かいスペ体験記~「異業種から介護業界に転職してみた」~
こんにちは。SPACE(#かいスペ)は”介護”に関心をもった仲間が集うオンラインコミュニティです。
今回の「かいスペ体験記」を書いてくれるのは、つぐちゃん。異業種から介護業界へ転職し、悪戦苦闘・試行錯誤する最中にSPACEを見つけてくださり、入会。その後どのような変化があったのでしょうか。さっそく見ていきましょう。
■プロフィール■
つぐちゃん (斎藤つぐみ)
【仕事】
社会福祉法人 管理部門マネージャー
産業カウンセラー、介護離職防止アドバイザー
【趣味】
ジャズボーカル、散歩、パンとコーヒー、サブスクで好きなドラマを見て奮い立たせる
介護業界に恩返しをしたくて転職してみた
実は【介護の渦の中にいたのに、いざ介護業界へ来てみたら介護をする人からとても遠い存在だったんだ】と、今年IT業界から介護業界に転職して思い知らされ、打ちひしがれています。
振り返ると、家族の介護が頭から離れない人生を、足かけ30年ほど送ってきました。10代・20代から祖母、母を介護し、つい先日、グループホームで過ごしていた父も見送りました。
もちろん壮絶だった時期もありますが、「いやー大変!」という話ではなくて、介護が傍にあったことで、いろんな方の優しさや助けをいただいて感謝することが多かったです。そして”いつか何かで恩返ししたい”と思っていました。利用者家族としても、IT業界で働く者としても、施設との連絡などはもう少し現場のスタッフさんがバタバタしなくても良い方法があるんじゃないかな…と思っていました。そんな思いを前に進めたくて、それまで順調だった仕事の勢いだけを携えて、介護業界への転職を決めました。
希望、崩れ去る
順調だった仕事の勢いを携え転職した私の希望は、転職初日に崩れ落ちます。ハンコを押す大量の紙が目の前に積まれる日々。役職者として迎えてもらったはいいものの、必要以上に職員との高い壁を感じました。ヒエラルキーに縛られ、施設や仕事について教えてもらおうとすると「一般職員が役職者に仕事を教えるなんてできません」と言われてしまうことも。一方で、”役職者なんだからわかるよね”の空気があります。そうです。超アウェーなのです。
違いすぎる生活に面食らって蕁麻疹が出てw、最近はだいぶ慣れてきたものの、現在進行形で「向いてない環境を味わう」日々を過ごしています(苦笑)
私の職場だけなんだろうか。
介護の職場ってみんなこんな感じなんだろうか。
自分の介護への想いって意味がなかったんだろうか…。
日常生活の中では相談する術がなく、困り果てていました。
そんな時、ふと検索をかけたところ、KAIGO LEADERSとSPACEが現れてくれました。ちゃんとツールを活用して、フラットな場でつながって、介護を良くしていこうと思っている方々がいるんだ!と、嬉しくなり、感激して泣いてしまいました。
職場と家の往復では、外とのつながりが薄くなって視野が狭くなるし、これまで得てきたITの知識も陳腐化する。″IT業界で培った知見を介護業界で活かしたい!″という思いを持って介護業界へ来たのに、介護のことは何も学べない…。危機感と焦りを感じていた私は、すがる思いでSPACEに入会しました。すると、メンバーの皆さんは、何の壁も疑いもなく、私を受け容れてくれました。
モチベーションを回復したら、ライフワークが見えてきた
「ここにいて良い・ここは安全」。SPACEでそれを感じて、私は初めて介護に関わる仕事に向き合い始めることができるようになりました。プロフェッショナルの方や様々な立場の方、素敵な思いを持っている人たちとの出会いの場であり、勉強の場であり、体験の場であり、刺激をもらえる場であり、毎日すり減るモチベーションを取り戻させてくれる場になっています。
また、介護の世界においてもいろんな働き方・関わり方があることを知りました。異業種から来て介護の業務自体には貢献度がほぼない私は、人生を締め括るお手伝いをする尊い介護・医療現場での仕事を、どんな形で支援できるのだろう…。日々それを考えています。まだどこに向かうのか、どうかかわり続けるのかの答えは出ていません。
一つだけ確信していることがあります。私のライフワークは「背中を押すこと」でありたい。話を聞き、一緒に解決に向けて考えて、できることがあれば動き、スタートラインに導く、もしくは伴走する。これができれば、どんな関わり方でもいいのかなと思うようになりました。
「介護にかかわって働く人(ワーカー・家族・施設を支える人たちも)を支える」をキーワードに、何かやり続けたいと思います。その活動がSPACEとリンクして継続できたら、これ以上嬉しいことはありません。
◆編集後記◆
介護の業界に”いつか何かで恩返ししたい”そんな気持ちがあっても、環境の変化・人間関係の変化で苦しい時がありますよね。オンラインコミュニティSPACEでは【「頼る」も「応援する」も両方できるようになる】を大事にしています。人は安心したり安全だと感じられる場があれば、冒険だってチャレンジだってできると思っています。異業種から介護や医療、福祉の領域に飛び込んできてくれた方々が、現場にいる方々とよい関係性を築き、そこからなにかが創造される場をSPACEではつくっていきたいと思っています。つぐちゃん、いつも先頭きって、SPACEを楽しんでくれ、周囲にもよい影響をあたえてくれてありがとう。(コミュニティマネージャーまさまさ)
オンラインコミュニティ「SPACE」について
入会できるタイミングは、1日と15日の毎月2回です。詳しくは以下をご覧ください!