番外編
ここでは私が片上のことを調べるうえで参照した『片上町史』の内容をもとに社寺や出来事を紹介・考察します。
社寺
下の荒神
片上町史によると第一回で紹介した「荒神社1」は「大東下の荒神」のようです。下の荒神があるのでもちろん別の荒神もあります。「山の荒神」と言います。その「山の荒神」は大東のなかでも北側の山の裾にあるようです。
どちらも同じ川の近くに置かれています。
大淵荒神
同じく第一回で紹介した「荒神社2」についても説明がありました。
荒神のある山は小山という名前なのでしょうか。
天神宮
俗信
キョウショウサマ
若林は、法鏡寺と八幡宮の間にある山の少し北です。
なぜキョウショウサマと呼ばれているのかもわからず、お夏清十郎の話との関りもはっきりと見えてきません。
ランドウサマ
塩谷はこのあたりです。
いかにも塩田をしてそうな名前です。
そして豊島石(てしまいし)は香川県の豊島でとれる黒い石です。これを利用した家型の墓があると言います。これは岡山以外の地域ではだいたい祠などとして見られるものですが、岡山では墓として使われていたようです。そしてこの墓を「ラントウ墓」と言うそうです。ラントウ墓というと普通は卵型の卵塔墓を思い浮かべますが、ここでは全く形の違うものです。最上稲荷神社横にもありました。
これが博労つまり牛馬の商人などに信仰されていたようです。