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ふたつ以上の理由

人はどんな時に旅をしたくなるか。

旅に関する名言に次のようなものがある。
人が旅に出かけるためには
強い理由がひとつ、もしくは
微妙な理由がふたつ、できればみっつ必要である


例えば、強い理由として考えられるのは
・お伊勢参りをしたい
・東福寺の紅葉を見てみたい
・米津玄師が紅白で歌った大塚美術館に行ってみたい
みたいな感じだろうか。

・あの人に会いたい
というのも強い理由なんだろう。

では、微妙な理由とは何か?
・大阪に来て、まだ奈良と和歌山には行ってない(そのうち行かねば)
・奈良国立博物館でやってる「空海展」は面白いらしい(複数の友人談)

以上ふたつの理由が揃ったので重い腰が浮きかけたところに、追い打ちをかけたのがみっつ目の理由。
・空海展は6/9(日)まで(残り2日!)

3つ揃えば名言ビンゴとばかりに、急遽予定を変更して奈良へ。
ちなみにこの名言は私が考えたんですけどね。

鈴木亮平のCM・ポスターでは動かなかった私が「いざいざ奈良へ」

ま、そんな御託はさておき「空海展」はとても良かった。

最終日前日は激混み・・・だったけどWEBチケットのおかげでスムースに入れた

京都国立博物館でやっていた「雪舟伝説展」に近いものがあって、個人の人生を振り返りながら、関連する国宝・重要文化財等を展示する内容。

うっすらとしか知らなかった空海・弘法大師のこと、真言宗のこと、高野山で今でも空海に食事を届けていること(1200年も!)など、展示を観たり読んだりしながら、随分と理解を深めることができた。

五智如来坐像や両界曼荼羅などいろいろ面白かったけれど印象深かったものの一つが、弟子(智泉)を亡くした時の心情を綴ったもの(性霊集)。

現代語訳はありつつも、原文は漢字の羅列でほとんど意味はわからないのだけれど、「不覚の涙」という文字だけは読み取れて、1000年の時を越えて、目の前にふと嘆き悲しむ空海の姿が立ち上がってくるようでとても印象深かった。

そんなこんなでどれほど微妙な理由であっても、ふたつ以上揃ったなら、もっとガシガシと足を運んでいかなくちゃ、と思った第1回目の奈良旅だった。

他にも、鹿せんべいをあげようとしたら10頭ぐらいの鹿に囲まれてパニックになっている人たちだとか、今は「せんとくん」に変わって「しかまろくん」が大人気っぽいとか、なんだか面白いことがたくさんあってほっこりした。いいなあ奈良w

(メモ)
・10kmラン
・鶴橋「ロックウェル」
・奈良国立博物館 
 生誕1250年記念特別展「空海 KŪKAI-密教のルーツとマンダラ世界」
・東大寺
・鶴橋「空」

近鉄線への乗換駅・鶴橋での朝食「キムチサンド」/ロックウェル
遅い昼ごはん:ハラミ、ハツ、ホソ、タン、イカフェ/空
早い晩御飯:「うまい家」のたこ焼き、「大和三山」のどら焼き


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