Yuan

私が思う理想の介護とはまるで違う介護の現場は私に落胆と絶望しか与えてくれない。 派遣…

Yuan

私が思う理想の介護とはまるで違う介護の現場は私に落胆と絶望しか与えてくれない。 派遣社員として16年間、私が様々な施設で実際に見聞きしてきた現場の闇、実際にあった事例をここで吐き出していく事にした。

最近の記事

貞夫さん

利用者:80代男性 施設形態:有料老人ホーム 施設母体:株式会社 婚姻歴なし、子なし、親戚なしで生活保護受給者の貞夫さん。 口数が極端に少なく職員から話しかけてもあまり反応してくれないものだから、食堂やリハビリルームなどに居てもポツンと座ったまま放置されている。 返事が返って来なくたっていいし、たまに見せてくれる笑顔が可愛らしくて好きだったから、姿を見つけては話しかけていたが「ムダムダ!貞夫は無口とかそういうんじゃないから放っといていいよ!」職員のSだ。 Sは介護歴が浅

    • ヒロシさん

      利用者:70代男性 施設形態:特別養護老人ホーム 施設母体:社会福祉法人 歌が大好きなヒロシさん(仮名)は、私たち職員にたいする感謝の気持ちを常に伝えてくれるスキンヘッドのお爺ちゃん。 右利きだが右半身麻痺のため食事は先割れのスプーンを使用し左手で自力摂取、歯は無く義歯があるのだが噛み合わなくなり食事形態はペースト食。 義歯を作り直さないのは生活保護受給者であり金銭的に厳しいのと、ヒロシさん本人が必要としないからだと聞いていた。 自力で食べる事は出来るが利き手ではない左

      • ツヤ子さんの死

        利用者:80代女性 施設形態:有料老人ホーム 施設母体:株式会社 ツヤ子さん(仮名)は肺に持病がある80代半ばのアルツハイマー型認知症のお婆ちゃん。 ひ孫さんに貰った真っ黒な猫のぬいぐるみにシロと名前を付け、本物の猫だと思い込み、入浴の時を除いて手放した事がない。 肺の持病も認知症も進行していて、同じ話しを繰り返し聞かせてくれる。 内容はいつも女学生だった頃の出来事で、認知症の方にありがちな、昔の事は良く覚えているが最近の記憶がないというまさにそれで、苦労した話しや楽しか

        • 虐待

          虐待…これは絶対にあってはならない事。 しかし虐待はどの施設でも100%起きている。 虐待という言葉から暴力などが思い浮かぶかもしれないが、虐待は何も暴力だけではない。 どの施設でも100%起きていると言いきれるのは、小さな虐待が日常茶飯事だからだ。 ・食事をきちんと与えない ・水分を与えない ・訴えや呼びかけを無視 ・入浴させない ・トイレに行かせない ・コールの線を抜く ・更衣させない ・暴言や侮辱 挙げたらキリがないが、上記はもちろん虐待の大小を問わずその大半は

        貞夫さん

          介護職員の実態

          介護職員とひとくちに言っても様々… 働き方にしても、全てのシフトに入る常勤もはもちろん、早番や遅番だけだったり夜勤専従の職員もいるし、曜日や時間帯を固定しているパートさんもいる。 そして、介護施設で働く理由も人それぞれ。 長きにわたり介護士として様々な施設で働いて来たが、私が介護職員として働く理由は第一にお年寄りが好きだからである。 施設形態にもよるが、終の住処として入居される方のために、家族と思ってお世話をしたい。 何故か子供の頃からお年寄りを助ける場面に遭遇して

          介護職員の実態

          介護は手抜き業務

          やらなければならない事をしない、決まっている事をしない、要するに手抜き(サボり)がいくらでも出来てしまう職種はいくらでもある。 しかし、介護や看護などで手抜きをしてしまうと場合によっては命に関わる事だってある。 やらなければならない事をしなかった為に起きてはいけない事が起きてしまい裁判沙汰に発展したケースもある。 けれど、悲しい事に手抜きは日常茶飯事だ。 同僚は見て見ぬふりだし、上司でさえ平気で手抜きをしている。 私には考えられない手抜きをしていた同僚に注意したら「派遣

          介護は手抜き業務