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きっかけ1のつづき

 前回の続きになります。

 介護衣類を作るきっかけの中に、点滴をしている方の着替えの問題がありました。

 血管が細く脆い方の腕にやっと点滴の針が入ったあとで、体調の悪い時は嘔吐したり、排泄物で衣類が汚れてしまうことがよくあります。その時に様子をみて着替えるのですが、これがかなり難易度が高いのです。たいていの衣類の袖口は大きく開く作りにはなっていません。そのため、袖に腕を通す時に針の固定部に衣類や点滴のボトルがふれてしまい、針が血管からずれてしまい点滴がもれてしまうことがあります。そうなると再び針を差し替えなくてはなりません。患者さんには再び痛い思いをさせてしまい、看護師もそこで長い時間かかりきりになり他のことが出来なくなってしまいます。

 「袖口がもっと広く開けば、この問題は解決するのに」と、ずっと思っていました。

 ちょっとした工夫ですが、そのような衣類はなかなかありません。

 寝たきりの方、介護する方の負担が減ることは、その方たちの1日にすごく影響があると思います。頑張っている人たちにこれ以上頑張らせたくないですよね。

 「出来るだけ、余計な負担を減らしたい」

 それが介護衣類を作るきっかけの1つになっています。

 今日もお読みいただき、ありがとうございました。

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