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華道と出会った頃の私


華道との出会いは23歳の時。
その時の私は、新卒で入社した会社で社内恋愛をしていました。
ストレスにより体調を崩し、退職を決断しのんびり過ごしていた時でした。

ストレスの原因は束縛系モラハラ系DV系の彼。
同じチームで働いていたため、平日も休日も一緒。
十二指腸潰瘍の一歩手前まで我慢してしまっていた私。
体調の事もありましたが、
少し自由な時間が欲しくなり退職を決断しました。

自由な時間ができたら
楽しいこと、やってみたかったこと何かやってみたい。

軽い気持ちで始めたのが華道と茶道でした。
茶道は、とっても厳しいおばあちゃん先生だったので
若かった私は逃げ出してしまいました。

でも、華道だけは一度も「やめよう」と思ったことがありませんでした。
習い始めた当初は、基本型とか難しかったけど
慣れてきたら自由花にも挑戦することができるようになり
何よりいろんなお花で作品を作り上げる楽しさ
ちょっとした長さや角度で全く雰囲気が変わる生け花の魅力に、すっかり取り憑かれてしまいました。

お花の生け方も楽しみ方も無限にあるんだ!

生け方次第で主役にも脇役にもなれるお花たちの魅力。

苦手なお花や「あの人のお花がよかった」と思う事もありました。
それでも私に与えられたお花で、いかに自分が満足できる作品に仕上げることができるか。

自分に与えられた課題に夢中で取り組んでいたのを思い出します。

「今日のお稽古花は、何だろう?」
毎週、先生のご自宅に通うのが楽しくて仕方ありませんでした。

お花を生けている時間は「無になれる」
嫌なことを忘れて、お花を生けることに夢中になれました。

初めて見るお花
大好きなお花
難しそうなお花
いろんなお花に触れることのできる時間が
新鮮で楽しくて仕方なかったです。

最初の頃は、先生に手直ししていただいていたのが
だんだん手直しがなくなってきたりして
自信にも繋がっていったのです。

私は転職を繰り返しながらも華道教室には通い続けていました。

振り返ってみれば学生時代も転校したり、職場も転々としていた私。

子供の頃から、有難いことに習い事もたくさん経験しました。
ピアノ、習字、バレエ、公文、油絵、ガールスカウトetc
どれも、中学高校と進学していくにつれ通わなくなっていきました。

「私は何をやっても続かない。」そんな風に思っていました。

でも、気付いたのです。
私にも、唯一ずっと続いているものがあった!
華道だけは、環境が変わっても今だに続いているのです。

私の人生において華道は、なくてならない大切なものとなっています。


ライラック7182