55.僕がおススメする小学生に柔道を教える時のポイント

僕がおススメする小学生に柔道を教える時のポイント

~はじめ~

①一度柔道着を掴んだら離さない

②一つでいいから得意技を身に付ける

③目先の試合の結果は気にしすぎない

~せつめい~

【①一度柔道着を掴んだら離さない】

小学生・中学生と練習するときに最近感じることは

組手の厳しい子供達が増えたなぁ

と感じます

組手は柔道において重要な要素です

でも

組手は上手でも

技が上手だなぁと感じる子は少ないです

あとはせっかく握った柔道着を離してしまったり

組むことを嫌がって切ってしまう選手がいます

これは本当にもったいないし

現在の柔道のルールの中で戦うには不利になってしまいます

なぜなら今の柔道のルールは投げた技によるポイントを重視する傾向があり

より積極的に攻める姿勢のある選手が勝ちやすいルールになっています

技で相手を投げる時には片手ではなかなか投げることが難しいので

柔道着を離したり

切ることによって

投げるチャンスが減ってしまうことにつながります

なのでアドバイスをするなら

組手は厳しくてもいいから

一度柔道着を握ったらその握った位置は変えないで

そのまま技に入る練習をした方がいい

です

柔道着を切るとか離すって

今のルールだとネガティブな動作だととらえられてしまいます

だから

攻めるときも守るときも

なるべく二本組んだまま柔道ができる選手が

ゆくゆくは国際的にも強い選手に成長するための

土台になるのではないかと

個人的には思うので

小学生の時から習慣づけた方がいいです

【②一つでいいから得意技を身に付ける】

これはめちゃくちゃ大事です

僕の少年時代は素人みたいな柔道選手でした

中学生のときも全然強くなかったし

高校1年生でインターハイ優勝したときも

得意技は一つもありませんでした

高校3年生になってから

やっと

『大内刈り』

という1つだけ得意技が完成しました

この技ならどんな選手でも投げることができる

という技です

でも1つしかないけど

その1つ得意技を作ったら

その技は一生自分を助けてくれます

なので

なんの得意技もない選手や

どんな技を得意技にすればいいのか分からない選手がいたら

とりあえず1個!!!

好きな技を磨きましょう

そしてその技で

太ってる人も

長身の人も

ガッチリした人も

自分と同じような体系の人も

どんな人も

その一つの技で投げることができるようになれば

かなり柔道の実力はアップします

【③目先の試合の結果は気にしすぎない】

試合で良い結果が出ることはいいことです

勝てばいろんな人が褒めてくれるし

優勝できたら気持ち良いし

でも勝負は必ず

勝つ人もいれば負ける人もいます

僕は小学生のうちから勝つことに執着することは

リスクが大きいことだと考えます

本当の柔道の天才みたいな子でもない限りは

ずっと勝ち続ける子なんてそうそういません

僕の知っている天才は高藤直寿しかいません

あとは見ていてちょっと残念なのが

子供が一生懸命試合しているときに

親の方が熱くなって審判にヤジを飛ばしたり

相手の選手に対して愚痴などを言っている姿を見ると

なんだか悲しい気持ちになります

気持ちは理解できるけど

柔道は礼儀大事ですから

相手に対してのリスペクトを忘れてはいけません

あと

小学生時代から勝つことに執着しすぎると良くないリスクがもう一つあって

柔道を心の底から

『楽しい』

と思えなくなってしまいます

競技に対して

『楽しい』

とか

『好き』

と思う感情はすごい大切です

極論ですけど

小学生のうちは柔道が好きとか

柔道楽しいって思う気持ちでだけでも十分なんじゃないかなと

個人的には思っています☺️

もちろんこの考え方は全てではありません

こんな考え方の人もいるんだ

くらいの感覚で見ていただけると嬉しいです😊

~おしまい~

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