見出し画像

徘徊について覚え書き

今日のデイサービスの仕事では、珍しく徘徊に付き合って来ました。家族介護者であれば、徘徊に付き合うことは珍しくないと思うのですが。施設勤務だとレアケースだと思います。そもそも、危険なのでしない様にしますよね。お散歩ならまだしも、不穏な方でどうなるか分からない場合には…

ご利用者がデイサービスの外を歩き始めました。私は他のスタッフにすぐに電話を持ってきて貰い、とりあえず付き添いました。田舎道をあてもなく歩きます。ご利用者は不機嫌な顔です。私も顔は笑顔ですが、内心は不安でいっぱいでした。
曲がり角が難関でした。第一関門は私が立つ側とは逆に上手く曲がってくれました。車がきました。私が体を入れて守りますが、ご本人にそのつもりは無く、私を振り切ろうとします。なんとかセーフ。第三関門の曲がり角は、駅への道。ここに行くと行先は無限に広がることになります。何とかデイサービスの方に曲がって欲しいのに、抵抗するご利用者…
ついに私はご利用者の「おばさん」になりました。
「おばさんのいう事を聞かないとダメよ。こっちは危ないの。車が危ないの、〇〇ちゃん」
ご利用者の表情に、私の言葉が届いた感覚がありました。ご利用者は子供の設定がハマり、デイサービスに無事に帰る事ができました。いやあ、ヒヤヒヤでした💦

徘徊する認知症の方は、茂みでも何でも目的があれば入りますよね。そんなことになれば草の種だらけになるのか…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?