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ショート動画素材生成GPTを作ってみた(タイトル,台本,画像)

あなたの作業時間、GPTsでどんだけ短縮できる?
というテーマのGPTsハッカソンに参加してきました。

ということで、作ったGPTsと経緯を紹介していきます。


1. どういうテーマで作るか

動画制作が本業なので、今回はYouTubeTikTokに向けたショート動画の制作にかかる作業時間を短縮してくれるGPTsを作ろうと思いました。

よく見る「世界驚きの雑学」みたいなやつを作ってもらうGPTsにしましょう。なんかイケそうだし。

1.1 どれくらいの作業時間を短縮するか

  • テーマ決め:~30分程度

  • 台本制作:~60分程度

  • 画像素材制作/選定:~30分程度

YouTubeやTikTokでバズっているshortsを大量に見て、それを参考に自分でテーマ探して…っていうので30分とか長けりゃ60分くらい。

それを元に自分で色々調査しながらショート動画の台本、コンテに落とし込むので60分くらい。

台本、コンテに合う素材を探してくるので30分。下手すりゃ60分

結構時間かかるね…?

合計120分~180分2,3時間くらいは短縮できそう。
ダラダラしながらやったら4時間だし、盛ったら5時間
あとはクオリティの問題。

2. 作るときにやったこと

まず、GPTに動画の素材(テーマ、台本、画像)を何も考えずにシンプルにお願いすると色々問題があります。

実際にまだGPTsが出る前に、シンプルにGPT-4でトライして全然即戦力にならず断念した経験があるので、その課題を解決する必要がありますが…
GPTsではある程度解決できる気がしていました。

2.1 課題

大きいのが、超抽象的というか、当たり前の一般論を返してくるんですね。
端的にいうと、ショート動画としてつまらん返ししか大体返ってきません。

プロフェッショナルのショート動画ディレクターとして、TikTokとYouTubeで100万回の再生を目指すためのテーマを提案する際には、視聴者の関心を引き、エンゲージメントを高めることが重要です。以下に、そのようなショート動画のテーマを5つ提案します。

バイラルチャレンジ: 独自のチャレンジを作成し、視聴者に参加を促します。例えば、特定の曲に合わせたダンスや、ユニークな料理のレシピチャレンジなどが考えられます。視聴者が自分の動画を作成し、ハッシュタグを使って共有することで、ウイルスのように広がりやすくなります。
コメディスケッチ: 日常生活の面白い側面や、一般的な誤解を題材にした短いコメディスケッチ。ユーモアは人々を惹きつけ、共有されやすい要素です。
変身/ビフォーアフター: 驚くほどの変身を見せるビフォーアフター動画。例えば、メイクアップ、部屋の模様替え、ファッション変更など、視覚的に顕著な変化を見せることができます。
教育的コンテンツ: 短い時間で有益な情報や技能を教える動画。例えば、科学の面白い実験、言語学習のヒント、歴史の短いレッスンなど、視聴者が何か新しいことを学べる内容です。
心温まるストーリー: 人々の心に触れる、感動的な短いストーリー。動物の救出、人々の優しさ、家族の絆など、感情に訴える内容が視聴者の共感を呼び、共有される可能性が高まります。

これらのテーマは、視聴者の注意を引き、彼らが友人や家族と共有したくなるようなコンテンツを作成するのに役立つでしょう。重要なのは、オリジナリティを保ちつつ、視聴者が共感や興味を感じる内容を提供することです。

つまんない例

ここからやり取りで、具体化して〜とか固有名詞を〜とか色々やれるっちゃやれるんですが、結局作業時間もかかっちゃうし品質も微妙です。

同様に台本もこんな感じで、つまりまとめると
今のTikTok,YouTube Shortsリスナー」が「いいねと思う表現理解していないことが課題だったんですね。

2.2 課題の解決

GPTsにはknowledgeってものがあります。
自分の好きなデータを知識として追加で食わせることができます。

自分の好きなデータを…知識として…追加で…

やりたかったことですね。

ということで、よく見る雑学系ショート動画で100万回↑再生されてるものからタイトルとナレーションYouTubeで自動文字起こしして抽出
Knowledgeにぶちこみまくりました。

あとはこの知識をひっさげてめっちゃ再生されそうショート動画を作ってもらいましょう。

3. 作ったGPTs

ということで作ったGPTがこちら。

ドン!

元々、DALL-Eに必要な画像素材をお願いしたりしていたので、割とスムーズに作れました。

3.1 実際に使ってみる

さて、どれほどの腕前なのか。Previewではめちゃ試しましたが、ちゃんと動くのか。ドキドキ。

Conversation startersをポチッと

「まずはテーマから提案して。」
GPTs「…Analyzing」

ほうほう…

イイ…。
なかなかよくないですか?

抽象的、一般論的つまらんことを言われるのが課題だったので、
それを避けてかなり具体的ショートに強そうなテーマになってます。

特にヴァシリジェームズ気になる。

ジェームズ・ハリソン:金の血を持つ男」で!
GPTs「…」

GPTs「次に、この台本に適した画像素材を提案する。」

「その画像、全部出力して。」
GPT「…」

いいやん。

ということで無事、やりたかった3つのタスクをさっとやってくれるGPTが完成しました!
お疲れ様!

3.2 +α

テーマ決めの時にしっくりこなかったら「他提案して」って言ってみたり、
「アングラ系がいいからそういうので提案して」とか、知識を得た上でGPTの良さを如何なく発揮できる感じが個人的に⭕️でした!

今回作ったGPTsはこちらです↓

4. 本当はもっとやりたかったこと

現状の自分のスキルが足りないのか、そもそも実現不可能なのかという部分で今回はできなかったこと。ただ今後実現したいこと。

  • ナレーション生成:OpenAI TTSかElevenlabsを使ってナレーションの生成まで完結させたい。

  • 動画化:出来上がった画像とナレーション、BGMを接続して、ナレーションの自動文字起こし→テロップ化までやれるようにしたい。

BGMはこういう系、共通だったりすることが多いのでフリーのものが2,3種類手元にあればいいですが、Suno AIで課金して商用利用可にするのも良さそうです。

ナレーション生成は、今も台本を入れたらすぐできるのでいいんですが、全部GPTs内で完結したらいいですよね。

動画化はその中にも達成しなきゃ行けないタスクがたくさんあるのでまだ難しいかな…!
python使って動画をどうこうするのかな…とかここは全く解決策が具体的に浮かんでません。
Adobe Prであれば自動文字起こし+即テロップ化できるので、今はこれが一番早そうです。

理想は、テーマが決まったら→動画が出てきた
って体験ですよね!夢!


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