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【ゼミ活動】五泉市未来ビジョンワークショップ レポート ワークショップ編

みなさんこんにちは、ゼミ生のボンディーです。今回は『五泉市未来ビジョンワークショップ』についてのワークショップの様子を紹介します。このレポートはフィールドワーク編の続編になります。まだお読みで無い方はぜひご覧ください。

2023年7月13日五泉市役所の会議室にて行われたワークショップでは、
『五泉の良さってなんだろう』
『五泉の「可能性」や「夢」を語ろう』
『ビジョン実現のためのアイデア』
3つのワークに取り組みました。今回のレポートでは、フィールドワークでの体験をもとに、五泉市の魅力や未来の可能性について共有しあった、『五泉の良さってなんだろう』『五泉の「可能性」や「夢」を語ろう』のワークショップの様子について紹介します。

『ビジョン実現のためのアイデア』については続編のアイデア発表編にて紹介しますのでご覧ください。

参加者は五泉市職員3名、本学情報学部三上学部長はじめ教職員4名、他のゼミ生を含めた学生9名の総勢16名。ディスカッションをするにあたり、それぞれテーマごと3つのグループに分かれました。
Aチーム→テーマ:観光、産業、ビジネス、名所、イベント
Bチーム→テーマ:教育、保育、子育て、郷土の学び、愛着
Cチーム→テーマ:交流、コミュニティ、つながり、デジタルデバイド

それぞれグループごとにワークショップの様子を紹介します。


Aチーム

ワーク『五泉の良さってなんだろう』

  • 農作物:五泉は三大美人として知られる農作物の栽培地であり、その品質の高さが称賛されている。

  • ニット:五泉は日本を代表するニット製品の産地として知られており、上質な製品が多く生産されている。

  • :四季折々の花々が楽しめることが特徴であり、特にチューリップを中心に美しい花が咲き誇る。

  • 温泉:咲花温泉や阿賀野川ラインなど、五泉周辺には心地よい温泉地が点在。

  • :村松公園は県内トップクラスの桜の名所であり、美しい景色を楽しむことができる。

ワーク『五泉の「可能性」や「夢」を語ろう』

  • 地域連携:五泉だけでなく、周辺地域と連携しお互いに相乗効果を生み出す仕組みを築き、地域全体の発展を促進する。

  • 観光施策:観光客の滞在を促進するために、魅力的な観光施設やイベントを充実させるとともに、快適な滞在環境を整備する。

  • 地域結びつけ:点と点が繋がるような仕組みを整え、五泉の魅力を結びつけることで、より一層の魅力を発揮する。

▲Aチームワークショップの様子

Bチーム

ワーク『五泉の良さってなんだろう』

  • 子育て環境の充実:ラポルテ五泉の屋内遊具スペースや県内初のこども食堂「五泉子ども食堂」、五泉八幡宮の七夕風鈴祭などの存在。子ども心くすぐるアスレチックがある

  • 歴史ある町:平安時代は皇室領「菅名庄」として記録あり、室町時代の五泉城築城(現在の五泉八幡宮)や、江戸時代からの村松藩の存在、近代では軍都村松として栄えてきた。村松は長野市松代と似た特色を持っている。

  • 村松の誇り:城下町としての誇りが滲む「城下町村松のぼり旗祭」が開催されており、旗の勇壮な武者絵に子どもの成長への願いが込められている

  • 五泉の誇り:近代ではニット産業が盛んで、「五泉ニット」を世界へ発信していく拠点整備などが進められている

ワーク『五泉の「可能性」や「夢」を語ろう』

  • 子育て環境:五泉市は子どもが遊べる施設や自然環境などが充実しており、待機児童もゼロで暮らしやすい町である。

  • 教育政策:幼児からの英語教育や小学校でのPC学習などで最先端の技術習得と、その教材として地域学習を取り入れ、愛着を持たせるような「温故知新」の教育政策を実現できる資質がある。

  • 教育とシャッター地域の活性化:上記に示したような内容を地域を巻き込んで子どもたちに教えてあげられる環境、寺子屋のようなものを作れれば、地域コミュニティができ活性化につながるのでは。

▲Bチームワークショップの様子

Cチーム

ワーク『五泉の良さってなんだろう』

  • 季節イベント:五泉市では季節ごとにその時期を彷彿とさせるようなイベントが多く存在する。
    (春:村松公園の桜、チューリップ祭り 夏:ひゃんで花火 秋:里芋まつり、紅葉狩り)

  • ベットタウン:県庁所在地から電車で1時間と、人流が集中する新潟市より宿泊しやすい。

  • 五泉の水:川の数が多く、水に付随して日本酒やお米、温泉などの資源も豊富。現在でも地下水を汲み上げて使用する住民もいるらしい。

ワーク『五泉の「可能性」や「夢」を語ろう』

  • 伝統文化:歴史ある五泉の伝統文化を若者や子供達に浸し身を持ってもらうために、戦国コスプレのような歴史に触れるイベントがほしい。(歴史的な背景から、村松と旧五泉で争えるようなイベント)
    市外や海外をターゲットに伝統芸能を発信することで交流人口の増加が期待できるのではないか。

  • 学舎:ご年配の方から子供達へ歴史を伝える機会ができないか。シニア層のやりがいや育成、若い層の五泉に対する関心が広まるのではないか。

  • スポーツ:スポーツを通して部活動等で高齢者と子供のコミュニケーションを育む機会があるといいのでは。五泉市は剣道が昔から有名で、指導者としてシニア層に協力してもらう。eスポーツと剣道をコラボレーションさせることで年代や障がい者問わず楽しめるのではないか。

▲Cチームワークショップの様子

参加学生の声

他ゼミ参加学生山口さん:「市役所の方々からお話を聞き、地域活性化のために多くの取り組みを進めているが、なかなか成果につながっていない現状を知ることができた。情報学部として補助できるようなアイデアや意見だしができて、有意義だったと思う。中でも、旧五泉と村松の地域のライバル意識の存在で、互いに主張が相入れない部分があるような地域の特性を活かしたイベントの提案は印象的だった。そもそも、そういった地域の存在自体を知らず、それらで競争しながら楽しくしていくというアイデアはすごくいいと思った。」

おおかみさま:「五泉市のワークショップを通して、事前に学習したことに加えて市の職員の方や教授の話を聞いて新たな発見がありました。実際にその地域に住んでいる人から現状や課題を聞くことで、課題解決に向けての糸口を見つけることができたので大変勉強になりました。」


うえさま:「私はAチームとしてワークショップに参加しました。私たちのチームでは、農作物やニットなど、五泉が本来持っている資源や魅力に焦点を当て、アイデアを展開しました。しかし、五泉単独では立地的な問題や交流人口の制約により、限界があるのではないかという懸念が生じました。そのため、他の地域と連携し、お互いが盛り上がるような政策が必要であると考えました。近年の人口減少の中で、地方自治体はほとんどが「人がいない」「資源がない」などのマイナスなイメージに苦しんでいると思います。だからこそ、地域連携によるお互いの協力と共生が重要だと感じました。」

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