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蔬菜育種におけるDNAマーカー支援選抜と育種利用 スイカ編 #005 【スイカ果実形状(KBSアレルタイプ)選抜マーカー】

有用形質選抜のためのDNAマーカー
スイカ編 #005 【スイカ果実形状(KBSアレルタイプ)選抜マーカー】
Watermelon [Citrullus lanatus (Thunb.) Matsum. & Nakai]

【概要】
果実形状は、多くの園芸作物において経済的に重要な形質である。
スイカにおいては、果実形状のバリエーションに関わる遺伝子やメカニズムが十分に解明されていない。
SUN遺伝子ファミリーの一員であるClasUN25-26-27a(Cla011257)の欠損(DEL)は、楕円型果実に関連することが明らかにされている。
今回の研究で、我々は異なる果実形状指数(FSI)を示す3つのスイカ品種のClSUN25-26-27aの塩基配列を決定した。
Klondike Black Seeded(KBS、楕円型)においてエクソン3に非同義の点変異を含む新規の対立遺伝子を同定した。
ClSUN25-26-27aの3つの対立遺伝子(WT、KBS、DEL)を識別するため、KASPアッセイ(ClSUN-1とClSUN-2)を開発し、さらに品種パネルと分離集団における子房、および果実形状への効果を判定した。

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