【資料庫から】縦割り行政が自爆した例

こういう開示文書がありました(青下線は筆者)。

日刊ゲンダイ黒い粉塵について

ところが,衛生検査所に開示請求をかけたら…

衛生検査所粉塵

11月時点で「体調不良者が出ている」と認識しているじゃないですか。

天網恢々疎にして漏らさず。同様に,衛生検査所の報告があることが,2月の都議会(予算特別委員会)で追及され,市場長(現:産業労働局長)は窮地に追い込まれました。

○曽根委員 豊洲市場の市場業者の中で体調不良の訴えが出ていたことと黒い粉じんとの関係について、市場当局が調べたり検討したことはありますか。
○村松中央卸売市場長 中央卸売市場では、場内事業者から問い合わせを受けた場合には、清掃作業を充実するなどの対応を進めている旨をお伝えいたしまして、ご理解をいただいております。
 また、衛生検査所から粉じんに係る問い合わせを受けた際は、同様に、市場としての対応について伝えているところでございます。
○曽根委員 今、清掃などでご理解いただいているという話をされましたが、この間の市場の実情と今の市場長の答弁はほど遠いものです。
 今、資料をお配りしておりますけれども、これは我が党が入手した、豊洲を開場してからの現場で働く市場業者や労働者の方々からの苦情と処理をまとめた衛生検査所の監視日報の資料です。
 この日報は、市場衛生検査所が、本来、食品の扱いを中心に日常の業務を点検、指導したことを報告するものです。
 ところが、私も見てびっくりしたんですけれども、この中にかなりの頻度で黒い粉じんや作業中のほこりの問題、体調不良の苦情が含まれていました。
 市場長は先ほど、豊洲市場は清掃をしっかりやっていて理解を得ているみたいなことをおっしゃいましたが、しかし、お配りした資料の少し後の方ですけど、八ページをごらんください。十二月十日の日報です。
 仲卸二番階段のドアがあけっ放しだったので、閉めるよう注意したと。開放している理由について、場内はほこりが舞っていることもあり、他の人からあけておくようお願いされたとのことだったとの記述があります。
 つまり、本来閉め切っておくべきドアを常時あけておかなければならないほど、ほこりが舞っている状態だったということです。
 これで、市場が清掃などを強化して衛生環境は良好だといえる状態だったんでしょうか。売り場内に粉じんが舞っている状態、こういう状態で本当に大丈夫だと市場長は思っていたんでしょうか。明らかに今の答弁と違うんじゃないでしょうか。お答えください。

いつも言ってますが,東京都の情報公開請求はFAX1枚で始めることができます。いくらか面倒なことはありますが。
とくにスクープが欲しい記者さんは,是非情報公開制度を活用してほしいと思います。

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