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【登録販売者試験過去問解説】医薬品に共通する特性と基本的な知識

アレルギー(過敏反応)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

  1. アレルゲン(アレルギーを引き起こす原因物質)となり得る医薬品の添加物としては黄色4号(タートラジン)、カゼイン、亜硫酸塩(亜硫酸ナトリウム等)等が知られている。

  2. 外用薬では、アレルギーは引き起こされない。

  3. 医薬品の中には、鶏卵や牛乳等を原材料として作られているものがあるため、それらに対するアレルギーがある人では使用を避けなければならない場合もある。

  4. アレルギーには、体質的・遺伝的な要素はない。


正:1. 3 


医薬品の適正使用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

  1. 選択された一般用医薬品が適切ではなく、症状が改善しないまま使用し続けている場合には、副作用を招く危険性が増すことがある。

  2. 医薬品を本来の目的以外の意図で、定められた用量を意図的に超えて服用してもよい。

  3. 青少年は、薬物乱用の危険性に関する認識や理解が十分であり、薬物を興味本位で乱用することはない。


正:1


医薬品の代謝及び医薬品と食品との相互作用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

  1. 注射薬の作用や代謝は、食品によって影響を受けることはない。

  2. 酒類(アルコール)をよく摂取する者では、肝臓の代謝機能が高まっていることが多く、アセトアミノフェンは通常よりも体内から速く消失することがある。

  3. ビタミンA等のように、食品中に医薬品の成分と同じ物質が存在するために、それらを含む医薬品と食品を一緒に服用すると過剰摂取となるものがある。

  4. 生薬成分が配合された医薬品と生薬成分が含まれた食品(ハーブ等)を合わせて摂取すると、その医薬品の効き目や副作用を増強させることがある。


正:2・3・4


小児と医薬品に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

  1. 「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項」(平成29年6月8日付け薬生安発0608第1号厚生労働省医薬・生活衛生局安全対策課長通知別添)において、小児という場合は、おおよその目安として7歳以上、15歳未満の年齢区分が用いられている。

  2. 成人用の医薬品の量を減らして小児へ与えれば、副作用等が発生する危険性はない。

  3. 小児は、大人と比べて身体の大きさに対して腸が短く、服用した医薬品の吸収率が相対的に低い。

  4. 小児は、血液脳関門が未発達であるため、吸収されて循環血液中に移行した医薬品の成分が脳に達しやすい。


正:1・4
小児は体の大きさに比べて腸が相対的に長い。
血液脳関門:血液からなんでもかんでも脳に入らないようにするためのバリア。

①新生児とは、出生後4週未満の児とする。
②乳児とは、生後4週以上、1歳未満の児とする。
③幼児とは、1歳以上、7歳未満の児とする。
④小児とは、7歳以上、15歳未満の児とする。



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