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採用するなら、仕事観を振り返る必要がある

3月末までの怒濤の仕事が終わった4月。長く保留させてもらっていた天竜川にまつわるライティングの仕事や茶園の撮影など、地元の仕事をしていました。移動が少ないって楽ちん。ちょっと遅くなりましたが、半年かけて取り組んだ仕事を振り返ってみたいと思います。

関西に住む古い友人に声をかけてもらい、この半年ほど、福島県の復興関連の仕事をしていました。福島イノベーションコースト構想という、東日本大震災や原発事故によって被害を受けた福島県浜通り地域(海側の地域)に、ロボットや航空宇宙、医療、農業といった新産業を誘致し、新しい都市をつくるという計画があります。その一環として、UIJターンを促進するウェブサイトを作成し、関連する企業や地元で活躍する方を取材し、記事にするというお仕事です。

福島イノベーション・コースト構想

ドローンや人型ロボット、バイオテクノロジーを活用した農業など、日本トップクラスというか、世界からも注目される企業への取材はどれも楽しいものばかり。理解するのに、話についていくために頭はフル回転で、取材が終わるとぐったり。それでも未来を大きく変えるであろうテクノロジーに毎回わくわくしていました。社長さんや技術責任者にあれこれ話を聞けるのは、ライターの特権だと思います。

とは言え、コロナ禍などを理由に本格的な取材が始まったのが12月…。さらに、当初の想定を超える23本の記事制作となり、正月や土日返上で仕事に取り組むことになりました。仕事をお断りすることも何度かあり、本当にごめんなさい。

この仕事を経て認識した一番の課題は、ひとり仕事の限界。納期を前倒しにするため、記事作成の3本を地元の編集事務所にお願いしました。これはこれで、外に頼るというよい経験になりました。

ライティングの見えない部分

取材に行って聞いたことを書くだけだから、ライティングって簡単でしょと思われるかもしれないけれど、これが意外と大変で。ライターによって仕事の仕方はさまざまかと思うので、これから書くのは僕のやり方。

①取材&撮影 → ②写真の現像 → ③文字起こし → ④情報の整理 →⑤構成を考える → ⑥ライティング → ⑦推敲・校正 ※⑥と⑦を2〜3回 → ⑧先方確認 → 修正 → ⑨納品(終了)

③に関しては、Rimo というウェブサービスを使い、結構助けられました。マイクを使って録音すると精度が高まることが分かりました。かなり便利。

もちろん、取材前には事前準備をしています。特に今回は、新しいテクノロジーで話が難しい。さらに、読者はUIJターンを想定しているので、大学生や20代社会人。もちろん、専門知識はありません。そんな彼ら、彼女らが分かるように情報をかみ砕いたり、面白がってもらったり、この企業っていいなと思ってもらえたり、読後感のコントロールも考えています。あわせて、取材に協力いただいた企業の価値や魅力を正しく伝えるという点にも注意しています。そんな感じだから、どうしても時間がかかってしまうのです。

そんなこんなで、一緒に仕事をしてくれる人をそろそろ真面目に探さないと思い、仕事の整理整頓をしながら、どんな仕事をしていきたいのか、どんな人と仕事をしたいのかなどを考えている今日のこの頃です。

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