見出し画像

僕がドイツに留学して学んだ・気づいたことをまとめてみました

皆さんこんにちは、みんな大好きSeaboy君です。このたび、束の間の留学から帰ってきました。もともとは今年の7月まで留学する予定だったのですが、コロナ先輩の影響で3月末に留学が終了いたしました。ツラミ。そんな訳で記憶が新しいうちに、僕が留学中に感じたことや気づいたことをnoteに書いておきたいと思います。

先に断っておきたいのですが今から書く意見は、
・ドイツのとある小さな町に留学をしていた
・それ以前は海外経験のほとんどない
男の子が書くものですので、「あたりまえやろ!」「ちょっと何言ってるかわからない」と思うものがあるかもしれませんが、その辺は優しく見守ってあげてください。それではいってみよう!

ドイツの学生はみんな勉強する

よく「日本の学生は勉強しない」って言われますよね。
これは事実だと思います。モチベーションのある・ないは別としてドイツの学生は授業に必ず参加してましたし、寝てる人は誰一人といませんでしたし、発言等もしてました。基本的に学生の生活の中心は「勉学」でした。授業を休んでタピオカを飲みに行ったり、カラオケに行っちゃう人はいなかったです。まぁ僕の住んでた街にはタピオカもカラオケもなかったんですけどね。

ドイツでできたたくさんの友達とドイツやヨーロッパの政治や経済についての話をしましたが、みんなそれぞれに今ある現状を評価して意見を持っていました。特にドイツ生まれの人(移民系でない人)は、今のドイツの体制に批判的・懐疑的だったのが面白かったです。逆に移民系、特に中東系の人からドイツの愚痴を聞いたことは無かったような気がします。総じて、「政治や経済に対して無意見や分からないという人がほぼ居ない」というのがドイツと日本の学生の違いかなと思いました。

バイリンガルは当たり前、トリリンガルもザラにいる

さすが移民国家ドイツ氏、隣国のあらゆるところから・あらゆるバックグラウンドを持った人々が移住してくるので、言語も入り組んでいます。あるお友達の両親はポーランドからやってきたのでその友達は、ポーランド語・ドイツ語・英語を使いこなします。ロシア出身の両親を持つ友達は、ロシア語・ドイツ語・英語...といった具合です。あるドイツとキューバのハーフの子に関しては、スペイン語・フランス語・ドイツ語・英語・少しポルトガル語・少し日本語(もしかしたらイタリア語)を使いこなしてました。。。ドユコト。

ドイツ生まれドイツ育ちの人々は、教育のバックグラウンドにもよりますが、大学に通っているような人であれば普通に英語を喋ってました。ある普通に英語を喋る人に"sorry my English is bad"って言われたんですけど、いやあなたの英語がbadなら僕英語はtoo badやでとか突っ込みそうになりました。流ちょうなのは日本語のみ、英語ではようやくちょっとコミュニケーションがとれるレベルの僕は、彼ら彼女らの語学力を目の当たりにしてなんだか虚しくなりました。まぁ嘆いていても始まらないので僕も英語・ドイツ語の勉強はこれからもコツコツやっていこうと思います。

ドイツにはいい人が多い気がする

これは完全に独断と偏見ですが、少なくとも僕のいた地域の人々は親切で優しい人が多かった気がします。僕の片言のドイツ語でもなんとか理解してくれて、対応してくれました。これはもしかしたら、僕がイギリスに旅行に行った時にイギリス人に塩対応をされたので、僕の中でドイツ人の株が相対的に上がっているのかもしれないです。

ただ、これは当たり前なことかもしれませんが、そんなドイツにも人種差別はありました。特にコロナの状況が深刻化してきた2月頃は、本当にごく数回ですが東アジア人差別を受けました。ただ、これは仕方がないと思います。状況が状況でしたし、世の中には海外から来た人を良く思ってない人もいる訳です。特にめっちゃローカルな人、今まで同種民族としか絡んだことがない人なんかはそうなんだと思います。ここで言いたいことは、どんなにいい国にも人種差別をする人はごく一定数いる訳で、その人たちのせいでその国を丸ごと嫌いになる必要はないということです。自分を攻撃してくる人はスルーすることが大切だと思います。

冬はむしろ寒くない

ヨーロッパの冬は寒いです。そして長いです。マイナスとかはザラに行きます。ただ、暖房設備のおかげで(屋内は)全然寒くないです。説明が難しいんですけど、壁際に張り付いた強力な暖房がどんな施設にもあって、それが勝手に常に室内の空気を温めてくれてました。日本はファンヒーターとか床暖とかエアコンを入れないと部屋が暖かくならないので、なんだか少し不便に感じてしまいます。

室内は常に暖かい、人が集まるとむしろ暑いのでジャンパーの下にセーターとか着てませんでした。絶対汗かきます。ジャンパーの下は常にTシャツで、室内についたら上を脱いで快適に過ごすという感じでした。
環境に厳しいドイツですが、この暖房で消費する燃料に関してはたぶん目を瞑っているんだと思います。つまり、ここで何が言いたかったかというと、寒いと思われがちなヨーロッパですがなんだかんだ快適でした。

ドイツは労働者に優しい国

「ドイツの労働者はたくさん休めるし、労働時間も短い。労働生産性が高い」って言われますが、僕が見た感じでは事実だと思います。普段の生活でそれは感じました。というのも、平日の日中とか夕方でも親子連れの様子をよく目撃したからです。最初見たときは「おっさん何しとんねん、働かんかい」って思ったんですけど、あれはもう彼らが働き終わった時間帯だったんですね。日本だと、平日の夕方から夜にかけてスーツ姿のおっちゃんたちがぞろぞろ帰ってきますが、その時間帯にはドイツでは家族との時間を過ごしている訳です。うらやましい。まぁ職種にもよると思いますが。。

あとめっちゃカルチャーショックだったのが、ドイツの日曜日は一部を除くすべてのお店が閉まります。一部のレストランが開いているくらいで、スーパー・ドラッグストア・洋服屋さん・理髪店等々は完全休業。24時間365日開いているコンビニが当たり前だった僕は、好きな時に好きなものを買いに行く人でしたけど、ドイツではそれができませんでした。ただ、これは裏を返せば、日曜日はほとんどの人が必ず休めるということですよね。日本のホワイトカラーの人はそれが当たり前かもしれませんが、ドイツではブルーカラーの人もそれが保証されているってのがすごく良いなと思いました。

日本が好きな人は割と多い、そして大体オタク

僕の留学先はいわゆる田舎でしたが、それでも日本が好きで日本語を学んでいる人は結構いました。英語で授業を受けているとなかなかドイツ人の友達が出来にくかったので、日本語の授業に出席してドイツ人と交流するようにしていました。割と日本語を学びたい人がいる中で、その大学の日本人学生は僕を含めて4人だけだったので、貴重がられました。結果的にたくさんのドイツ人の友達ができたので良かったです。

彼ら彼女らの特徴としては、基本的にアニメが好きです。ワンピース・進撃の巨人・ナルト・デスノート等々の王道なものから、日本では全然有名じゃないようなアニメが好きな人もたくさんいました。ドイツ人の友達に、日本人の僕が日本のアニメをオススメされるというなんだか逆転現象的なことはしょっちゅう起きてました。あとは、シンプルに日本の文化や言語そのものが好きな人もいましたし、大学には『黒澤明』について研究するゼミなんかもあり僕ももっと日本について知らなきゃなぁと感じました。少し当たり前かも知れませんが、外国人の友達を作りたい場合は日本に興味をもっている人にアプローチするのが最善案だと思います。日本関連のコミュニティーに参加すると日本人というだけで重宝されるのでなんか嬉しいです。

現地の言語を学んだ方が良い

これも超絶当たり前のお話かもしれませんが、その国でたくさん友達を作りたいならその国の言葉を喋るべきです。確かにドイツ人の英語はすごく流暢で上手でした。が、それでも彼らにとっては英語は第二言語であり、我々日本人が英語で言いたいことが上手く言えないのと同じように、彼らも英語で会話し続けるのは大変なことの様です。ちょっとした世間話をしたいなら全然英語でも問題ないと思いますが、その現地の人と深い話やもっと踏み込んだ会話をしたいのであればその現地の言葉で話すべきだと思います。みなさんもこれから海外駐在等で非英語圏の国で暮らすことがあると思いますが、そんな時「僕は英語が喋れるからどうにかなるでしょう」と思わずに、その現地の言語を頑張って習得してみると海外生活がもっと楽しくなるのではないでしょうか(誰が言っているんだって話ですけど)。僕も今度ドイツに行く時は、ドイツ語を流ちょうに話せるようにしてから行きたいと思います。。

外側からの視点で日本を見れた

やっぱり日本の外で暮らしてみないと気づけない、日本のおかしいこと・素晴らしいことってあると思います。例えばですけど、日本の娯楽は素晴らしです。カラオケはどこにでもあるし、いろいろなスポーツ観戦も楽しめますし、ゲームセンターとかイかれてますし、アニメとかドラマ等のコンテンツのクオリティは高いと思います。ただその裏では、人々が長時間働いてますし、ルールとか容姿に対する縛りが厳しかったりします。日本には少子高齢化による働き手の不足という大きな問題がありますが、ドイツでは労働力として期待して入れた移民が問題になってたりします。物価に関してもそうです。ドイツにいるときは、日本とドイツあんまり物価かわらないかなぁとか思っていたのですが、日本に帰ってきて日本の方がそこそこ高いことに気づきました。値段というか数字自体はあまり変わらないのですが、その値段に対する容量が全然違います。同じ値段で買えたとしても日本の方が少ないです。こういったことに気付けた、考えられるようになったのはすごく良かったです。

まぁありがちな言葉ですけど、「日本で当たり前なことは世界ではあたりまえではないし、日本で通用することは世界では通用しないことがあるということ」を強く実感できました。これは将来、海外でビジネスをする時とかに活きてくるのではないでしょうか。

容姿に気を遣うようになった

やっぱりドイツの人は身長が高くて顔立ちが良い人が男女問わず多かったと個人的には思います。そして彼ら彼女らは服装にもそこそこ気を配っている印象がありました。そんな中に、僕みたいなあまり髪型や服装を意識しない、派手さのないアジア人が入り込もうにも、地味すぎてあかんでした。なので、日本にいる時と比べて多少なりとも容姿や服装に気を遣うようになりました。今はまだマイナスをゼロに近づけていくような工程ですが、これからもちょっとずつ容姿に気をつけて生活していこうと思います。

あと、やっぱり筋トレはした方がいいと思うようになりました。ドイツの中にも、ポチャッとした人・細めのスラっと人・ガチっとした人がいましたが、やっぱり筋肉があるほうが格好いいですし、女性にモテる気がします。東アジア人の男性は可愛い路線が多いですが、結局みんなおっさんになりますし、それだったらダンディなカッコいいおっさんを目指したいなと思います。(どういうこと)(なんの話してるんや)

僕は海外生活向いてる気がする

めっちゃ個人的な事なんですけど、僕、日本じゃなくても全然ストレスなく生活できる系男子だということに気づきました。というのも、人生においてあまりこだわりとか熱狂的に好きなものがないので、生活環境が多少変わろうとも僕の生活リズム等は全然変わることはありませんでした。というか、ドイツの生活は日本の生活と変わらないくらい好きだったです。(だって日本人ってだけで、特に特技とか持ってなかったけどチヤホヤされたし、可愛い子とたくさん友達になれたし☆ビールが美味しくて安いという点も高評価でした!)まぁ、たかだか7か月しか生活してない+日本に帰る時期が明確だったからかもしれません。これが、一生海外で暮らすとなると話は変わってくるかもです。やっぱり、やってみないと分からいですよねこういうのって。また近い将来に、形は分かりませんが留学・駐在・現地就職やらで戻って来れたらいいなと思ってたりします。

おわりに

というわけで、誰得noteをノコノコと書いてまいりました。もともと11か月の留学の予定がcovid-19氏の影響で7か月で終わってしまいましたが、それでも留学にいけて良かったと強く思っています。小学生から野球を始めて大学一年生まで野球しかやって来ず、成績底辺の、英語なんて一切喋れず、ましてや外国人の友達なんか一切いなかった僕が、ちょっと新しいことをしたいという理由で野球部を退部し留学をするに至りました。選考をパスしないと交換留学にいけない訳であり、当時は留学にいける保証はどこにもなかったのに野球部を退部し、これにチャレンジしたというのは我ながら良くやったと思います。そして、そのチャレンジのおかげでたくさんの新しい経験・思い出を作ることができました。もちろん、野球部に残っていれば得られたものを得られなかったのは少し残念に思いますが、後悔はありません。

野球部時代に出会った友達、僕の留学を手伝ってくれた友達、ドイツで出会った友達、すべての人に感謝しながら、そして、この留学でできた思い出を大切にしながらこれからも楽しく過ごしていきたいと思います。(真面目)

(いろいろ書いてたら5600文字いってた。。。レポートやん。。。でも、これを10年後に読んだらきっと素敵な時間が得られそうだから、書いてよかったンゴ)


21世紀の勝海舟です。 自由気ままに文章を書いていきます。