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熊谷のアレ! 2024(2024/5/5 八木橋@熊谷) ライブレポート

はじめに(お断り)

 このライブレポートは、4年ぶりの浮気(バンド名です)が熊谷の八木橋・カトレアホールで行った「熊谷のアレ! 2024」について書いています。
 が、翌日にも関わらず、すでにびっくりするぐらい記憶がございません……。さらに私は、スターダスト☆レビュー(以下スタレビ)の柿沼清史さんを激しく推しております。当日は良席だったこともあり、とにかく柿沼さんをガン見していたため、どうしても柿沼さん中心のレポとなります。ご了承下さい。
 また、曲間にMCの内容を書いていますが、これは必ずしも時系列通りではありません。その点もご容赦下さい。 

4年振りの浮気 メンバー(敬称略)
・杉田 裕(Vo. & Key. /JAYWALK/元アレレのレ)
・柿沼 清史(Vo. & A.G.&Per. /スターダスト☆レビュー/元アレレのレ)
・手島 昭(Dr. /元アレレ)
・青木 将(Gt.)
・カワイリエ(B.)


というわけで、ライブレポ行きます(長いです 汗)


 会場に入ると、ステージの奥側一番左がベース、その隣やや後方にドラム、一番右がギター(アコギ、エレキが全部で3~4台、私の席からはイマイチ見えず)、前方中央左側に柿沼さんの立ち位置。柿沼さんのそばには、タンバリン、カバサ等のパーカッションが置かれてました。そして、ドラムの手島さんが見えるように少し開けて、右側に杉田さんのキーボードやPCなど。
 メンバーが出てくる前に、まず八木橋の宮地さん(温度計設置等、熊谷を暑い街としてPRした仕掛け人)からご挨拶。「スターダスト☆レビューからの大切なお知らせと、八木橋からのたいしたことないお知らせがあります」と席に置かれていたチラシについて説明し、笑いを取ります。
 去年は「続・4年振りの浮気」がイベントタイトル、今年はバンド名が「4年振りの浮気」と変更になっていたので、「間違えて紹介するところでした」と言いつつ、巻きの指示が出ているとかで早速メンバーを呼び込み。
 メンバー全員、こどもの日ということでおもちゃの鯉のぼりを持って登場。でも、なぜか手島さんが持っている鯉のぼりだけが妙に小さく、ひらひらもしない作り。手島さんがそれをぼやくと、杉田さんが「子供だからね」と。「俺だけ小さいからかよ」と手島さんが言うと、柿沼さんが「3つ揃ってるからいいじゃん、俺なぜか2つだけだからね」とかざした鯉のぼりは、確かに吹き流しと親鯉のぼりだけで、子供の鯉がいないという(笑)
 60代のおじじ達3人を、若手の青木さんとカワイさんがサポートするという布陣。青木さんは去年もサポートしていたのでおなじみですが、カワイさんは個人的にお初。クール系のすらっとした美人さんで、ベースの先生もしているそうです。柿沼さんが、「ベース習おうかと思ってるんだよ、ホントにうまいんだよ」と言うほどの腕前らしいです。本番中もずっとクールにかっこよく演奏してました。

 1曲目は、会場である八木橋百貨店も歌詞に出てくるため、定番曲となっている「熊谷の風」。柿沼さんのギターから始まるのですが、いきなり演奏ストップ。音がおかしい?
「あ~分かった分かった、リペアしたからチューニングが違うんだ」と言い、待っててね、と客席に背を向けるようにして、チューニングをやり直す柿沼さん。
 その間、杉田さんと手島さんがトークで繋ぎ、気を取り直して演奏。おじじ達3人は終始ほんわかしたムードで(当然演奏中は真剣)、昔話をしたりしてなごやかな癒やし感満載のライブでした。みなさんの笑顔がまたステキで、やられっぱなしでした。
 2曲目は「何やってんだろう」。この曲はマッキー(槇原敬之さん)が好きだと言ってくれたと柿沼さん。去年もみなさん口々にいい曲だよね、と言ってました。ちなみにこの曲のMVは、スタレビメンバーそれぞれの出身地、行田、羽生、熊谷がロケ地となっており、サビを歌うシーンが撮られたのは熊谷の河川敷です。
 もっと後の方だったと思いますが、スタレビの聖地は? という話になり、行田の水城公園などが挙がる中、杉田さんが「熊谷の河川敷に行った人?」と客席に訊き、手を挙げた人達を見て、「スタレビ愛を感じる」と一言。
 JAYWALKの聖地は? となるとあまり思いつかないようで、出てきたのが葛飾区の立石という所で、もうやっていないスナックを改造してレコーディングに使っていたというお話。ここで「何も言えなくて…夏」も録られたそうです。マンションの1階にスナックがあったため、大家さんが(?)(イマイチ聞き取れず)住人に音漏れ等で迷惑をかけるのでお酒などを渡したそうなのですが、「最初に聴けるなんてうれしい」という言葉をもらったそうで、一同「いい話だ……」となってました。
 3曲目は杉田さんの曲で、ここから今回はベースから解放された柿沼さんのパーカッションの出番。曲前、トライアングルやカバサを高く掲げて見せる柿沼さんに、盛り上がる客席。歌い終えた杉田さんが「半分以上が柿沼を見てた気がする」と言い、「柿沼を見てた人~?」と客席に投げかけ、つい悪びれもせず手を上げてしまいました(苦笑)
 柿沼さん、アコギを弾かない曲ではシェーカーをトライアングルに持ち替えたり、カバサをトライアングルに持ち替えたりと、大活躍。パーカッショニスト・柿沼清史爆誕!? 
 間違えないようにということか、柿沼さんは(これは終始ですが)譜面ガン見で真剣な面持ちで演奏してました。タンバリンをエンディングで鳴らす時は、大きめな動きで笑顔で手島さんとあわせていたりして、かわいかったです。手島さんには、柿沼がパーカッションやってくれるから楽だ、と言われてました。
 次どれを演奏すればいいのか分からなくなって、演奏中に音が出ないようにそうっとタンバリンを手に取ったり、楽器を持ち替えたりしてました。鳴らし方を間違えて、つい笑ってしまったり。間違えても澄ましてれば気づかない人もいるだろうに、ごまかさないところはお人柄なんでしょうね。
 続いての柿沼さんのターンは、スタレビ曲の「季節を越えて」。しかし歌詞を間違え、高々と人差し指を立てた腕を突き上げ、演奏ストップ。
「これはもう1回ということです」いや、分かりますって(笑)というわけでやり直したのですが、柿沼さんに杉田さんがハモり、とてもステキでした。
 次は、要さんも絶賛のアルペジオが聴けたまさかの「スカボローフェア」。これは柿沼さん「(PAさんに)俺のギターとボーカルにリバーブかけて」、杉田さん「真面目に取りあわなくていいですからね」的なやりとりが。柿沼さんの声がまあこの曲にあう! ハモリも素晴らしい! 卒倒ものでした。
 おじじ達3人が要さんのラジオに出た時の話で、柿沼さん「俺はプロデューサとして、と言うのに、いつの間に? と思った」、手島さん「3人にたっぷりライブの話をしてもらいましょう、と言いながらほとんど自分がしゃべってた」と言ってました(笑)
 要さんは去年、「柿沼の歌は40点(確か)、ギターは100点!」と言ってましたが、ぜひボーカルも褒めていただきたい! そもそも今回柿沼さんをベースから解放したのは、プロデューサー・要さんの「歌い手としての柿沼が見たい」という言葉だったようなので(ベース弾きつつ歌うのはなかなか難しいのです)、ぜひ要さんに感謝を伝えたい!
 それと、これは書いておきたいのですが、なぜ「熊谷のアレ!」なのかというと、アレレメンバーだった要さんがいないからレが1つなくて、アレなんだそうです。若干こじつけっぽいですが(笑)

 次に杉田さんメインボーカルで、「Can't Help Falling In Love(好きにならずにいられない)」を。この曲については、ほぼ記憶がありません……。すみません……。
 柿沼さんが「この曲をやって欲しいっていう要望がいっぱい来る」と言って歌ったのは「くちづけ」。これまたうれしい選曲でした。
 歌い終えて、杉田さんが「で、外苑でキスしたの?」と柿沼さんに質問(!)(歌詞に「外苑のベンチ黄昏れて 初めてくちづけした時に」という一節あり)柿沼さんは、「ああ、あの外苑のベンチね~、よくロケに使われてるよね」と答え、「なにごまかしてんの?」とツッコまれる(笑)さては、実話???
 次は「大チャレンジ曲」「一度もライブで演奏したことがない」と柿沼さんが言うので、なんだなんだ?と思っていたら、なんと 「Wanderlust」でした。この曲、大好きなんですが絶対聴けないと思っていたので、意外すぎてうれしすぎて思わず涙。
 柿沼さん曰く、ライブでは楽器の構成の問題で再現が難しいんだそうです。だからこれまで演奏したことがないとのことで、アレンジはオリジナルとは違ってました。柿沼さんボーカルの優しさが身体に染み渡りました。
 次は杉田さんがスタレビの曲をやりたいという衝動に駆られた、とのことで、去年も披露された「追憶」。杉田さんのバージョンもとてもステキです。宣伝は苦手と言いつつ、最近発売されたライブCDに入ってるので、物販で売ってるので買って下さい、と。いやそりゃダメですよ、もっと宣伝して下さい!(でも、私が開演前にこのCD買うつもりで行ったら、なかったんですよね……)
 確かこの辺で、メンバーが持って出てきた鯉のぼりにサインを入れてプレゼント、との告知がありました。メンバーが一人ずつ、なるべく均等になるように数字を言って、その席番の人が当選でした。
 そして次が「夕暮れのスケッチ」。この曲は手島さんの作詞で、要さんの恋の話を元に書いたとのこと。「要はロマンチストだから」と何度か繰り返し言ってました。
 思わず要さんと呼んだ手島さんが、ちょくちょく要さんの話題が出るからか、「なんだか要に包まれてるような気がする」的なことを言うと、即座に「包まれてるよ」と答える柿沼さん。スタレビのリーダーであり、名プロデューサですもんね(笑)
 どこで言ったか定かじゃないですが、要さんのパワフルさをぼやき(?)つつも感心する柿沼さん。「靱のハミングの後に京都のイベントに出てるんだよ、すごいよね」と言った後、「俺もこのライブでやる曲練習しながら、配信があると言うから見てた、40分ぐらいって聞いてたのに1時間ぐらいやってた」と言ってましたが、イベントの翌日にもう家で次のライブに向けて練習してる柿沼さんも、充分すごいと思いますが?

 次は、アマチュア時代に作った曲を、ということでまず杉田さんが「Happy,Good Day」を。明るくてかわいい感じの曲でした。そして次が、いかにも高校生バンドの曲、と言いつつ「かわいた朝」を柿沼さんボーカルで。作詞は手島さん。勢いだけで作った、とか言いつつもかっこいいアレンジで、去年はレコーディングしたいと言ってましたが、実現してくれたらうれしいですね。
 ここからは盛り上げていきます、とのことで歌われたのが「君のBirthday」。最後のコーラスを、みなさんに歌ってもらいたいと思います、と柿沼さんがお客さんに歌わせてましたが、慣れてない感じでありがとうございます、と言う、照れた感じがかわいかったです。
 いつもは要さんに任せてますし、宣伝が苦手という杉田さんもですが、あんまり前に出たがらない、そういうのに照れがある人達ゆえの奥ゆかしさから来るのか、ほんわかさ、ほのぼのさがこのバンドの魅力ですね。そこにさらに、手島さんのマイペースさが加わり、おじじ達のやりとりにほっこりし、笑顔にも癒やされるとても優しい空間になってます。
「クレイジー・ラブ」では、柿沼さんが最後の方で歌の入りを間違えるという一幕も。この曲は原キーで失敗した発言が。キーについては、「キー変えてるからね」、「言わなきゃ分かんないのに!」なんてやりとりもありました(笑)
 そしてラストが、ずっと健康でやっていけるように、ということで「100年の旅」。この曲には杉田さんファンが歓声を上げてました。おじじ達にはずっとお元気で、これからもこのイベントを続けていただきたいものです。
 柿沼さんが「またすぐ出てくるからね」と言い残し、メンバーはいったんハケました。
こうして本編終了。

 さて、アンコールです。柿沼さんは白地に草花などが書かれたアロハシャツ(?)から、黒のジャケットに着替えての登場。拍手が起こり、杉田さんが「これはなんの拍手?」。柿沼さんが「JAYWALKを意識した」的なことを言うと、「言ってくれたらあわせたのに~!」と残念がってました。
 アンコール1曲目は杉田さんのキーボードから始まり、これはなんの曲だろう、もしかして木蘭? と思っていると、杉田さんが「♪逢いたくて~」と歌い出し、!? さらにその後を柿沼さんが歌い、二度目の!? 2人で交互に歌い、サビは作曲者の柿沼さんが歌ってました。
 スタレビのライブでアコースティックバージョンをやる時、2番で「♪さ~よ~なら~」とコーラスが入るのが個人的に好きなのですが、それも柿沼さんが歌い、このバンドならではのアレンジで、手島さんのドラミングもとても優しくてよかったです。
 2曲目は、柿沼さんが1番、杉田さんが2番のメインボーカルを取り、「何も言えなくて…夏」。2人のハモリがとてもよかったです。この2人だからこそのコラボですね。
 ラストは「今夜だけきっと」。柿沼さんの「がっつりキー変えてます」発言がありました(笑)歌い回しで、2番を手島さんが歌い出すと、客席からすごく大きな拍手と歓声。手島さん、大人気です。
 手島さん、あんまり話を聞いてなかったり、普通なら曲紹介の後間髪入れずに演奏するんじゃないかなというところを、ああ、やるのね的におもむろに演奏したり。MCの時のちょっととぼけた感じの語り口も、なんとも言えずよいです。
 これまた、どこで話したか定かではないのですが、柿沼さんが中学で生徒会長に立候補した時に、演説会でギター弾いて演奏した、手島さんはその時に初めてギターを見て即買いに行った、でもものにならなかったという話に。杉田さんは、なんで演説会で演奏? とびっくりしてましたが、柿沼さんの公約が月1回校内コンサートをやります、だったんですよね。それで当選したと。
 手島さんは器用でいろいろ手を出すけど、全然ものにならないらしく、ある時は58万(!)ぐらいしたサックスを買ったものの、これもものにならなかったそうです。大工さんなので、自分で部屋を防音にして練習していたとか。
 というわけで、大盛り上がりでライブは終了。終演は18時5分ごろ、八木橋の閉館は18時半。サイン会があるので、「ロビーで待ってま~す」と鯉のぼりを振りつつ、メンバーは退場。

 去年よりも構成も練られており、柿沼さんと杉田さんが自分の曲を交互に歌うという原則はだいたい守られつつも、緩急があるとてもよいセトリだったと思います。なにより柿沼さん推しとしては、スタレビのライブではめったに聴けない柿沼さん作曲の曲が聴けて、本当においしいライブでした。サウンド的にも素晴らしかったです。バンドメンバーのみならず、名プロデューサー・要さんにも大きな拍手!(ライブでの要さん風に)

 ライブの余韻冷めやらず、だいぶグダグダに駄文を書き連ねてきましたが(約6,500字あります……)、これでもMCの内容は書き切れてないです。
 かっこよくてかわいいおじじ達に、来年以降もほんわかと楽しいライブを元気で続けていただきたいものです。
 ここまでお読みいただき、ありがとうございました!


 このライブレポを書くにあたり、Xにセトリを投稿されていた、でんさんのツイを参考にさせていただきました。ここに記して感謝申し上げます。
 また、なにか間違いがあればご指摘下さい。

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