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二人の賢者と熊本遠征1

■前回のエピソード》

 ※賢者α=僕の仕事を少しサポートしてく
 ださる宇宙の流れに逆らわない天才の友達。
※賢者β=税理系職の一見普通、しかし
 めちゃ深みのあるカッコイイおじさん。

 催眠術スクールは夕方終わる。その足で先生含めスクール生どうし、『催眠術スクール御用達・高級居酒屋』と称する近くの安っすい居酒屋に飲みに行ったりする。僕は似たような方向性を持つ賢者αとは大変仲良くなりしょっちゅうサシで飲みに行ったりしている。

 ある飲みのこと、賢者αと賢者βが金運の話をすることがあった。同席する他の人も、賢者αの手相の金運線に着目し話が盛り上がった。というのも税理関係職の賢者βは手相の金運・財運線だけ見ることが出来るのだそうで、賢者αの金運・財運線を確認するなり「これは!!」という反応を示した。

 賢者αは賢者βとそれぞれ仲良く、僕は賢者αとそれぞれ仲良く、そして賢者βとも色々と教えていただく中で結局サシで飲みに行ったりするようになった。それ相応に興味を持っていただけているようだ。

 僕は賢者βに2020年秋に東京から熊本へ一人旅したときの話をしたことがあった。Gotoキャンペーンがいきなり無効化されて人々がこぞって旅をキャンセルする中、僕は一人熊本遠征したのだ。3泊4日の一人旅だ。当時は熊本に知り合いはいない。白へびの伯母(おば)が一人いるくらいで、旅のコースには含めておらず会ってない。

 その一人旅で、幣立神宮(へいたてじんぐう)や阿蘇山火口近くの資料館や阿蘇神社、味噌天神、随分壊れた熊本城を観光したことを、熊本出身の賢者βにお話したことがある。

 更に、今後の僕がやりたい事業内容やその事業を通じて僕と関わってくださるお客さんとそのお客さんを通じて周りにどんな影響が出てほしい、あるいは、どんな影響が広がって世のこれから大人になっていく人々がお互いを認め穏やかになっていくという、将来の展望や僕の内側から出て来た根拠のない確証を持った活動理念みたいなことをお話したりもした。

Prologue2の中でお話したPS2開発機
当時の写真が無いので記憶を頼りに描いてみる/T10000のディスクトレイの位置を間違えてます
PS2エ〇レカ制作当時、僕は足にぶつけて流血したことがある、とにかく痛い

 2022年10月ごろのこと、賢者βが僕に熊本に遊びに来ないか?と声をかけて来た。一泊二日くらいなら車で色々行くよ?というのだ。他にも誰か連れてきてもいいと。

 僕が過去に熊本一人旅をしたときは、現地での交通手段は全て路線バスだったので目玉は阿蘇山と幣立神宮のみで、あとは熊本市内をちょっと見て回るくらいしか出来なかった。コストがかかりすぎてしまうから、タクシーを貸し切りにする発想はしなかった。
 しかも、サービス精神たっぷりな阿蘇山は当日有毒ガスをいつもより多く発生させていたために火口近くまで入れなかった。

 僕一人が行くとなると男二人でちょっと面白みに欠ける気がした。旅に誘われた話を女性である賢者αにしてみると、大変興味を示した。僕の中でこの旅に参加するメンバーが決まった。

 ということで、ある日のスクール終わり。旅の日程を3人で決めた。2023年3月下旬の平日。そして時間的スケジュールの為、新幹線ではなくて飛行機で行くこととなった。

 ひ、飛行機ぃ!?
「ぁぁぁあ、飛ぶヤツかぁ・・」

 年越す前から憂鬱(ゆううつ)な気持ちになる。こればっかりは内面の変化を幾度となく起こせても、なかなかクリアできない感覚だった。


 2020年秋に飛行機で熊本遠征した。2022年秋にはやはり、飛行機で北海道遠征した。そろそろ飛行機に慣れてもいい頃じゃないか?

 初めて乗ったのは、小5の時。広島から羽田。往復で2度乗った。
 大人になってからも乗る機会は時々あった。そして飛行機に乗る恐怖感はあろうことか、統合を学び始めてからの方がより一層強く感じた気がする。
 
それまで以上に、内面の感覚に目を向けるようになったということが裏目に出たのだろうか。それでも、乗らないと約束を果たせない、乗らないとお話にならない乗らなければならない時はいつも、離陸直前に腹をくくっていた。シートに座ったら腹をくくる以外やることが無い。

 裏目と言えど、ことに今回の旅から帰った今では『飛行機に乗るのが怖い』は幻想だったと思えてならない。
 それは、飛行機に乗るという体験から既に何日も過ぎ、次に乗る予定が無いから『安心して』落ち着いたという発想ではない。どうやら克服出来たようなのだ。この熊本遠征では、何かしら様々にアクティベーションを受けたような感覚がしている。

※アクティベーション(activation)とは
 機能を有効にするという意味。

 つづく

■次のエペソ―ド》