メモ:加藤典洋『もうすぐやってくる尊皇攘夷思想のために』幻戯書房
大河ドラマ『青天を衝け』を見ていて、加藤典洋『もうすぐやってくる尊皇攘夷思想のために』のことが思い出されたので、特に印象深かった個所をメモしておく。同書92-93頁より。
「『尊皇攘夷』というときの後者、攘夷の思想とは何なのか。私たちは偏狭なテロリズムの思想として、忌み嫌っていますが、これと正面から向き合わなければならない。それが明治維新、つまり日本に近代をもたらしたものの、最初の起点の思想のかたわれだからです」。
「幕末期、日本列島に住む人びとは、日本は何も悪いことをし