ダンマリ決め込む齋藤元彦

兵庫県知事齋藤元彦が、昨年９月に公職選挙法違反の「買収」で刑事告発されていることが、アジアプレスの記事で明らかになった(詳しくはYahoo!ニュースか「アジアプレス 兵庫県知事」で検索)

かいつまんで説明すれば、県知事選の選挙期間中に選挙活動を行った人に対して「不適切な支払い」を行ったことが、公開されている選挙運動収支報告書などで明らかになっている。
ポスター貼りやウグイス嬢などは、限度はあるものの支出が認められているが、報酬を受け取った人がマイクを握って支持を訴えること(選挙活動)はアウト。
支出した相手には現職の自民党国会議員や、県知事選で党を分断してクーデターを起こした首謀者クラスの県会議員も含まれていて、その違反の確証は本人のSNSでバッチリ裏が取られている。

告発したのは、政治資金の鬼と称される神戸学院大学の上脇博之教授で、丁寧な調査から見事にあぶり出しました。

この件に関して、当の齋藤元彦本人は一切の言及をしていない。もしかしたら、選挙でお世話になった自民党や日本維新の会に顔が立たないからダンマリを決め込んでいる、選挙期間中だから足を引っ張るわけにいかないとでも思っているのかもしれないが、それはそれで批判が高まることの理解ができているのだろうか。

善かれ悪しかれ、不祥事を突きつけられて即応しないこと、とりあえずのコメントひとつも出さないことに、不信感は高まるばかりだ。
いわゆるアンチと括られてしまうウォッチャーは「こりゃアウトだろ」と決定づけられるのは間違いない。

いずれ答えは出るかもしれないが、たとえ嫌疑不十分で不起訴になったとしても、何らかの申し開きはすべきもの。

そもそもこの県知事選では、齋藤元彦陣営の選挙違反やマナーフリーな“やらかし”が目立ち、勝てばなんでもいいのかという振る舞いが問題視された。それに、日本維新の会のパワハラ内紛を明石市会議員の森かつこがSNSで告発したものの権力で潰されるなど問題だらけ。

そんな自民党や日本維新の会に投票して、政治に何を期待するのだろうか。さらに、齋藤元彦にこのまま県のトップを任せ続けていいのだろうか。

今日告示の県議選では、よく考えて票を投じてほしい。