見出し画像

東京のオリンピックゆかりの地をめぐるマラニック (7/4sun) 見どころ案内

コロナの影響で久しぶりの開催となる今回、あえてのネタバレになりますが、大声や密でのガイドトークを回避する意味もあり、大々的に見どころを事前案内いたします。ゆく先々のイメージを掴むことでより楽しんでいただけると幸いです。
公式開催要項、申込はこちら↓
https://www.kaitaikenpo.com/maranic_schedule/01-copy.html

マラニック=マラソン+ピクニック

マラニックとはマラソンとピクニックの造語といわれています。山西哲郎先生の指導の元では昭和の頃から行われていました。市民マラソンが盛んになった今ではウルトラマラソン系のマラニック大会から仲間や個人で行うものまで、実践者も多くマラニックという言葉も定着してきた感があります。
快体健歩では、マラニックを「心身に余裕をもったランニングで、行く先々で社会、自然、人とのコミュニケーション、発見、感動、感心を味わうランニングスタイル」と理解し、2009年設立以来月1回以上の頻度で数多く開催しておあります。

画像2

スタートは駒沢オリンピック公園

スタートは駒沢オリンピック公園。その名のとおり1964年第18回東京五輪の第二会場として、サッカー、ホッケー、バレーボール、レスリングの会場が行われたところです。現在の記念塔には聖火台が、現陸上競技場には集火台があったようです。
屋内球技場にある「東洋の魔女」銅板は残念ながら当日は開場されていないので見ることができませんが、オリンピックメモリアルギャラリーでは、大会の様子や記録を伝えるパネルやユニフォーム展示を見ることができます。
私たちランナーにとっては、五輪のレガシーとしてよりも練習場としての駒沢公園が馴染みかもしれません。園内に設けられた1周2.14㎞のジョギングコースを1周回した後に、メモリアルギャラリーを15分程度見学する予定です。

画像3

1964年第18回東京五輪のレガシーをたどって

続いて代々木方面へと向かいますが、知る人ぞ知る通称「オリンピック道路」を走ります。駒沢公園は、1964年第18回からさらに遡った1940年の第12回東京五輪のメイン会場予定地でしたが(中止となる)、そこに通じて整備されたのが「オリンピック道路」。地元の方なら知っているかもしれません。

世田谷区の住宅地に清涼感をもたらす緑道を走り、渋谷道玄坂を横断して10kmあたりで到着するのが第18回東京五輪の選手村、代々木公園です。五輪橋や、園内にひっそりと佇むオランダ選手宿舎跡の見どころと、私が最も惹かれたのが当時の選手村の解説地図をレリーフに刻んだモニュメントです。とても細かく描かれており、現地ならではの臨場感をもって想像を楽しめます。
もちろん、織田フィールドの由来にも触れましょう。・・・織田フィールドは選手村における陸上競技の練習場でした。1928年アムステルダム五輪三段跳びで日本初の金メダルに輝き、後の日本の陸上界に大きく貢献された織田幹夫さんにちなんで今も陸上競技場として使われています。ここを練習拠点にするクラブ、市民ランナーも少なくありませんが、こうした文化に触れることもランニングの奥深い楽しみ方の一つと思います。

画像4

フィニッシュ 新国立競技場・TOKYO2020オリンピックミュージアム前へ

今大会TOKYO2020では、織田フィールドは陸上競技の練習会場になると思われますし、隣接の国立代々木競技場はオリンピックのハンドボール、パラリンピックの車いすラグビー、バトミントンの会場です。
代々木公園を出て14~15㎞地点が北参道~甲州街道。ここは、アベベ選手や円谷幸吉選手が走った第18回東京五輪のマラソンコースです。かみしめて走りたいと思います。
続いて東京マラソンのコース靖国通りを走り、起伏の大きな富久町交差点に着きますが、ここは札幌に移転する前のTOKYO2020のマラソンコース。勝敗を分けるといわれた40㎞地点です。選考会となったMGC(マラソングランドチャンピオンシップ大会)は今や思い出です。

私たちのマラニックは、そこに息吹を吹き返すかのように、幻の本番さながら(あくまでゆっくりですが)、ゴールの新国立競技場をめざしましょう。
TOKYO2020の卓球の会場となる東京体育館、陸上競技のウォーミングアップ会場となる神宮外苑絵画館前の横を走り抜け、TOKYO2020オリンピックギャラリー前がマラニックのフィニッシュ20kmとなります。

フィニッシュ後はサマディや清水湯で汗を流し、オリンピックギャラリーを見学というのはいかがでしょうか?
(※フィニッシュ後のこれらは公式イベント終了後の各自行動となります。なお、オリンピックギャラリーは今のところ事前予約制となっております。)

20五輪試走ダイジェスト



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?