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一夜にして介護を広く学ぶ~夏の自由研究発表会(後編)~

みなさん、こんにちは。KAIGO LEADERSのオンラインコミュニティ”SPACE”のコミュニティマネージャーまさまさです。

今年の夏は仲間と一緒に介護を学ぼう!

9月の1ヶ月間、SPACEに参加する200名を超える仲間のうち、約40名が夏の自由研究に参加し、10月にはその発表会を行いました。

研究テーマ

重度介護、認知症ケア、転倒予防、ヤングケアラー、協業・ナッジ、まちづくりの全6テーマ。興味のあるテーマはありますでしょうか。後編はヤングケアラー、協業・ナッジ、まちづくりの3テーマを振り返ってみたいと思います。

ヤングケアラー

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ヤングケアラーは今回の夏の自由研究企画で最も人気のあったテーマでした。参加したメンバーは、ライター・編集者やケアマネージャー、介護現場職・企業や行政の広報やPRを専門にされている方、学生、起業家などさまざまな背景の方が集まりました。その中にも、元ヤングケアラーや若者ケアラーもいらっしゃいました。

「ヤングケアラー」という言葉、最近よく聞くようになった気がしますが、どうしてでしょうか?

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ヤングケアラーチームは「ヤングケアラー注目の経緯:なんで今、ヤングケアラー?」という点に着目し、ヤングケアラーという言葉ができた歴史からこれまでを調べ上げてくれました。また「全国各自治体の取り組み」の進捗やこれからについて、2つの論点で発表いただきました。

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実態として、中学生約17人に1人、高校生約24人に1人がヤングケアラーです。ヤングケアラーの生活への影響は、授業を休まざる得ないことや、健康状態の悪化、勉強時間の減少などが上げられています。全国各自治体の取り組みはどうでしょう。現在、すでにアクションを起こしている都道府県は14です。今後、取り組みを実施しようとしているのは、9、残念なことに、県として動きがないのが、24になります。

上記の様に、研究したことを発表いただき、それに対して、質疑応答や感想共有を行いました。

協業・ナッジ

こちらのチームは、家族介護を長年やってらっしゃる方、薬剤師の方、介護事業所運営をされている方などで構成されるチームでした。

SPACEには、介護の現場で働く方々と、介護に関心を持っているが現場での困りごとがみえない状態で新しいサービスを考えている方が混在しています。多種多様なスキルや価値観をもつメンバーが「協業するには?」を考えるきっかけを事例を通していただきました。

次に、そもそもナッジ(nudge)とはなんでしょう。ナッジとは、行動科学の知見(行動インサイト)の活用により「人々が自分自身にとってより良い選択を自発的に取れるように手助けする制作手法」と言われます。ナッジ(nudge)そのものの意味は「そっと後押しする」という意味になります。発表では、「そっと後押しされた」体験とその理由などについて、話し合われました。

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まちづくり

まちづくりに興味があったメンバーは、多世代が集う”場”の立ち上げ・運営に関わる事務職の方、介護施設で働く方々で構成されていました。

「まちづくりがしたい」という言葉も時々聞きますが、そもそもあなたにとって「まち」とはなんなのでしょうか。「まちへの愛着の正体」をメンバーで話し合われました。

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また、「まちづくり」に興味のあるメンバーが行ったイベントや場所(超福祉の学校喫茶ランドリー)についても共有いただきました。

後編のまとめとSPACE

ここまでいかががったでしょうか。ヤングケアラー・協業、ナッジ・まちづくりと、3つのテーマを振り返りました。夏の自由研究発表会を終え、介護に関心があると言っても幅があること、それぞれの視点の違いから学びが拡大することを改めて感じました。

ヤングケアラーについては、現在厚労省ヤングケアラープロジェクトにオブザーバーとして参加する宮崎成悟くんに話題提供いただいたりもしています。現在、クラウドファンディングに挑戦中。

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また、まちづくりチームからの発展で、多世代で暮らす・過ごす、ということについて、富山県で多世代交流の場の立ち上げに関わったさじま~る東京都三鷹市でみたか多世代のいえプロジェクトを進行しているむら~の、が12月に「多世代で暮らすとは?」というテーマで話題提供・対談をしてくれる予定になっています。

今回、夏の自由研究として、6つのテーマをみんなで研究しました。たくさんディスカッションを交わしたり、学びにいそしんだり…。そしてみんなの1ヶ月間の成果としての発表を聴くことで、一夜にして介護に関する視野が拡がるありがたい機会になったかと思います。

▶オンラインコミュニティSPACE

SPACEへの申込みは下記から可能です。夏の自由研究発表会は終わりましたが、もちろんアーカイブ動画がご覧になれます。介護に関心のある多種多様な仲間が集っています。日々さまざまなイベントが立ち上がり、交流会や勉強会が行われています。つながりが欲しい、学べる環境が欲しい、と思っている方は、一緒に学びましょう。

最後に自由研究に参加したメンバーのコメントを紹介

自分の仕事の言語化に向けて色々な角度から考え続けた日々で、良いきっかけになりました。(フリーランス)
他グループのみなさんの研究の進め方、発表がそれぞれの個性があり大変興味深かったです。沢山の知識・情報をシェアして頂き、かいスペに参加している醍醐味はこれだ!と感じました。(介護職)
1人ではなくチームで同じテーマについて学ぶことができ、チームで協力することと勉強できる楽しさがあったため。(介護職)






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