「魔法少女サイト」のパンツと銃

アイドル・にじみんのパンツが竜巻の目となる「魔法少女サイト」はありふれたユーモアが通う、ありふれた緊張感ある仕上がりの、ありふれた魔法少女ものというべきか。一読して「もういいや」となるが、損した感じはちょっとしかしない。

不幸な少女たちに配られる魔法少女の魔具「ステッキ」はそれぞれの能力を有する。主人公朝霧彩のステッキは銃で、空間転移。アイドル・穴沢虹海（にじみん）のステッキは「パンツ」で、パンツを履いた人間の言うことを聞かせる。

彩とにじみん

イカれたり、イカれすぎた結果おしり探偵されたり…そんな朝霧兄ににじみんのパンツが渡るところからノンストップの激しい展開となる。まさか後半では朝霧オヤジにもパンツが渡ってしまった。ステッキを使いすぎると寿命が縮み出血するが、オヤジは使いすぎてケツから出血して死んじゃった。

オヤジ、アイドルのパンツを履く。

二部構成で、後半の彩はステッキを極めて喋れなくなっているなど、強くなるさまもありふれているが、みんな顔が可愛いので許される。おしり探偵された兄とトランスジェンダー娘がラスト直前でアルテマ級の爆発魔法を放つのが良かった。

夜神月になりそこねた兄。

Kindleでタダで3巻だけ読んで気になって買ったものである。実物の単行本買いした私はバカじゃなかった。メルカリで売れる。