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【兵庫県議選・明石市】若き挑戦者「候補者の顔が見えない」難題に挑む

 維新が醜い内輪もめで共倒れしてくれると、4つ目の議席に一番近いと目されるのが、地域政党「明石市民の会」公認の橋本けいご候補。
 明石市長の泉房穂さんが政界引退を発表し、後継というか意思を引き継げる人を擁立するために立ち上げた地域政党「明石市民の会」
 明石市長選、市議選でも候補者を擁立する予定だが、そのたたき台ともいえる県議選の命運を託されたのが、この橋本候補。

橋本けいご候補

 小野高校→慶応大、34歳4児の父親。
小野市役所勤務で行政経験があり、市の重要施策にも登用されて経験豊富。
 政治経験はもちろんなく、今回が選挙初挑戦。

明石駅前での街頭演説(4/1)
橋本けいご候補(4/1)
手振りがまだぎこちない選挙戦2日目

 先日、明石駅で彼の演説を見た。
首長選で年齢を露骨に出す候補者は信用できないが、議員は構わないと思う。若さと思いがシンクロすれば、まだまだぎこちない演説ではあるけれど有権者にしっかり伝われば自信もついてくるだろう。

 しかし、明石市民の会から立候補する人には、意気に感じて慕った創設者の泉さんは少々面倒な存在でもあるといえるのだ。
 泉さんはマイクを持てば、もうとにかく捲し立てるように喋りまくる。それも「ここ切り取れよ、ほら」と言わんばかりの戦略なのか議会やメディア批判もしつこく織り混ぜてくる。
 しかし、その演説こそが橋本候補に突きつけられた「候補者の顔が見えない」という難題なのだ。

 聴衆は泉さんの話に聞き入る、同行している市長予定候補もマイクを握る、かんじんの橋本候補の演説が、先の2人に比べたら劣るように見えるのは当たり前で、どうしても霞んでしまう。
 それでも、泉さんは一度手放したマイクを再び握り、マイクを離さない。饒舌は早口が過ぎて話が入ってこなくなる悪循環もそっちのけだ。「これは泉さんの選挙?」と間違えてしまう人もいそうなレベル、橋本候補の顔が見えなくなるのも無理はない。

 国会議員や維新の上層部が応援に来て、候補者そっちのけで自慢話に終始するという残念な構図と同じで、そんな話は選挙以外のときにやってくれよ…と辟易する。

 一念発起した若き挑戦者は、選挙で候補者どうしの戦いの前に、良くも悪くも内なる敵とも戦わなければならない難題を抱えて選挙戦を進めている。

 明石市の県議選は大して顔ぶれも変わらない状況がずっと続いているので、そこに大きな風穴をあけて新風を吹き込んでくれることを、個人的には期待している。消去法を使っても、彼は残っている存在だ。
 
前回の県議選では、次点だった候補者にネガティブキャンペーンがあり、その効果?もあって岸口が返り咲くことになった。泉市政の12年は、何も市長・市議選だけで諮るものではなく、県議選に候補者を擁立した以上ここでも評価を受けてもいいと考えるので、いわゆる親・泉派も反・泉派もどんどん投票に出かけるべきではないだろうか。

橋本候補の選挙公報

「明石市の施策を県が実行すれば、市町の負担が減り浮いたお金を別の施策に使える」
 泉さんの言う「お金のやりくり」をもっとしやすくするという観点は、財政部門にも籍を置いた彼ならではの考えだ。それをもっと前面に出して個性を出すことを、いち有権者として橋本候補に求めたい。

終わりに…
「薬も過ぎると毒になる」
という言葉がある。
泉さんに頼らないのも無理なことは理解できるが、頼りすぎるのも考えもの。
 そういう懸念もろとも吹き飛ばして、県会へ送り出してもらえるよう、悔いなく選挙戦を戦ってもらいたい。

 若き挑戦者よ、逞しく戦え!

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