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海城生が語る海城での貴重な経験

はじめに

こんにちは。文化祭実行委員会の川並です。
今回のテーマは「海城生が語る海城での貴重な経験」。
「新しい紳士」のスローガンを掲げ、様々な取り組みを行っている海城。
そんな海城での経験談を3人の生徒に語ってもらいました。(僕も語ってます)

高2 川並久聡
 海城では修学旅行や芸術鑑賞はもちろんのこと、PA(プロジェクトアドベンチャー)やドラマエデュケーション、KSプロジェクトなど海城ならではの様々なイベントが用意されています。部活動の種類も多く、僕は文化祭実行委員会イベント部部長、オンライン企画部、展示部、会計部、・奇術部部長・出版部副部長・生徒会執行部・物理部・(体育祭実行委員)などをやっています。(こんなにやってる人は稀です。笑)

 今までやってきた全てが貴重な体験なのですが(本当に!!)、今回はその中でもKSプロジェクトについて紹介したいと思います。僕が参加しているのは「イマ・ゼミ!~SDGsを越えろ~」と「英作文コンテスト企画」です。他にも「俳句甲子園への道」や「ITプログラミングキャンプ」など様々な企画があります。

 まずは英作文コンテストについてです。
 このKSプロジェクトは夏休み期間中に開催される講座で、全英連が開催する英作文コンテストにみんなで応募するというものです。今年は高校1年生と高校2年生が参加しました。
 個人作業の講習のようなものではなく、草案を書く段階から最終稿まで共有をして、時には学年の違う生徒が書いた英作文をお互いにアドバイスをしあってより良いものに昇華しています。もちろん英語の先生、ネイティブの先生からの添削もありますが、あくまで生徒自身の作文になるように最低限のアドバイスをしていただいています。その結果、毎年数名が入選を果たし、僕も入選をしました。

 次にイマ・ゼミ!についてです。
 イマ・ゼミ!では日本の現状の課題を知り、ディスカッションを行い、その先のワークショップ制作、ロールプレイングゲーム作成までも行っています。
 僕はジェンダー班で日本のジェンダー問題についてディスカッションをした上で他校ともディスカッションを行い理解を深めています。災害ボランティア班では実際に福島に向かい台風の影響を受けた農家の方々の元へ向かい収穫作業を手伝ったり畑を立て直す手伝いをしたりしました。ボルネオ班ではボルネオの環境保護問題について現地の日本人の方とzoomを繋いで様々な角度から学習、議論をしています。

高1 鈴木遥人
僕は小学生の頃、某ロボットアニメが好きでプラモデルをよく作っていたため、模型部がある学校に入りたいと思っていた。運よく海城に入ることができ、最初の1年は部活を中心に過ごし、それなりの生活を送った。海城はそこまで家庭学習や校則が厳しいわけではないのでかなり楽しい生活を送ることができる。海城は面白い授業やイベントが多く、文化祭も大規模に開催されるため無理に部活に入らなくてもかなり楽しく過ごせるだろう。特に海城の売りでもある中学生の時に書く「レポート」は、海城の授業の中でも最も面白い授業だ。レポートは自分で決めた社会的なテーマに関して取材や文献探しやフィールドワークをして書くというものになっており、この授業の1番の特徴はほぼ全て自分で行うというところだ。取材先の会社や大学にも自分でアポイントメントを取らなくてはいけない。もちろん電話をしても何箇所も断られる。そんな中でアポが取れた時の感動は学校生活の中でも最高のものだ。しかし本番はそのあとにある。取材当日、本来なら行く機会など絶対にないビルに入り、取材をしに行く。この時の緊張感も普段は味わえないものだ。取材では自分で考えた疑問や質問をぶつけることができる。普通では話すことができないような大人に仕事の話を聞けるということ、そしてその場に自分の力で行くということ、これは本当に素晴らしい経験になった。


高2西村優潤
海城で経験した中で貴重なこととして一番に挙げられるのは、やっぱり社会科でのレポート執筆だったと思います。自分は卒業論文で外国人労働者の新設されたばかりの「特定技能」という制度を取り上げました(そのレポートはかれこれあって大減点をもらって赤点でした)。
この時のレポートのための取材先の一つとして外国人労働者を取り扱っていらっしゃる弁護士の方に取材することができました。自分で文献や信頼のおけるネットサイトなどでの下調べをする経験も大事ですが、実際に問題に携わっていらっしゃる方のお話を生で聞けるというのは文献やネットサイトでは見えてこない問題や考えを与えてくれました。
中学生のうちに全く知らない人に自分の提起した問題に対して興味を持ってもらって、貴重な時間をいただくということは難しいと思うもかもしれませんが、取材先の方々の、本当に自分が興味を持っていることを誠実に伝えるためのコミュニケーション能力や真摯に話を聞く力に助けられ、深いお話まで聞けたりしました。
また、レポートの本文を執筆する際には大半の人は一度は苦労していたと思います。実際、自分も3日前に4分の1も終わっていなかったこともありました…レポートで大事だったのは実際の問題に対して自分なりの結論を出すことですが、これによって自分は普段のニュースを見た時に自分なりの意見を持つようになりました。やっていた当時は嫌でもありましたが、終わってみると結構自分の身になっているな〜、と感じます。
海城を目指す理由は広い人工芝のグラウンド(中1の時のクラスメイト談)かもしれませんが目指す理由の一つには入っていいと思う貴重な経験でした。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
3人中2人が社会の授業を挙げるという人気ぶり。当時から好きだった生徒とそうでもなかった生徒の対比も面白かったですね。しかし、後者の生徒にも後から思い返せば良い授業だった、と言わせる凄さ。
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