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ミュージカル『刀剣乱舞』 髭切膝丸 双騎出陣 2020 ~SOGA~

2020年10月4日 マチネ
@舞浜アンフィシアター

観劇した一個人の意識の流れの覚書。演目についてのレポートはほぼなし。

3月22日ぶりの劇場。生の舞台。
劇場の前にたどり着いて、約半年の空白期間に払い戻した何枚ものチケットのことを考えた。
うそだ。
再びの久しぶりの観劇への感慨はあったけれど、なんだか実感がないというのが正直なところだった。ぼんやりして『前』とはちがう劇場のようすにきょろきょろしたまま席に着いた。
わぁ~、通路席!はじめて!泣き笑いである。
『前』とおなじであったなら、この通路を駆け抜けていくキャストの風を受けられたかもしれないのだなあ……と。仕方ないことだけど考えちゃうよね!

ここで聞いてはいたけど目の当たりにすると衝撃的だった『前』と違うポイント。
なんと言っても、劇場外・劇場ロビーの人の少なさだ。
動員数を減らしていること、物販がないこと、時間差入場が推奨されていること等々理由はいくつかあっただろうが、静かだったなあ。こんなにガラガラになるんだなあという驚き。記憶の中の人のひしめき合いはなんだったのか?と思うほど。
お喋りを盗み聞きしたり、グッズトレードの「露店」を横目で観察することをも楽しんでいた自分に気づく。

本編Ⅰ部は、ソーシャルなディスタンスや長時間の密集を考慮してでしょう。あちらそちらと演出が変更されていて、それはそうだようんそうだよねと納得しながらもどうしても初演と見比べてしまう。おお、なんという我儘!ないものねだり!
申し訳なくもやや不完全燃焼なこころを抱えてⅡ部へ。
ああもう!素晴らしき前説ですべて吹き飛んだ!
演者の説明を待たずして、すでによく訓練されている審神者たち(観客)!ものすごい一体感だったなあ。
発声して舞台上へ感情をぶつけてきた今までには、感じたことのない一体感だった。とてもよかった。

制約があっても変わらないのは生のLIVEの力強さと魅力。
これを噛みしめられたことがなによりの収穫だった。