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ルシファーとミカエルが双子になったのはいつから? 〜魔女の自由研究 その2

「ルシファー」と「ミカエル」が双子という話が広まったのは日本?

前回、漫画や海外ドラマで「ルシファーとミカエルが双子として描かれていそうなもの」を調べ直し、検証してきました。


その結果、日本では約20年前、アメリカドラマでは数年前(!)にルシファーとミカエルが双子として描かれている作品があることがわかりました。

日本と本場キリスト教圏であるアメリカでここまで時差があると言うことは、「ルシファーとミカエルの双子説が出回ったのは日本ではないか?」と言うのがここまでの仮説です。

以上のことを念頭に2回目の研究では、「日本で出回った、フィクション作品に影響をあたえてそうな、ルシファーとミカエルが双子ということを言及している書籍はあるのか?」というところを掘り下げていきたいと思います。

「ルシファー」と「ミカエル」、そして「双子」というキーワードがある書籍

天使のひきだし

天使に関する絵画の話を絵本タッチの挿絵を使い、わかりやすく解説した本。1995年の12月に第一版が出ています。
こちらの本では、ミカエルの項目(P104)の挿絵に書き文字で「ミカエルとルシファーは双子らしいというウワサ」と小さく書いてあります。

他の話題や絵画についてはどの伝承における話なのかという出典の情報がしっかりと書いてある本なので、「ミカエルとルシファーの双子説」に関し「ウワサ」としか記してないところを見ると、おそらく他の書籍や資料で見たものの、出どころがわからなかったのでおまけ程度の記載にとどめたのではないかと思われます。

天使

当時、天使や悪魔に関する書籍、特に辞典形式で出ている本は珍しく、天使悪魔辞典のさきがけとも言える本でした。
1995年の2月に初版が発行されています。

こちらにははっきり「ルシファーとミカエルが双子」と書いてあります。

実はミカエルとサタンが双子の兄弟という事実を知ったら、彼の内奥にあふれるさまざまな感情について同情を禁じざるを得ない。不俱戴天の敵が兄弟なのである。それも瓜二つで、見分けがつかないくらい似ているのである。中世の画家は両者のまみえる場面でサタンの方をやや色黒に描写している。

「天使」新紀元社 P16(大天使ミカエル)

サタンは大天使ミカエルの双子の兄弟として瓜二つの姿形を持っているのだ。つまり、サタンは神の意思にもとづいて創造された影の顔="堕天使"であるという解釈が成り立つわけである。

「天使」新紀元社 P103(堕天使たち)

ルシファーの姿は、神の右腕として活躍する大天使ミカエルに瓜二つとされる。また、双子の兄弟だったともいわれる。つまり、神の裏側の顔を代表する堕天使として、表の顔であるミカエルとは相似形であるのだ。もっとも、絵画などで表現されるルシファーは、姿形はミカエルそのものながら、浅黒い皮膚の持ち主として描かれる。それは単に表現上の問題ではなく、きちんとして神学上のテーマを踏まえたうえでの表現なのだ。

「天使」新紀元社 P112(ルシファー)

以上が、「ルシファーとミカエルが双子である」と言う記述になります。
上記は出典不明の話ではあるのですが、どうも、サタンとミカエルが双子であるという根拠は「二人が瓜二つであるから」と言うことのようです。

その上で「中世の絵画でも二人は瓜二つに描かれている」と文脈からは読み取れるのですが、ここで疑問が生じます。

多くの中世の絵画ではルシファーとミカエルは瓜二つに描かれていません。大抵、ミカエルは色白の美青年、ルシファーは色黒の髭もじゃおっさんです

グイド・レーニによる『大天使ミカエル 』作成: 1636年頃

ルシファー(サタン)が推しの私。ミカエルに踏まれたルシファーの絵や像をコレクションしているので確信があります。
2人が瓜二つに描かれてる方が少ないよ!!

聖書にはルシファーとミカエルが「瓜二つ」と言う表記はなく、絵画でも瓜二つの姿で描かれることはとても珍しいです。
にもかかわらず、なぜここで「絵画で表現されるルシファーとミカエルが瓜二つである」という話が出てきたのか疑問なのですが、その話は次に紹介する本で言及されていますので、まずはそちらを紹介します。

悪魔

1995年12月に初版が出ている、ルーサー・リンク著の翻訳本。
青山学院大学で教鞭を取っていた方らしく、本書の内容は専門外(!)のこと。
専門外でありながらも、悪魔の美術について丹念に調べられていて好感が持てました。

この本の第二章「悪魔が悪魔の姿になったわけ」で気になる一文が出てきます。

墜落していく怪物たちを天使が攻撃するというのと、天使たちが天使たちを攻撃するというのではまるでちがうのだ。厄介な問題で、ずっと回避されていたのに、(ロレンツォ)ロットの絵がこれを取り上げた。ミカエルとルシファーに区別がない。同じ体、同じ顔。互いに補い合う双子。ミカエルのもうひとつの顔、それがルシファーなのである。

「悪魔」研究者出版株式会社 P70

一見すると「ミカエルとルシファーが双子に描かれている絵がある!」と受け取ってしまいますが、これはあくまで
「双子のようにそっくりに描かれている絵がある。」と言う紹介をしているに過ぎません。
しかも、ルシファーを天使(堕天前の姿)で描いている絵は極めて珍しく、なおかつミカエルと一緒に描いているのはこのロレンツォ・ロットの絵だけで他に類を見ません。

この本『悪魔』は初期キリスト教美術では、単純に竜や怪物のように描かれてきた悪魔(ルシファー)が、教会の教義や聖書の解釈の影響、また、民衆の中における悪魔に関する民話のイメージの変化などにより、単なる天使の怪獣退治ではなく。
「宇宙一美しい堕天使ルシファーと天使長ミカエルとの戦い」という、
アンチヒーローVSヒーローのエモエモシーンに変化した軌跡!というのを時代背景と共に詳しく解説してくれている本です。

そしてこの本の末尾にて、ロレンツォ・ロットが天使長ミカエルと相違ないくらいにかっこよく堕天使ルシファーを描いたことが説明されています。

「見てー!!毛むくじゃらのお猿さんみたいに描かれてたルシファーがこんなにかっこよくなったよー!!!下等生物じゃなくて、ミカエルと並び立つ因縁のキャラとして描かれてる!!エモいよね!!!」

という話が、ここに書かれた内容ですが、「まるで双子のようにそっくりに描かれている。」という表現でそれを伝えているのです。

お猿さんみたいなタイプのルシファー(サタン) 
ハンス・メムリンクのトリプティク(三つ折り画像)
「地上の虚栄と神の救済」の「地獄」(1485年頃)
化け物として描くことで「この世のものではない恐ろしいもの」と言う印象を優先している。

ロレンツォ・ロットのルシファーとミカエルの絵は上記から、
また『悪魔』の中でもう1箇所そのことについて言及している箇所があるので抜粋しておきます。

普通の構図なら、やぶれたルシファーの上の方に大天使が立つ。あるいはルシファーが真下の地獄に落ちて行く。いずれにしろ大天使ミカエルは真っ直ぐに屹立する。善悪観念がこの姿勢の対照に表現されているのである。ミカエルの安定した姿勢は彼の力の安定を示している。ところがロットはこの構図を一変させてしまった。ルシファーとミカエルの構成する垂直の軸対角線に変え、二人のつくるそれぞれの軸を平行になるようにした。この平行な構図には当然ロットの神秘主義な解釈が反映されている。
ミカエルと言い、ルシファーとは言うが、両者は同じなのだ。体も同じ、顔も同じ、ひとつの接合子のふたつの配合子とでも言うべきか。ルシファーのもうひとつの顔、それがミカエルなのである。

「悪魔」研究者出版株式会社 P294

私も色々な悪魔に関する本を読んできましたが、絵画史における悪魔と天使の描写の類似性…「瓜二つの天使と悪魔」について語っているのはこの『悪魔』だけになり、その言及を受けているのはロレンツォ・ロットの絵ただ一枚になります。

『双子』というキーワードがある本の時代関係

さて、ここで上記に挙げた書籍を時系列に並べていきたいと思います。

・1995年12月『天使のひきだし』(天使の美術本)
・1995年12月『悪魔』(瓜二つの天使と悪魔について)
・1995年2月『天使』(ルシファーとミカエルが双子だと断言している本)

何と全部1995年出版 この年に何があったんだ…。

『天使の引き出し』については『天使』より10ヶ月発行が遅いので、『天使』で「ルシファーとミカエルが双子」という情報を得たものの、出典がはっきりしていないので「噂」で留めた可能性があります。

『天使』については、書かれた内容「中世の絵画にはルシファーとミカエルが双子のように書かれている」から推測するに、絵画史における悪魔と天使の描写の類似性を語った唯一の本『悪魔』の影響を受けているように感じますが、出版は『天使』の方が先になります。

『天使』の執筆中に著者がルーサー・リンク教授(『悪魔』の著者)に何らかの情報を得ていた可能性も推測できますが、ここは断言ができません。

『天使』と天使禁猟区地獄編の年代関係

また、「ルシファーとミカエルが双子である」という印象を世に広めた『天使禁猟区』についてもリリース年月を確認してみましょう。

漫画『天使禁猟区』の連載開始は1994年7月20日(『花とゆめ』15号)
ただし、連載開始当初は「アレクシエル」や「ロシエル」といった『天使禁猟区』オリジナルの天使で物語が構成されています。

出典がある天使が登場するのは「星幽界(ヘイディーズ)編」のウリエルから(単行本5巻)

ミカエルが登場するのは「地獄(ジャハンナ)編」(単行本7巻)からです。
ミカエルの登場シーンで「忌まわしき双子の兄」と台詞が出てくるので、ここからルシファーと双子にすることは想定されていると推測できます。

単行本5巻の発売は1996年4月19日
単行本7巻の発売は1997年1月17日

1話目の雑誌掲載日1994年7月20日から単行本1巻発売日1995年2月17日まで、作画の時間を考えても1年経てば制作したものが単行本になるのを考えると、1995年の春頃にはウリエルの出る「星幽界(ヘイディーズ)編」を制作し始めていたと思います。

このころ、天使悪魔の辞典系の書物はほぼなく、1995年2月に発売された『天使』が初の辞典ものと言っても過言じゃない状態でしたので、『天使禁猟区』作者の由貴香織先生が『天使』を読んでいてもおかしくはありません。

時代関係から見る「ルシファーとミカエルは双子説」の広がりの推測

以上のことから、私の推測としては

『悪魔』の著者ルーサー・リンク教授が語っていた「ルシファーとミカエルが瓜二つの絵画がある」という話を『天使』の著者がどこかで聞き、想像を加えて「ルシファーとミカエルは双子である」という説を本に書いた。

その本をもとに、由貴香織先生が『天使禁猟区』を執筆。
国内外のオタクに「ルシファーとミカエルが双子」という印象がつく。

現在の国内漫画や海外ドラマに影響が出ている。

という流れではないかと思っています。

ヨーロッパの祝祭典

さあ!これで調べられるところまで調べたぞ!!と思いきや…。
私と同じ悪魔好きであるこのかさんからこんな情報が。

「『ヨーロッパの祝祭典』という本に「ルシファーとミカエルが双子」という記載があると聞いた。」

な、なんだって!!

ヨーロッパの祝祭典―中世の宴とグルメたち – 1986/12

1986年!!確認した中で一番古い本!!
こちらは、天使や悪魔の専門書ではなく、中世ヨーロッパの季節の催事、クリスマスやハロウィンなどに関して記された本の翻訳書になります。

問題の箇所は9月の聖ミカエル祭の章にありました。

聖ミカエルは、大天使ミカエル、天使長ミカエルとも呼ばれる、天使たちの指導者です。悪魔のサタンとは双子の兄弟ですが、後にドラゴンとして現れるサタンと戦います。

「ヨーロッパの祝祭典」第10章 9月:ミカエル祭 原書房 170P

本当だ!!?
ちなみに、このことが書いてあるのはマドレーヌ・ペルナー コズマン博士(ニューヨーク市立大学教授) が書いた本文ではなく、各章毎に挿入されている訳者の解説の部分になります。(出典不明)

また...出典不明。
もう、ルシファーとミカエルが双子という話は、出典不明の情報しかないので驚かなくなりましたが…。

出典を…書いて?!??(心の叫び)
あとから辿れないから!!!!!!!マジで!!!!

というわけで…またしても出どころのわからない情報に行き着いたところで、今回の捜査は一区切りとなります。
「ルシファーとミカエルが双子という説はどこからきたの?」の研究はまだまだ続く…。もはやライフワークです。

なにか、新たな情報がありましたら...ぜひお待ちしております!!

また、私の方でも「なぜ双子と誤解されるのか?」について幾つかの考察がありますので、引き続きそのことについて記事にできたらと思っております。興味がある方はお待ちいただければ幸いです。

おまけの小話

さて、ここからは今回の記事の本題からは少しそれますが、ルシファーとミカエルの関係性についての小話を…興味がある方はお読みください。

そもそも、ルシファーとミカエルが因縁の関係になったのはいつからか?

元々、新約聖書の『ヨハネの黙示録』で

「天で戦いが起こった。 ミカエルとその使いたちが、竜に戦いを挑いとんだのである。」*竜はサタン(ルシファー)のこと。

と言及はされているものの、因縁の関係というよりは「桃太郎と鬼」くらいの退治するものとされるもの、というニュアンスだった二人。

この二人の関係性が明確に関係性が変わってきたのが、ロレンツォ・ロットがルシファーとミカエルを描いた頃からだと『悪魔』では語られています。

ロレンツォ・ロットという画家について。

ロレンツォ・ロットといえば聖母マリアが天使の来訪に驚いて逃げ出す瞬間を描いた「受胎告知」で有名です。

http://art-lover.me/2016/05/10/%E3%83%AD%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%84%E3%82%A9%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%83%E3%83%88/

ロレンツォ・ロットは、こちらの記事にもあるように、それまでの宗教画の常識を打ち破り、独創的な表現をした画家として語られています。

宗教画とは、聖母マリアや天使の神々しさ、また悪魔の邪悪さというお約束の構図や表現が決まっているもの。教会に飾られ、ミサで聖書の各シーンの説明をするときに使われるものなので、厳かで品があり、感情的な表現を抜きにして、客観的な絵にする必要があります。

ですが、ロットの絵は突然の天使の来訪に思わず驚いて逃げ出すマリアといい、ミカエルと遜色ない実力を発揮し、天使の美しさを損なわない堕天直前のルシファーと言い、感情的で、ある意味リアル。

宗教画の決まりを無視し、ロットならではの独特の視点から各シーンを表現した異色の作品であるのが伺えます。

ユーモアに溢れるロットの作風は、作品としては面白いのですが、前述した通り宗教画としてはタブーに挑戦したロックな作品。
このような宗教画というジャンル上ではイレギュラーなロットの作品を「ミカエルとルシファーが双子である証拠」とするのはかなり乱暴な話になるな?と思います。

また余談ですが、宗教画では天使の顔というのはあまり描き分けられないのが通例です。なのでロレンツォ・ロットのミカエルとルシファー以外にも、双子のようにそっくりに描かれている天使はたくさんいます。

ミカエル、ガブリエル、ラファエル、ウリエルの4大天使
みんなよく似た顔つきに描かれている。
ジェームズ・パウエルと息子による 1888 年のモザイク、聖ヨハネ教会

「そっくり描かれているから双子!」と断言してしまうと、上記のような絵の場合、4大天使は四つ子なのか?という話になってしまいます。

このような事例から見ても、『悪魔』の本の中で「双子」というキーワードは出てくるのですが、あくまで「ルシファーが化け物としての悪魔ではなく、堕ちる前の天使として、大天使ミカエルと並び立つ描かれ方をするようになった!すごい!」という話をしているだけで二人が双子であるということを語っているわけではないのです。

『失楽園』でのルシファーとミカエルについて

ルシファーとミカエルの因縁のシーンといえばやはり『失楽園』
ジョン・ミルトン著、キリスト教文学の長編叙事詩『失楽園』(ユリウス暦1667年)で二人の一騎討ちが描かれています。

ロレンツォ・ロットのルシファーとミカエルの絵が1551年とされていますから。二人のエモシーンがビジュアル化されてから、約100年後にこの物語が描かれたことになります。

挑戦的な画家が描いた新しい解釈が、その後の文学にも影響するということはままあることで、例えば「サロメ」は旧約聖書では悪女として書かれていないものの、19世紀にギュスターヴ・モローがいかにも挑戦的な「サロメ」を描いたことで、多くの戯曲に影響を与え、悪女として描かれるようになったと言います。

ロレンツォ・ロットのルシファーとミカエルの絵から、『失楽園』への流れも緩やかではありますが、このような変化を辿っています。
『失楽園』のミカエルとサタンの一騎打ちのシーンはとても印象的で、以降この二人が因縁の関係として描かれていくようになるのです。

ちなみに『失楽園』の一騎討ちのシーンに「双子」という表現が出てくるかというとそれはありません。

ここでは、原本の英文で「Brother」という呼びかけが出てきますが、これはどちらかというと血のつながった兄弟というよりは「同志」という意味合いかと思います。

キリスト教の修道士はお互いに修練を積む仲間のことを「Brother(同志)」と呼び合っていたようなので、そのようなニュアンスかと私は思っています。

(私が天使や聖人の情報元として信頼している天使勢、辻八雲さんが作画した「フローラの白い結婚」に修道士の二人が「兄弟」と呼び合うシーンがあります。)


また、時々「『ドレの失楽園』では双子になってたよ!」という情報もいただくのですが、『ドレの失楽園』は訳ではなく翻案です。

*翻案とは「自国の古典や外国の小説、戯曲などの大体の筋・内容を借り人情、風俗、地名、人名などに私意を加えて改作すること。」ifものの二次創作に近い。*

なのでこちらはほぼ別物の話として見てもらって良いでしょう。
(実際に翻訳版である岩波文庫とはかなり内容が違います。)

最後に…『失楽園』のお知らせ。

ここまで読んでいただいた方はありがとうございました!
おまけまで読んでいただいているということは、天使と悪魔が、ルシファーとミカエルが好きな方だと思います。
そんなあなたに!

1981年の平井正穂先生訳の岩波版から長らく新訳が出ていなかった失楽園ですが最近、福田昇八先生が七五調訳を発表してくれました!!
しかも!!無料で!!見れる!!

<『失楽園』七五調訳朗読動画>

twitterでも断片的に紹介してくれています。気になる人はぜ見てみてください。

『失楽園』は…いいぞ!!!!

ということで、おまけの話を締めようと思います。
読んでいただきありがとうございました〜〜!


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