私が求めていた小説のひとつかもしれない『安達としまむら』(途中まで読んで勢いで書く感想)
※ヘッダーの1巻に既読マーク付いてるけどまだ読了してないです。1巻収録の第1話(?)「制服ピンポン」だけ読みました。
『安達としまむら』というラノベにハマった……というかハマりそうなので感想を…………吐き出すぞ!!!!
なぜ「ハマった」のではなく「ハマりそう」なのかというとまだ1巻の途中(全体の20%くらい)までしか読んでないからです! ごめん! 俺は原作読み進めてる途中で二次創作とかも普通にするオタク……!
でもまだほんの少し読んだだけなのに感想を書き殴って一息入れたいくらいツボに刺さったというか……とにかく総合的に言えばめっちゃ良かったので感想を書いて一旦感情を発散します…………。
上記の電撃文庫公式サイトによる作品紹介だけでは私のツボに刺さったポイントが説明できないので補足しておくと、『安達としまむら』は女の子同士の可愛らしいやり取りに癒される〜〜☺️といった感じの作品ではない……感じの雰囲気でした(途中までしか読んでないので一応断言は避けます)
『安達としまむら』に登場する女子高生たちに二次元の萌えキャラ然としたわかりやすい可愛げはあまりありません。どこか冷めているし友達に対しても結構雑でドライ。特別良い子でもないし悪い子でもない。でもそんな主人公の一人称視点がなぁ〜〜〜めっちゃ瑞々しいんです。
文章がド好みすぎる!!!!!!!!
思春期の女子の微妙で曖昧な感情の動きを、サラッとしつつも表現力豊かな文章に乗せて味わい噛み締める……。『安達としまむら』はそんな作品だと感じています。そう、『安達としまむら』は文章がめっちゃいいんですよね〜…………(噛み締める)
自分は普段ラノベはそんなに読まないし文章の好き嫌いも多少あるタイプなので、『安達としまむら』もちょっと斜に構えながら粗探ししつつ読み始めたんですが(嫌な読者!)、あっ好き!好き!って感じでいつのまにか引き込まれてました。
ちょっと本編の文章を引用しようかと思ったんですけど、もし『安達としまむら』を読んでない人がこの記事を読んでいたら『安達としまむら』の文章にはちゃんと原作で初めて出会ってほしいのでやめときます。
はぁ〜〜〜たまんねえ〜〜〜〜(メモアプリに抜き書きした文章を眺める)
『安達としまむら』の文章で好きなところは一人称でも感情をハッキリとは言い切らないところ。しまむら(主人公)は安達といるときの無二の時間が心地よくて安達と一線を越えたい(もっと親しくなりたい)と思っていそうな感じなんですが、そういう風に思っていることを『安達としまむら』の文章はハッキリ言い切らない。わからない感情はまだ輪郭を持っていなくて曖昧なまま。でも、その曖昧な感情を表現する文章がめっちゃ豊かで…………しまむら(主人公)の微妙な感情が手に取るように伝わってきたかのような気分になって…………。じわ〜〜っと噛み砕いているうちに引き込まれます。
とにかく誇張表現抜きで『安達としまむら』の文章は、私にとって理想的な小説の文章のひとつ!!!!!!!!
以下はどうでもいい自分語りになりますが、私は物語の媒体としては文章が一番好きなんですよね。こう言うとカッコつけてるみたいなんですけど、文章表現を味わいたくて小説を読んでいるところがあるというか……。その一方で、ラノベの文章には偏見があって、ラノベ作品には魅力的なキャラクターや痛快なストーリーがあっても文章自体はあんまり……みたいなイメージを持っていました(ラノベも普通の小説もほとんど読んでないくせに……)
しかし、文章の好き嫌いがまあまあはっきりしている自分のツボにガシッと刺さる文章にラノベで出会えるとはな〜、よく知らないジャンルを侮るのって本当良くない。
アイマス(シリーズ作品の総称)のオタク的に刺さったところ
アイマスのオタクと言っても、全然胸を張って名乗れるほどじゃない弱火オタクなんですが……一応メインジャンルが数年間アイマス(デレとかシャニとかエムとか)なので便宜上アイマスのオタクということにさせてください(?)
『安達としまむら』を読んでいて思ったのは空気感がノクチル(ブラウザゲーム『アイドルマスターシャイニーカラーズ』に登場するアイドルユニット)に似ているな〜ということ。
知らない人向けにノクチルについてちょっと説明します。
自分は最近、経済的な事情であまりシャニマス(『アイドルマスターシャイニーカラーズ』の略称)に触れられていないので認識が間違っていたら本当すみませんって感じなんですが、「ノクチル」は幼なじみ4人から成るアイドルユニットで、他のユニットのような「真面目にアイドルがんばる!✨」といったスタンスとは異なるちょっと浮いた集団です。
私はノクチルの何とも言えない空気のコミュ(ストーリー)が好きだったのですが、『安達としまむら』にもそれと似た空気を感じました。まるで何でもないような時間を切り取ったかのような……日常の中での微妙な心の動き……気だるいモラトリアム……。じわっと好きな味だ……。
それから私は『アイドルマスターSideM』の榊夏来と若里春名の関係性が好きなのですが(唐突)、『安達としまむら』はその辺のツボにも刺さってきた感じでこれもア!好きな味だ……ってなりましたね……。
知らない人向けに説明すると、榊夏来と若里春名は同じ高校の軽音部員から成るアイドルユニットに所属しています。成り行きで入った軽音部。最初は浅い仲だった二人。夏来は大好きな幼なじみとずっと二人ぼっちでした。しかし、アイドル活動を通して夏来の世界は広がり、春名とも無二の関係を築くようになります。
最初は浅い仲だったけど、他の友達といるときとは違う空気で心地いい……みたいなところから始まる『安達としまむら』の関係性に対して、榊夏来と若里春名のそれを見たときと同じ脳の部位が反応して、ああ〜〜〜ッこれかぁ〜〜〜〜ッッ……てなりました。
(余談ですが、夏来と彼の幼なじみの関係性も私はめっちゃ好き……)
ハアハアハアハア…………大体気は済んだので『安達としまむら』は大事にゆっくりと読み進めようと思います。続刊も買ったしな……。
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