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蔬菜育種におけるDNAマーカー支援選抜と育種利用 スイカ編 #009 【スイカ黄皮形質選抜マーカー】

有用形質選抜のためのDNAマーカー
スイカ編 #009 【スイカ黄皮形質選抜マーカー】

【概要】
多様性のあるひとつの種としてのスイカには、果実の大きさ、形、果肉色、果皮色の異なる種類がある。
果皮色は育種において主要な項目である。
黄色果皮はスイカにおいて、ひとつの重要な形質あるが、その背景にある遺伝的な機構は知られていない。

この研究において、我々はBSA-seq と GWASにより黄皮形質に対する遺伝子座を同定した。
94E1(黄色果皮)とQingfeng(緑色果皮)の2つ純系の交雑体由来のF2、及びBC1集団の分離解析により、黄色果皮は質的形質であることが示唆された。

BSA-seq マッピングにより、F2集団において遺伝子座が確認され、さらに330の品種間においてGWASにより4番染色体上に検出された。
4番染色体上の59.8kbの領域に絞り込むため、15のCAPSマーカー、6つのSSRマーカー、2つのSNPマーカーの数種主要なマーカーを設計した。
黄色果皮10個体と緑色果皮10個体からなる2つの集団を利用し、黄色果皮の表現型に密接に連鎖する機能的なSNPマーカーを発見した。

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