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祖母の介護施設見学 〜外からみた介護現場〜


こんばんは ikedaです
暫く更新が空いてしまいました。

年明けから働いている施設でコロナが蔓延し、毎日が目まぐるしく過ぎ去りました。
また、急な人事異動が重なりフロアの状況も様変わり・・あっという間に年明けから3ヶ月も経っていました。

先日、私の祖母が入所を検討する施設見学に同行する機会がありました。
なかなか他の施設を見学できる機会はないので、家から近かったこともあり、父と母と仲介の担当の方と一緒に行かせてもらいました。

お風呂場を見せてもらうと急にホッとしてしまう自分はやっぱり現場の人間だなと感じました。
鏡の前に置かれた、いくつものボディミルクを見てついついホッコリしてしまいます。
(ちゃんと個人で対応してるんだな〜 忙しいなかでも保湿に努めてるんだな)と自分の日常業務と重ねてしまいました。

食堂も、とても綺麗!ということはありませんが、やっぱりホッとする雰囲気でした。隅に置かれた吸引機が2台、いつでも緊急時対応できるように体制がしっかりしてるんだなと研修を思い出します。
机に張られた食前薬という貼り紙が、みんなで忘れないように工夫した結果なのだと感じたり、職員の頑張りや心がけが伝わり親しみのような気持ちもわいてきました。

食事のおぼんに職員が並べるスプーンが自助食器なのも、ちゃんと食べやすいようにカンファレンスがされているんだなと思いました。
変わってゆく個人の状態に対する評価体制が確立されていない現場も多々あり、残存機能を維持する視点を持ち合わせていないケアが行われる現場も過去には少なくありませんでした。


部屋の見学に行くときに、遠くに車椅子に座るご利用者の姿が見えました。ピシッとしたおしゃれなシャツを着ている男性でした。手の拘縮が強そうに見えたけれど、要介護になったからと言って、介助者が扱いやすい視点で選んだものではなく、ご本人の意向が反映されているのだなと考えを巡らせずにはいられませんでした。
洋服ひとつでもどんな方なのか、好みやお人柄が感じられますよね。

この施設が良かった!という気持ちより、日々の現場職員の働く様子や頑張りが、様々な場面から想像せずにいられませんでした。

フロアで過ごすご利用者が、ベストやカーディガンなどの羽織を着ていたりするだけで安心する気持ちが芽生えます。忙しさから、羽織の着脱でさえ効率化ゆえに省かれてしまう現場もみてきたからです。

当たり前のようなケアを、当たり前にやる難しさを感じていた過去の経験に重ねながら、施設見学ができたことはまた学びになりました。

また、職員としてではなく、自分の家族が入居するという気持ちで施設に向き合うのは新鮮な気持ちでした。

ご利用者ご本人もそうですが、ご家族の大切な人をお預かりしている気持ちも大切に出来る介護職員でいたいと改めて感じました。


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