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日商簿記1級(商業簿記・会計学)1級の収益認識基準ってなに?Vol.1

今回は日商簿記1級の収益認識について解説します。

まずは、収益認識基準の基本的な内容について

説明していきます。


なお、日商簿記1級の基本や他の基礎的な内容は以下の記事にまとめています。

日商簿記1級(商業簿記・会計学)会計って何?|日商簿記&公認会計士試験pandaa_school (note.com)

企業会計原則については以下の記事で解説しています。

日商簿記1級(商業簿記・会計学)企業会計原則って何?Vol.1|日商簿記&公認会計士試験pandaa_school (note.com)

日商簿記1級(商業簿記・会計学)企業会計原則って何?Vol.2|日商簿記&公認会計士試験pandaa_school (note.com)

日商簿記1級(商業簿記・会計学)企業会計原則ってなに?Vol.3|日商簿記&公認会計士試験pandaa_school (note.com)

日商簿記1級(商業簿記・会計学)企業会計原則とは?Vol.4|日商簿記&公認会計士試験pandaa_school (note.com)


損益計算書原則はこちらです。

日商簿記1級(商業簿記・会計学)損益計算書原則ってなに?VOl.1|日商簿記&公認会計士試験pandaa_school (note.com)

日商簿記1級(商業簿記・会計学)損益計算書原則ってなに?Vol.2|日商簿記&公認会計士試験pandaa_school (note.com)


貸借対照表原則はこちらです。

日商簿記1級(商業簿記・会計学)貸借対照表原則ってなに?Vol.1|日商簿記&公認会計士試験pandaa_school (note.com)

日商簿記1級(商業簿記・会計学)貸借対照表原則ってなに?Vol.2|日商簿記&公認会計士試験pandaa_school (note.com)

日商簿記1級(商業簿記・会計学)1級の損益計算書ってなに?|日商簿記&公認会計士試験pandaa_school (note.com)




収益認識基準の基本

収益認識基準の基本とは?

 収益認識とは、簡単に言えば、「売上をいつ計上するのか」

ということです。

今まで日本では「売上は実現主義の原則に従って計上する」

とされていたものの、一部を除き、それ以上の具体的なルールが

定められていませんでした。

そこで、具体的なルールとして収益認識基準が作られました。

 収益認識準は、基本的に、顧客との契約から生じる収益に関する

会計処理及び開示に適用されます。また、重要性の乏しい取引には、

収益認識基準を適用しないことができます。なお、金融商品会計基準

に含まれる金融商品にかかる取引や、リース取引に関する会計基準の

範囲に含まれるリース取引といった独自に基準が定められているものは、

収益認識基準の適用範囲からは除外されています。


※収益認識基準が作られる前までは、特に複雑な取引については各社が
それぞれの判断で会計処理を行っていたため、比較可能性の面で問題がありました。


収益認識基準の基本的な考え方

 収益認識の基本となる考え方は、財(商品)またはサービスの顧客への

提供と引き換えに、それらを提供する企業が顧客から得ると見込まれる

対価の額で収益を認識するというものです。ここで財またはサービスを

提供することについて顧客と交わした約束のことを履行義務といいます。

※サービス業における特殊な処理方法については別の処理があります。



履行義務の充足と収益認識
 
 履行義務の充足には、次の3つの場合が考えられ、それぞれ、収益の

認識時点が異なります。

履行義務の充足
①一時点で充足される履行義務のみの場合
②一定期間にわたり充足される履行義務のみの場合
③1つの契約の中に2つ以上の履行義務がある場合


①一時点で充足される履行義務のみの場合
 たとえば、通常の商品販売がこれに該当します。つまり、商品を引き渡した時点で履行義務を充足したことになります。この場合、商品を引き渡した時点で収益を認識します。


②一定期間にわたり充足される履行義務のみの場合
 たとえば、保守サービスの提供がこれに該当します。保守サービスは契約した期間にわたりサービスを提供し続けることによって、履行義務を充足します。そのため、たとえ契約時点で対価を受け取ったとしても、その時点で収益を認識することはできません。この場合、サービスを提供するにつれて収益を認識します。


③1つの契約の中に2つ以上の履行義務がある場合
 
この場合は、受け取った対価をそれぞれの履行義務に配分し、各履行義務を充足した時点または充足するにつれて収益を認識します。



1級の収益認識基準についての第1回の解説は以上になります。

今後も引き続き、解説していこうと思います。







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