各チーフが語る!スタッフワークこだわり紹介✨(後半)

【キャラデザイン】

チーフ:ひとひら。

✈︎部署の仕事内容

役者のイメージを、
演出と相談しながら画像とイラストで
可視化する担当です。

衣装さんやスタッフさん達だけでなく、
役者さん自身が役を作る時に
イメージを膨らませる一助となるように、
注釈を入れたり
具体的な画像を入れてまとめています。

✈︎スタッフが語る作品の魅力

私はこの作品において、登場人物が
本人の心情と当時の時代の考え方との間で、
揺れ動いている描写
が印象的です。


若い女学生から見る世界と

大人から見る世界が交差し、

ひとつの世界で複雑に入り交じっている様子
が、

当時の世相を表していて、とてもリアルなところが魅力だと思います。

✈︎こだわりポイント

今回の作品は

👘史実に基づいた服装であること👘

が重要なので、

ただデザインを考えるだけでなく、

当時の時代にありそうな、
史実に基づいているデザインにすること


を心がけました。

時代考証を担当されている方のお力もお借りして、その時代の空気感や雰囲気をより当時のものにちかい形で感じられるデザインにしました。

実際に舞台で反映するのは衣装さんの担当ですが、色味やデザインの雰囲気が伝わるようにこだわっていますので、観劇される際はそれらにも注意して見ていただけると嬉しいなと思います。



【衣装】

チーフ:中谷彩奈

✈︎部署の仕事内容

キャラクターイメージに合う衣装の調達、
製作を行います。

また衣装だけでなく、
メイクと髪型のプランも考え、

そのキャラクターの魅力を最大限引き出せるよう尽力してきました。

ぜひ劇場にて、
各キャラクターの個性を感じとっていただければと思います。

✈︎スタッフが語る作品の魅力

延ぶ、初江を初めとした女子生徒たちが世間から押し付けられる

女性の「あり方」に異を唱え、

拙いながらも団結して


自分たちの人生を切り開いていく姿勢


が魅力的に感じました。

作中のキャラクター達が歩む道を、ぜひぜひその目で見届けていただければと思います。

✈︎こだわりポイント

キャラクターの個性や時代考証に合わせた
デザインを重視し、
素材の選定や色合いにもこだわりました。


明るく元気なキャラクターには鮮やかな色合いや活発なデザインを取り入れ、大人しめで内気なキャラクターには落ち着いた色調やシンプルなデザインを選び、観客の方々にキャラクターイメージを伝えられるよう務めました
衣装作りにおいては、動きやすさと耐久性のバランスや出演者のフィット感を重視し、試着や微調整を通じて快適さを追求しました。
上述したように、キャラクターの個性を衣装に表現することで、観客の皆様により深い印象を与えることができていれば幸いです。


【音響】

チーフ:七草ゆか

✈︎部署の仕事内容

劇中で流れるあらゆる「」を司る部署です♪
いつどんな音を流すのか考えて
流す音を探して来たり、
探してきた音を加工・編集したり、時には音
そのものを作るところから始めたり…
ひとりひとりがそれぞれの方法で
音を用意しています。

✈︎スタッフが語る作品の魅力

ただのフィクションではなく、
今私たちが生きる日本で、
わずか100年ほどさかのぼるだけで

本当に存在したであろう
女性たちの葛藤を描いているところ

こういった女性たちがいたからこそ、今ここで自由に演劇を楽しんでいる私たちが存在出来ているのだと思っています。

フィクションではなく本当にあった出来事の追体験のように感じて頂けるように、というのは音響作業の中で私が意識しているポイントのひとつです。

✈︎こだわりポイント

音響内では劇中に流す音を2種類に分け、

環境音や効果音などを「SE」
BGMや曲を「M」と呼び、
全員で全部の音を探す心づもりは持ちつつ、
それぞれ担当を決めて音を探しています!


SEを主に担当したのは七草と西垣陽菜さん、晴川言葉さん。舞台は明治44年の秋、女子師範学校ということで、

実際にその時その場所にいたなら
どんな音が聞こえていただろう?


を徹底的に追い求めて音を探したり作ったりしています。

一方Mを主に担当したのは芦屋まゆさん、否カるキさん、桜糀るなさん。

リアルを追求したSEの裏で流れていても違和感がなく、でも場を盛り上げて作品の世界観を作り上げるような曲を…

という難題に挑戦しています。
熟練の音響メンバーの方々も苦戦するほどこだわり尽くした今回の音響を、ぜひ当日、会場で、あなたの耳でお確かめください👂👂


【照明】

チーフ:ワタムート

✈︎部署の仕事内容

照明。明かりです。
照らします。暗くもします。
俳優、美術、世界観、お客様の熱中度合いetcを
上げるのが仕事です。

etcは上げる、上がる、感情や、情景、イメージされてるものの具体性とかかな。

✈︎スタッフが語る作品の魅力

生物の三大欲求にない。
おそらくヒトだけが持つ欲だからであろう

識る』ことが制限されている。

その『識ること』がテーマなのかな。
って。

やらぬ後悔より、やって後悔。

でもその前に、知らずにやるより、知ってやる。だなあ。と思えました。
僕にとってこれは戯曲の魅力です。
芝居の魅力は俳優達が無限に作ってくれています。

✈︎こだわりポイント

特にないです。これ!がないです。
ただ、当たり前に芝居の邪魔はダメでその邪魔になる程度は本に、演出によって様々なので、
あのときは〜とか今回の本では〜とか、ワタム何考えてんのー?の方はよかったらお話ししましょう。是非連絡ください。

文字にするの下手です。
あ、合った。でも基本かな。と思ってるから拘りってもんでもないですが、

キューは

明かりの変化は役者の心に合わせて動かすこと

を考えています。


あと、

エクステの演出をして頂いてる大塚雅史。

大塚さんの明かりを観て欲しい。同じことをしたいとかじゃなくてあの明かりが僕の中の最高峰。明かりで心が動かせるあれを目標とはきっとしています。


【小道具】

チーフ:仲村彗

✈︎部署の仕事内容

その名の通り!劇中に出てくる小道具の作成や
収集を行っております。
今回もかなり小道具が出てきますが、
どれもクオリティが高いです。
是非ご注目ください。

✈︎スタッフが語る作品の魅力

戦後、まだまだ女性の地位が低く、家に入って家族を支えるのが当たり前とされる時代。

そんな中で

自分達の知的好奇心や自由の為に全力で生きる女生徒達の可愛らしさが好きです。

厳しい周りの大人の目もあったり、一緒に走ってくれる仲間も居たり、見守ったり寄り添ってくれる人もいたり…。

人のエネルギッシュさと暖かさを感じられる作品です。そんな素晴らしい世界の彩りになれるように、鋭意作成しております。

✈︎こだわりポイント

なんと言っても雑誌やノート、原稿類!当時を再現する為に紙類はほとんどが手作りです。


和紙を使用したり、綴じ方を昔と同じ方法にしたりと、かなり再現度が高くなっております。また中身もしっかり書いたりしてるので、良ければちょこっと注目してみて下さい。あと序盤にしかで出てきませんが、ラケットも当時の物です!!こういう細かい所を探すのも、今公演はかなり楽しいかもしれません…🤭



【設定制作】

チーフ:鵜助

✈︎部署の仕事内容

時代考証です。作品の舞台となっている明治44年の時代背景をお伝えし、衣装や小道具など、
史実との整合性を図る役割を担っております。

例えば演出が求めるシチュエーションが当時の人がしない行動だったり、キャラデザで求めている衣装が当時は一般的でない着物の色柄だったり、求めている小道具が当時はまだそれを作る技術がなくこの世に存在しない物だったり…ナドナド。

そういった物を修正したり、求めるイメージに近い物を探したり提案したりしています。

各担当部署やキャストスタッフさんからの疑問質問にもお答えしているのですが、複数のアカウントから同時に質問が来て、どれも急ぎ回答が欲しいとかだと複数同時進行で回答したり説明したり、あちこちでてんやわんやしております。

✈︎スタッフが語る作品の魅力

✈️「ばれんように騒ぎなさぁ」とか「栗饅頭があるでね」とか、垣間見える菅沼先生の優しさ。

✈️女学生達が夜中にこっそり集まって宿題をしたり、お喋りをしているところ。かわいい。

✈️初江、延ぶ、マツ、ちかが一言ずつバードウィメンの巻頭の辞を言う所。女学生達が革命を起こそうとしている感、最高。

✈️新庄先生が好き過ぎる中村先生。

✈︎こだわりポイント

疑問質問には、できるだけ迅速に分かりやすくお答えする事。

100年前の日本の事なんて、
それはもう聞き慣れない言葉だらけだし、
当時の人がどんな生活をしていたかも
なかなか想像できない
ですから。

説明する際には当時の写真も出しながら、

できるだけ分かりやすく伝えようと思って
集めた資料写真は600枚を越えて
おり、

そこからピンポイントで求められているものを
探し出すだけでも必死でした。

明治時代発行の書籍、新聞、
女学生の書き込み入り教科書の写真

舞台上で明治時代の人として生きるキャスト陣には、何を提供すれば当時の様子を分かって貰えるだろうと悩んで、

簡単な時代設定資料に加えて各登場人物の年表を作成しました。

当時の人が見た景色、食べた物、使っていた物…。各登場人物に関係がありそうな事柄を盛り込みました。お役に立てていたら幸いです。


時代考証は主に衣装と小道具に反映されている
のですが、
整合性を取るのには「予算」
という壁がありましてね…。 

できるだけ低予算で揃う材料で
どこまで史実に近い物を再現できるか

という所もこだわりポイントです。

着物は古着屋さんで当時からあった色柄の物を探したり、お借りしたり。
小道具は、当時と同じデザインの復刻モデルの万年筆とか既製品もあるのですが、主に100均グッズからあんな物やこんな物ができていたりするので、是非劇場でお確かめ下さい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?