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海城生が語る海城の好きな科目

高校1年 加藤直
 海城の好きな科目といえば、多くの海城生は数学や理科をあげるかもしれません。しかし、私の好きな科目はズバリ社会科総合学習(社会Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ)です。海城に入ることを考えている方も、この科目は聞いたことがあるかもしれません。社会科総合学習ではレポートが課題と出され、その大変さから苦手な海城生も多数いると思います。これを読んでいる海城の中学生の皆さんの中には、「絶対嘘だ!」、「あんな面倒くさい科目が好きなはずがない!」と思う人がいるかもしれません。実は私も中学生の時は社会科のレポートは好きではなかったです。しかし、今社会のレポートが良かったと記事にしているのは、嘘をついているからでも、社会科の先生からの圧力があったからでもなく、「ああ、あの時しっかりやっていて良かった」と今になって実感することがあるからです。確かに、対面で取材を自力で行うのは緊張するし、あれだけの文字数を書くのは文章を書くのが苦手な人からしたら地獄でしかありません。しかし、文章力がなくて長い文章を読むことすら苦手な人こそ、やっつけ仕事にならずに真面目に取り組むべきだと思うのです。
 それでは、社会科総合学習の魅力を個人的な観点から述べようと思います。私が社会のレポートで得た一番大きなものは、読解力です。私自身中学受験の時から国語の記述問題が苦手でおまけに文章を読むスピードも遅く、試験問題を全て解き切ることも滅多にありませんでした。しかし、社会のレポートを書くにあたって大量の論文や文献を読むことになり、それによって大人向けに書かれたような難しい文章も読めるようになりました。これがあったおかげで、国語の難解な論説文なども結構スラスラ速く読めるようになりました。かなり多くの文章を書くので文章力がつくのはもちろん(こう書きながら記事を書くのは相当なプレッシャーですが笑)他にも様々な力がつくと思います。
 上記のもの以外にも社会のレポートで得るものはたくさんあると思いますが、これから社会のレポートを書く中学生は「既定の文字数に達すればいい」と思うのでなく本気で取り組むことを強くお勧めします。

高校2年 高野綾
 自分の好きな教科は特に化学と物理です。
海城にはそれぞれ科目ごとに教室が割り振られていて、理科科目は特に設備がしっかりしています。また、海城中学までの間のカリキュラムは実験系が多く、座学が少ないため、その教科が嫌いになりにくいという所もいいところです。
 これが大体の教科についてなんですが、なぜ化学と物理が好きなのかというと、まず化学について、化学の中学生までの試験では、実験の中で出てきた化学式や反応物の名前などが出てくるため、ただ単に暗記ばっかりというよりは実験を通して1回「驚き」や「発見」を経験してから覚えるため、より覚えやすいところが良いです。また、私立ならではの所として、かなり高い特殊な形のフラスコなどを少人数で使えるため、様々な経験もできるからです。次に物理について、これも化学と同様に実験を中心に授業をしてその内容を試験に出すため、内容を理解しやすく、それに加えて実験では数値がしっかり出るまで試行錯誤を繰り返すので、しっかり考えて問題解決する力も養われると思います。高校生の時はどういう所がいいのかと言うと、特に良いのは、ここ2年間で配られたipadやmacbookで実験をネット上で行えることです。今までは中学の時までしか実験をする時間を長く取れなかったのですが、オンライン上で実験を行うことによって少しでも実験を通して理解を深めることができています。なので海城は特に理科の実験において、いい設備が整っているので好きな教科でもあってオススメできます。

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