介護の働き方サポートデスク

介護助手の育成や適切な就労マッチング、介護分野で働く人々のメンタルウェルネスサポート、…

介護の働き方サポートデスク

介護助手の育成や適切な就労マッチング、介護分野で働く人々のメンタルウェルネスサポート、介護分野に特化したリビングラボ、仕事と介護の両立支援等、これからの介護福祉社会イノベーションを包括的に推進する取り組みを展開中。https://kaigo-jyoshu.jp

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『介護の働き方サポートデスク」のご紹介

■ご提供サービス全体マップ■プロジェクトの目的 このプロジェクトでは、市町村の健康づくり事業や介護事業と連携し、 介護助手(介護サポーター)の育成や適切な就労マッチング、介護分野で 働く人々のヘルスケアサポート、そして介護分野におけるイノベーション を加速するための先進的な実証実験(介護リビングラボ)を包括的に推進 する取り組みを展開しています。 ■主なサービス概要1 周辺業務の仕分け支援 介護助手(介護サポーター)は、利用者に直接触れることなく、施設運営に必要な周辺業務を

    • 介護分野におけるPHR活用の可能性を考える 〜看取り、終末期医療、認知症対応の視点から〜

      少子高齢化が進む日本において、介護分野の課題はますます深刻化しています。その中でも、看取り、終末期医療、認知症対応は特に重要なテーマである。これらの分野において、Personal Health Record(PHR)の活用が持つ可能性について考えてみました。なお、PHRへの入力はケアギバーが行うことを前提とします。 ■ケアギバーの定義まず、ケアギバーの定義を明確にします。ケアギバーとは、介護が必要な人々に対して日常生活の支援を行う人々を指します。この定義には、以下のような人

      • 介護分野におけるイノベーション創出に向けて

        ■はじめに 日本の超高齢化社会において、介護現場の効率化と質の向上は喫緊の課題です。この課題に対する有効な解決策の一つとして、デジタル技術を活用した介護分野における技術革新が注目されています。 しかし、これらの技術が現場に浸透し、効果的に活用されるためには、単に現場の介護職員のスキル向上だけでは不十分です。新たに「現場支援人材(介護版CRO・SMO)」を育成し、配置することも必要です。ここでは、介護分野におけるイノベーションを創出するための具体的な方策について少し考えたこ

        • 介護施設における心理的安全性の確保

          介護施設は多職種が協力して働く場であり、介護職員、看護師、リハビリ専門職、ソーシャルワーカーなどが一丸となって利用者のケアにあたります。このような環境では、心理的安全性の確保が極めて重要です。 心理的安全性とは、職員が自分の意見やアイデアを自由に表現し、失敗を恐れずに行動できる環境を指します。この概念の重要性を掘り下げてみます。 1. 組織のコミュニケーションと情報共有の向上 心理的安全性が確保された環境では、職員が自分の考えを躊躇なく発言できるため、コミュニケーション

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        『介護の働き方サポートデスク」のご紹介

          介護現場におけるプレゼンティーズムを考える

          プレゼンティーズム(Presenteeism)は、従業員が健康問題を抱えながらも出勤する状態を指します。この現象は、特に介護現場において深刻な問題となります。以下では、介護現場におけるプレゼンティーズムの現状、その原因、影響、および対策について、考えてみます。 現状と原因 介護現場は、超高齢社会において不可欠な役割を担っていますが、その労働環境は非常に過酷です。例えば、ある介護施設では、職員が慢性的な腰痛を抱えながらもシフトを休むことができず、毎日出勤を続けています。長時

          介護現場におけるプレゼンティーズムを考える

          仕事と介護の両立をサポートする新しいサービスを開始

          「介護の働き方サポートデスク」では、下記サービスを開始いたします。ご興味のある方は、メールにてお問い合わせ下さい。まず、大阪を中心とした京阪神圏から展開していきます。よろしくお願い申し上げます。

          仕事と介護の両立をサポートする新しいサービスを開始

          「介護疲労」について考える

          介護保険制度は、高齢者やその家族にとって重要な支援手段ですが、それでもなお介護疲労の問題が発生する背景にはいくつかの要因があります。これらの要因を考察することで、介護疲労の根本的な解決に向けた対策を検討することができます。 まず、介護保険制度の利用には制約があります。介護保険は一定の要件を満たした場合にしか適用されず、全ての高齢者や介護者が十分な支援を受けられるわけではありません。また、制度の枠内で提供されるサービスには限りがあり、実際の介護のニーズを完全にはカバーできない

          「介護疲労」について考える

          アジアの富裕層高齢者による日本の介護提供体制への影響

          近年、アジアの富裕層高齢者が日本での介護サービスを求める傾向が増加しています。この現象は日本の介護提供体制にいくつかのマイナスの影響を及ぼす可能性があると思っています。以下にその具体的な影響を考えてみました。 1. 介護リソースの競争激化 まず、アジアの富裕層高齢者が日本の介護施設やサービスを利用することで、国内の需要と競争が激化することが考えられます。日本は既に高齢化社会に直面しており、介護施設の空き状況や介護士の数が限られている現状です。外国人高齢者が増えることで、こ

          アジアの富裕層高齢者による日本の介護提供体制への影響

          介護職員のメンタルヘルスケアと生産性向上 〜新たなサービス市場への可能性〜

          介護施設の介護職員のメンタルヘルスと生産性向上について考えると、その必要性と重要性は極めて高いと言えます。介護職員は高齢者や障害者の日常生活を支える重要な役割を果たしており、その業務は身体的にも精神的にも過酷です。特に、日本の超高齢化社会においては、介護職員の負担は増加し続けており、そのメンタルヘルスが労働生産性に直結するため、対策が急務となっています。 まず、介護職員のメンタルヘルスの重要性について考えると、介護業務は身体的な負担が大きいだけでなく、精神的なストレスも多い

          介護職員のメンタルヘルスケアと生産性向上 〜新たなサービス市場への可能性〜

          健康経営における介護関連有資格者の参画の重要性

          現代の企業経営において、従業員の健康管理と福祉は重要な課題となっています。健康経営を推進する中で、介護関連の有資格者が参画することは、企業にとって不可欠な存在であり、多くの有用性とメリットをもたらします。以下に、具体例を挙げながらその重要性と不可欠な理由について考えてみました。 1. 専門知識の提供による職場環境の改善 介護関連の有資格者は、高齢者や障害者のケアに関する専門的な知識とスキルを持っています。これらの知識は、従業員の健康管理や福祉施策の策定において不可欠です。

          健康経営における介護関連有資格者の参画の重要性

          中小企業における「仕事と介護の両立支援」体制の整備の難しさ

          中小企業における「仕事と介護の両立支援」体制の整備は、多くの課題を伴います。以下に、具体例を挙げながら、その難しさを考えています。 まず、中小企業は大企業に比べて資源が限られている点が挙げられます。特に、人的資源と財務的資源の不足は大きな課題です。例えば、中小企業では一人ひとりの社員の役割が多岐にわたり、専門の人事担当者がいない場合も多いです。このため、介護支援策を設計し、実施するための専門知識や時間が不足しがちです。さらに、予算の制約から、外部コンサルタントの利用や専任の

          中小企業における「仕事と介護の両立支援」体制の整備の難しさ

          アカデミックな視点で介護職の社会的地位を向上させる

          介護職員の社会的ステイタスを向上させるためには、アカデミア界からの評価を高めることが極めて重要であると考えています。以下に、具体的な方策を交えて整理してみました。 1. 介護学の学術的地位向上 介護職の専門性を確立するためには、介護学の学術的地位を向上させる必要があります。大学や研究機関において介護学部や介護学科を設立し、専門の研究者を育成することが不可欠です。これにより、介護職が単なる労働ではなく、学術的な背景を持つ専門職として認知されるようになります。さらに、介護学の

          アカデミックな視点で介護職の社会的地位を向上させる

          地域企業と介護施設を繋ぎ、仕事と介護の両立を支援 〜新サービスのご紹介〜

          この度、地域の老健協会等と連携し、地域の中堅・中小企業と介護施設をマッチングし、仕事と介護の両立を支援する新しいサービスを開始しました。少子高齢化が進む現代社会において、働きながら介護を必要とする家族を支えることは、多くの人々にとって大きな課題となっています。 このサービスは、働く世代が安心して仕事に取り組みながら、大切な家族の介護をサポートできる環境を整えることを目的としています。 ■サービスの意義と必要性 介護と仕事の両立は、個人の負担だけでなく、企業の生産性にも大き

          地域企業と介護施設を繋ぎ、仕事と介護の両立を支援 〜新サービスのご紹介〜

          介護インバウンドの兆しを考える

          介護インバウンドの背景 近年、日本は急速な超少子超高齢化社会を迎えており、国内の介護ニーズが急増しています。これに伴い、日本の介護市場は急速に拡大していますが、少子化による労働力不足や介護施設のキャパシティの問題など、多くの課題も抱えています。このような状況下で、介護インバウンド(外国からの介護サービス利用者の受け入れ)が注目されています。 介護インバウンドが注目される背景にはいくつかの要因があります。まず、日本の医療・介護技術の高さが挙げられます。日本は医療技術の進歩や

          介護インバウンドの兆しを考える

          介護職員のメンタルヘルスサポートが生み出すビジネスチャンス

          介護職員のメンタルヘルスサポートの重要性は、個人の幸福と職場環境の改善にとどまらず、ビジネスチャンスの観点からも極めて重要である。日本の高齢化社会が進む中で、介護の需要はますます高まっている。 このため、介護業界は急速に拡大し、多くの企業がこの市場に参入する一方で、介護職員の離職率の高さやメンタルヘルスの問題が深刻化している。これに対処することで、企業は競争力を強化し、新たなビジネスチャンスを創出することが可能となる。 まず、介護職員のメンタルヘルスサポートは、職員の離職

          介護職員のメンタルヘルスサポートが生み出すビジネスチャンス

          仕事と介護の両立支援体制の構築をめざして

          仕事と介護の両立支援体制の構築において、地域の介護施設と企業の連携は極めて重要かつ効果的であると考えています。 まず、現代社会においては高齢化が進行し、多くの働き手が親や家族の介護を必要としています。このため、企業には、従業員が仕事と介護を両立できるよう支援することが求められています。従業員が介護のために仕事を辞めずに継続して働ける環境を整えることは、企業の人材確保と生産性の向上に直接的に寄与するものです。 次に、地域の介護施設と企業が連携することにより、従業員の介護負担

          仕事と介護の両立支援体制の構築をめざして