬立駅以南の各駅に、1日限定のKIOSK があらわれた。「小湊鐵道の各駅にコーヒースタンドがあったらいいよね。」そんな何気ない会話から始まったこの企画。月崎駅はOIKAZE、大久保駅は麦を踏む、各駅で地域に根差して活動する人が出店した。

上総牛久駅以南は走っている鉄道の本数が少ない。小湊鉄道の駅を利用する人も少ない。交通手段もほぼ車だ。しかし、この取り組みが行われた2021 年12 月4 日はいちはら×アートミックス2020+ の期間中。アートを目的に遠方から訪れる人たちでいっぱいになった小湊鉄道は通勤列車のようだった。

実際、コーヒーを買いに来てくれた人のなかには、遠方からいちはら×アートミックス2020+ を目的に来た人もいた。また、遠方からのお客さんに加え、地元の人がコーヒーを買いに来ることは意外だった。

「今日はコーヒー屋さんがあるのね」

「この駅にカフェができるなんて」

驚きながらもコーヒーを買ってくれた。駅前でコーヒーが飲めることはとても豊かなことなのかもしれない。駅前でコーヒーを飲んでから汽車に乗る。駅前でコーヒーを飲みながら友人と待ち合わせをする。そんな豊かな時間が過ごせる場所があったらいい。

このイベントは2021 年12月4日の1 日だけ実施された。周りからは、「月に1 回こういう日があってもいいのではないか。もっとこんなふうにしたらいいんじゃないか」そんな声をたくさんいただいた。1日だけの小さな取り組みだったかもしれないが、南市原の少し先の未来を試すことができた。

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