Illustratorの「画像トレース」機能を使ってイラスト作成⑤
アドビのソフト「Illustrator」の「画像トレース」機能を使って、イラストを描いてみたの5回目です。
「画像トレース」で、頭に思い描いたものをひとつに表現するには、素材となる写真が必要だ。今回の「蟻と旅する」では、山や木の茂みを表現するのに「苔」の写真を使用した。もちろん、実際の山の写真や樹木自体を撮影してもいいのだが、画像トレースすると「ちょっと違う」となる。
私の頭の中にある風景は、SF作家ブライアン・W・オールディスの「地球の長い午後」。自転をやめた地球は植物の王国と化し、蜘蛛の巣により月とつながっている。人類は、巨大化した蜂などの獲物になり、日々戦っている。蟻は人類の仲間だ。こんな世界が大好き。私の漫画「草頭の地脈師」は、「地球の長い午後」のオマージュだ。
椎名誠さんのSF小説「武装島田倉庫」や「水域」の世界も好きで、それが高じて、私は「ウォーター・ピープル」を描いた。
そんなSFの世界を「画像トレース」で再現できたら、と思っている。
マンガだけに集中した生活ができたら!! 夢はいつか現実しますか? 私はあなたに何をバトンタッチできるでしょうか。