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圓子(Kaisla Metsälä)
2021年9月9日 23:44
あるひとが、「夏は命が溢れすぎていて苦手」と、だいたいのところこういう意味のことを漏らした。ああ、その感覚、わかるかもしれない。無遠慮に不躾に放出される生命。加減を知らぬ如く生い茂る草。昨日の芽生えは今日の草叢。飛び回る虫、這いまわる虫。はやい呼吸。流れてゆく汗。どこを見てもエネルギーが凝縮されている。頭上の白く熱い光線は肌も目も焼く。強すぎる光に反比例して、影は闇のように濃い。