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介護ベッドのマットレスの上には何を敷けばいい?

介護ベッドを導入する際によく聞かれるのが「マットレスの上には何を敷けばいい?」という質問。
特に初めて介護ベッドを使う方にとっては、わからないことだらけ・・・ベッドもどう使えばいいか不安や悩みだらけかもしれません。
ということで、そんな不安を少しでも払拭していただけるよう、今回はマットレスの上に敷くものは何がいいか?について解説していきます!

介護ベッドのマットレスの上に敷くものは?

介護ベッドを使う際には、必ず専用のマットレスを併用して使うことになります。実際に寝る際には、マットレスの上に寝ることになるのですが、当然ですがマットレスに直に寝るわけではなく、何かその上に敷いて寝ることになります。
介護ベッドの場合、床に敷布団で寝る場合や、平ベッドのスプリングマットで寝る場合と違うのは、背上げや足上げなどの機能で、床板が動く、ということです。
マットレスの上に敷くものも背上げや足上げで動く床板に連動できるものにしておく必要があります。

敷布団を敷くのは誤り

その観点でいくと、敷布団をマットレスの上に敷きたい、と言われることがよくあるのですが、介護ベッドの上に敷布団を敷くのは適していません。
背上げをした際に、布団ごと足側にズレてしまいますし、マットレスの厚みに加え、敷布団の厚みも加わり、背上げの床板の曲がるポイントと股関節の曲がるポイントが遠くなり、体に沿った背上げがしづらくなり、体がズレやすくなってしまいます。

なるべく薄手のものを敷く

ということで、マットレスの上には、なるべく薄手のものを敷くようにしましょう。
よくおすすめしているのは、四隅に固定用ゴムバンドがついているベッドパッドを敷き、その上に薄手のシーツを敷く方法です。
ベッドの背上げの動きにもしっかり追従するので、介護ベッドを使いこなす上で非常に有効です。
特に床ずれ防止用具のマットを敷く場合は、マットの柔らかさで体圧を分散していく必要があるため、できるだけ薄手のシーツを使うようにしましょう。

電気毛布はオススメできない

特に寒い冬場は、ベッド上で寝ていても寒がる方は、敷くタイプの電気毛布を使われる方も見えます。
しかしながら電気毛布はあまりオススメしません。
介護ベッドを使うくらいの方は、健常者のように自力で簡単に寝返りしたりすることもできず、低温やけどをされる方もいたり、電熱線の部分の圧がかかり続けて床ずれを発症してしまうケースもあったりするので、注意が必要です。
できればお部屋自体を空調で温めるなどして冷え対策をしてみてください。

ということで、今回はマットレスの上に敷くものについてあれこれお話させていただきました。
今回の知識も含め、他にも介護ベッドを使いこなしていく上で、いろいろなコツがあります。
私のnoteでは、他にも介護ベッドを使う上でのコツや情報を発信していますので、ぜひ参考にしていただけるとありがたいです!

福祉用具の使い方でわからないことなどあれば、福祉用具専門相談員に聞いてみてください。きっと力になってくれると思います!

ではでは。

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