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介護現場〜コロナ対応中のご利用者の変化について思ったこと〜

いつも読んで頂きありがとうございます!
ikedaです!

フロアからコロナ陽性者が出てから、隔離対応となり2週間が経ちました。

ご利用者はこの2週間、ずっと居室内で過ごしています。

大体の方は、ご飯を食べる時以外は、ベッドに横になって過ごされている状況です。

だんだんと昼夜がわからなくなり、布団にいる時間が長くなったことで、離床している時間が苦痛に感じている様子が見受けられてきました。

トイレに向かう足取りが以前よりも重く、足が上がらない様子を見ると、筋力が低下していることを感じます。

独りで過ごす時間や寝る時間が多くなったことで、刺激が少なくなり、今まで見られなかった変化が見られてきました。

手芸用品で作った作品を今まで「綺麗ね」とお部屋で飾っていた方が「美味しそう」と口に入れようとしたり。

突然、お食事を手で食べ始めてしまい、お箸を持つことやスプーンで掬うことの認識ができなくなってしまったり。

座っている姿勢を保つことが厳しくなり、すぐに傾いてしまうことが多くなったり。

なによりも、独りで長く過ごすことで寂しさが募り、活気がなくなっていくご利用者が多くいます。

昼食を配膳するも、20分以上しても手をつけずにじっと座っている方がいました。
「○○さん、どうされましたか?」と伺うと、「うん。やっぱり皆んなと一緒じゃないと寂しくて」と。
その時に、何よりこのコロナ対応は、ご利用者の協力があってこそ成り立つものだと改めて感じました。
本当に感謝です。

感染症は健康面のリスクだけではなく、日常生活に大きな変化をもたらし、社会や人との繋がりも変化させてしまうものだと思いました。
また、大切なご家族と面会ができたり、他者とのお喋りをたのしみにしていたり、その方が大切にしていることを尊重できる生活とは程遠い状況になってしまうのだな、とも学びになりました。

もうすぐコロナ対応が解除され、普段の生活に戻った時に、また様々な課題が出てくると思っています。
柔軟に対応できるようにしていきたいと思います。

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