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立体アートのプロ集団。クリエイティブを極められる世界

日本を代表する現代美術家・村上隆の立体アート作品の基になるデータを、デジタルツールを用いて作成する「デジタル造形師(スカルプト)」。現在ディレクターとして部署を取りまとめる二人は、どのようにしてこの世界に飛び込んだのでしょうか。その軌跡と、仕事に注ぐ情熱の源を辿ります。

(プロフィール)
氏名:A・S(男性)
学校:国立大卒(視覚映像デザイン専攻)
経歴:2011年入社 札幌、中野で映像制作部署「Kaikai Kiki Animation Studio PONCOTAN(ポンコタン)」の立ち上げに携わり、スカルプト(デジタル造形師)部署に異動。現在はディレクター職として勤務。

氏名:Y・O(男性)
学校:美大卒(建築専攻)
経歴:2015年入社 スカルプト部署の立ち上げに携わり、現在はディレクター職として勤務。

縁が結ぶ運命的な出会い

——入社までの経緯を教えてください。
A・S:北海道にある国立大学の美術科で視覚映像デザインを専門に学びました。同じ研究室の同期にはイラストレーターのmebaeくんがいて、彼の作る映像作品の制作を手伝ったりしていました。
 
そのmebaeくんが、代表の村上との仕事を機に札幌でカイカイキキのアニメーション制作部のポンコタンを発足することになり、手伝ってほしいと誘われたのがきっかけです。村上との出会いは衝撃的でした。あまりにもパワフルで、類を見ないエネルギーに圧倒されましたね。

——Y・Oさんはいかがですか。
Y・O:僕は美術大学で建築を専攻していました。設計するだけで完結する学生課題にリアリティーを感じられず、夜間は舞台美術家として活動しました。CGやCADで図面を引いたものがすぐに現実で建てて、壊して、という一連のプロセスが短く手頃だったためです。当時は3DCGを使う舞台美術家がいなかったので、ソフトウェアを用いて演出家のイメージを再現し、大道具制作や装置による演出まで手掛けていました。

卒業後はフリーランスとして活動したのち、建築関連の3DCGや映像を作る会社に就職しました。印刷会社との合併があり、3Dプリンターの店舗を設置することになり、その時に村上と出会い、実写のCG映画のモンスター制作の相談と依頼を受けた縁がありました。その後、カイカイキキでスカルプト部門を立ち上げる話を伺いカイカイキキへ入社をしました。

村上との仕事はクリエイティブをとことん突き詰めることができる


——働く上でのモチベーションは何ですか。
Y・O:村上からの「僕と一緒に世界の舞台を見ませんか」という一言が、日々のモチベーションになっています。同じ景色を見たいがために、志を高くして何とかついていかなければと思っています。

クリエイティブだけに集中できるように

——これから実現したい夢はありますか。
Y・O:ニュージーランドに『指輪物語』のCGとプロップ制作を一緒にやっている「WETA」という会社がありますが、その日本版として成長させたいです。
 
A・S:雑務や些細な処理でつまずくことがないよう、指示を効率的に汲み取れる体制を作り、クリエイティブに注力できる環境が作れたら良いですね。作品に関しては、自分自身も感動できるものを生み出していきたいです。

——スカルプトで働きたい人へメッセージをお願いします。
Y・O:僕は40歳のときに入社しましたが、叶うならパワー有り余る20代でカイカイキキに出会いたかったと本気で思っています。「生みの苦しみ」ともいわれるように、何かを生み出すことは苦痛を伴います。晴れの舞台は一瞬で、その繰り返しがクリエイティブの仕事です。それでも本気でやりたいという強い思いがある人に来てほしいです。

A・S:難しい挑戦にも楽しむという感覚でモノづくりができる人を歓迎します。クリエイティブが好きで、一生懸命になれる人と一緒に働きたいですね。

まとめ

立体作品のデータを制作する3Dのプロ集団「スカルプト」。どんなバックグランドや経歴を持っていても、それは必ず強みになります。業界トップと同じ舞台に立ち、クリエイティブを存分に突き詰められる環境はカイカイキキならでは。少しでも気になった人は下記ページをチェックしてみてくださいね。


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