大学職員の特殊性

管理人Iです。過去2回の投稿では大学職員リレーコラムと題して、大学職員の様々な仕事や日々どんなことを考えているか知ってもらえるきっかけとさせて頂きました。大学職員リレーコラムは今後も続きますが、今回は日々雑感を書かせて頂きます。

先日、ある勉強会にて大学職員の仕事について、一般企業で働く方との違いを中心に考えました。その際に先生に言われ、納得したことは、「大学職員は平気で仕事を"拒否"する。一般企業なら仕事は自分で奪うもの」というものでした。自分の周りの様子を見た時に、思い浮かぶことがあり、ひどく納得してしまいました。私も一般企業勤務時代には自分で仕事を"奪って"いました。皆さんのまわりではいかがでしょうか。大学職員が仕事を"拒否"する理由は一体何なのでしょうか。「自分の業務分掌以外のことはやりたくない」「下手に引き受けると今後も自分についてくる」「担当者や部署間での公平性が崩れる」など様々な理由が想定されますが、一番の理由は「新しいことをしたくない、覚えたくない」という理由なのかもしれません。大学職員は変化を嫌うマインドがあると仮説を立てられそうです。

これまでの投稿でも大学業界、大学職員の仕事の特殊性は書いたことがありましたが、私の中で大学と一般企業との違いは「時間の流れ」だと考えています。大学職員の仕事は年度単位であり、その効果測定には複数年を有することもあります。いざ翌年にその事業を取り組もうとしたときに前年の反省が生かされずに、結局同じことを繰り返してしまうこともあります。(効果測定を大して行わなくても機能してしまうのが大学の恐ろしいところなのですが)。また一般企業と違いうまくいかなかったときに「撤退」がしにくいため、仕事に変化が起きづらいということも考えられます。

ではこれからの大学職員はそれでいいのか。これまでの定型業務はあっという間にAI、RPAに置き換えれるでしょう。事務作業の多くが消えてしまうかもしれません。人間にしかできないこと、ひいては自分にしかできないことを探しながら仕事をしていかなかればならなくなります。なんとおそろしい状況。特に専任職員は自分の価値を作らなければなりませんね。そして大学職員の総合職モデルは今後どうなっていくのか。このあたりも今後考察をしていきたいと思います。

【管理人:I】

#大学職員 #日々雑感

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