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海事代理士筆記試験 過去問 憲法(その4)

はじめに

ここに掲載する過去問は、〇×問題の場合は、解答欄に〇×の回答を記載しているのみです。また、記述式穴埋め問題の場合は、解答欄に解答を、選択式穴埋め問題の場合には、解答欄に選択肢と回答を記載しております。さらに、最後の【    】内には、参照すべき法律等を記載しております。この場合、法律の場合は「法」と、施行規則の場合には「則」、施行細則の場合は「細」、施行令の場合には「令」などと省略して表示しております。

第八章 地方自治(第92条~第95条)

【出題:H29】地方公共団体の組織及び運営に関する事項は、[      ]に基いて、法律でこれを定める。【解答】地方自治の本旨、【第92条】

【出題:R01】地方公共団体の組織及び運営に関する事項は、地方自治の本旨に基いて、法律でこれを定める。【解答】〇、【第92条】

【出題:H27】一の地方公共団体のみに適用される特別法は、法律の定めるところにより、その地方公共団体の住民の投票においてその過半数の同意を得なければ、国会は、これを制定することができない。【解答】〇、【第95条】

第九章 改正(第96条)

出題無し

第十章 最高法規(第97条~第99条)

【出題:H27】この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であつて、これらの権利は、過去幾多の試錬に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない[  ア  ]権利として信託されたものである。【解答】M(永久の)、【第97条】

第十一章 補則(第100条~第103条)

出題無し

判例

【出題:R05】憲法二十二条第二項は、外国に移住する自由を保障しているが、他方、外国へ一時旅行する自由までも含むものではないため、憲法十三条において幸福追求の権利の一部分をなすものとして保障されるとするのが判例である。【解答】×

【出題:R03】我が国に在留する外国人は、憲法上、外国へ一時旅行する自由を保障されている。【解答】×、【第22条1項(マクリーン事件)】

【出題:R02】裁判所がその固有の権限に基づいて審判することのできる対象は、当事者間の具体的な権利義務ないし法律関係の存否に関する紛争であって、かつ、それが法令の適用により終局的に解決することができるものに限られる。【解答】〇、【最高裁昭和39年(行ツ)第61号同41年2月8日第三小法廷判決・民集20巻2号196頁参照】

【出題:R02】企業者が特定の思想や信条を有する者に対して、それを理由に雇い入れることを拒んでも、それを当然に違法とすることはできない。【解答】〇、【三菱樹脂事件(S48.12.12最大判)】

【出題:H29】企業者が自己の営業のために労働者を雇用するにあたり、特定の思想、信条を有する者をそのゆえをもって雇い入れることを拒んだ場合、それは当然に違法となる。【解答】×、【三菱樹脂事件(S48.12.12最大判)】

【出題:R01】森林法の立法目的は森林の細分化を防止することによって森林経営の安定化を図り、もって国民経済の発展に資することであり、共有林の分割請求制限は合理性と必要性のいずれをも肯定することはできず、違憲である。【解答】〇、【第29条第2項関係判例】

【出題:R01】わが国に在留する外国人に対する政治活動の自由は、外国人の地位にかんがみこれを認めることは相当でなく、その保障が及ぶことは全くない。【解答】×、【民集 第32巻7号1223頁】

【出題:H30】条例が国の法令に違反するかどうかは、両者の対象事項と規定文言を対比するのみでなく、それぞれの趣旨、目的、内容及び効果を比較し、両者の間に矛盾牴触があるかどうかによってこれを決しなければならない。【解答】〇、【第94条関係判例】

【出題:H30】信仰の対象の価値又は宗教上の教義に関する判断は法令の適用によって終局的な解決が可能であるので、裁判所法第三条にいう法律上の争訟にあたる。【解答】×、【板まんだら事件。最判昭56・4・7】
最高裁判所は、「訴訟が具体的な権利義務ないし法律関係に関する紛争の形式をとっており、信仰の対象の価値ないし宗教上の教義に関する判断が訴訟の帰すうを左右する必要不可欠のものであり、紛争の核心となっている場合には、当該訴訟は、その実質において法令の適用による終局的な解決の不可能なものであって、裁判所法3条にいう法律上の争訟にあたらない。」と判示している(板まんだら事件。最判昭56・4・7)

【出題:R05,H29】前科及び犯罪経歴( 以下「前科等」という。) は人の名誉、信用に直接にかかわる事項であり、前科等のある者もこれをみだりに公開されないという法律上の保護に値する利益を有する。【解答】〇、【最高裁判例S56.4.14、前科照会事件】

選択問題の選択肢

【出題:H27】
A.議事録      B.普遍的な     C.内閣総理大臣     D.公文書       E.国会
F.尋問   G.供述    H.不利益           I.最低限度の    J.最高裁判所
K.不変の      L.安全の保障   M.永久の           N.両議院    O.調査書
P.苦役     Q.恒久の平和    R.内閣   S.責任の追及   T.国際平和
U.世界平和     V.記録          W.固有の     X.差別待遇   Y.国際社会

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