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初期のMac用アプリ

割引あり

地方開発者の私的Mac40年」の四つ目の記事です。

これまでの記事
❶「Macintosh 512K カナ
❷「512KカナMac マニュアルと付属品
❸「Macintosh Plus
❹「初期のMac用アプリ」 ★この記事
❺「作るは地獄と言われたソフト開発
❻「APDAと90年代に作ったアプリ前半
❼「APDAと90年代に作ったアプリ後半


1985年夏にMacintosh 512K本体・外部フロッピーディスクドライブ(400KByte)・イメージライタのセットを購入した時、一緒に『Macitnosh Pascal』『MacFORTH』『FROGGER』『MusicWorks』『MacDraw』などのソフトも購入しました。
どれもキヤノン販売経由で入手できるものの中から選びました。

Macintosh 本体にはバンドルソフトウェアとしてMacPaintとMacWriteが付属していました。
MacPaintとMacWriteについては「512KカナMac マニュアルと付属品」に書きました。




1985年頃のカタログ

キヤノン販売が漢字ROM搭載のダイナマックを発売した頃のソフトウェアカタログ(縦長の小冊子)が出てきました。

Mac's Software Digest の表紙と背表紙


512K+漢字ROM=ダイナマック

Mac購入にあたってダイナマックを検討した記憶がなかったのですが、販売開始が8月だったようです。
私がMacintoshを発注したのは7月かそれ以前だと思います。

私が発注したのはやはりキヤノン販売の512Kカナ Mac本体とイメージライタと外部フロッピードライブがセットになって割引価格が設定されたものでした。

DynaMacの紹介

掲載されているソフトウェアはどれもキヤノン販売が発売元になっているもののようです。

MacDrawは31,500円

MacDrawもダイナマックで日本語処理可能と書かれています。
Macintosh販売にキラーアプリは不可欠でしたが、ビジネスアプリでは漢字入力・表示もまた不可欠でした。
ハードディスクがなかったため512K Macでは日本語表示が厳しく、漢字ROMを強引に組み込んだダイナマックが登場したわけです。
より実用的に使うには1986年登場のPlusの環境(1M以上のRAMとハードディスク)が必要でした。

MacPascalも定価31,500円

MacDrawもMacPascalも販売はキヤノン販売がしていたのですね。
上記のほかに次のソフトウェアが載っています。
製品名と価格それにキャッチコピーを紹介します。

EgBridge(定価38,000円)
◇EgBridge の仕様
入力方法:ローマ字/かな入力
字  種:標準(全角)/半角
かな漢字変換:単語単位
文字種 :JIS第一水準準拠(16✕16)
辞  書:約25,000語 増設ドライブ使用時は、約30,000語の辞書を使用可能
外字登録:辞書登録可能
対応アプリケーション:MacPaint、MacDraw、 MacProject、Excel、MS-File、Multiplan、MS-Chart

Excel(定価128,000円) ダイナマックで日本語処理可能
スプレッドシート、チャート(グラフ)、データベース、マクロが一体になったビジネス用統合型ソフトウェア

EgWord(定価59,800円) 
ダイナマックで日本語処理可能
文章を丸ごと自動変換。ワープロの究極の形を追求。

Microsoft Multiplan(定価65,000円) ダイナマックで日本語処理可能
複雑な処理もラクラクこなす、日常感覚で使える表計算プログラム。

Microsoft Chart(定価43,000円) ダイナマックで日本語処理可能
Multiplanのデータを活かし、多彩なグラフを手軽に作成。

Microsoft File(定価65,000円) ダイナマックで日本語処理可能
文字も、図形も自由にファイルできる、フレンドリーなデータベース。

Filevision(定価60,000円)
ビジュアルを用いた未来型データベースFilevision。

MacProject(定価31,500円) ダイナマックで日本語処理可能
工程、財務管理、企画立案に欠かせない現代人のオフィスツール。

Microsoft Word(定価65,000円)
ヘビーデューティにも応える、多彩な機能を満載。

MacTerminal(定価25,000円)
通信ネットワークを活用すれば、マッキントッシュの世界はさらに広がります。

Smartcom II(定価50,000円)
今までにない、便利なコミュニケーション機能を満載。

Video Works(定価36,000円)
アニメーションがあなたのイメージ通りに動きます。

Deluxe Music Construction Set(定価15,000円)
誰でも簡単に楽譜が書けます。

CHESS(定価19,500円)
コンピュータ相手にチェスはいかがですか。

Pinball Construction Set(定価12,000円)
自分で作り、遊べるコンストラクションベームの決定版。

Air Born(定価13,000円)
戦争リアルタイム・アクションゲーム

Lode Runner(定価12,000円)
思考アクションゲーム

Grid Wars(定価15,000円)
リアルタイム・アクションゲーム

Harrier Strike Mission(定価18,000円)
3次元リアルタイム・シミュレーションゲーム

Mac Vegas(定価19,500円)
ラスベガスの興奮を居ながらに味わえる。

Microsoft BASIC2.0(定価50,000円)
マッキントッシュの機能を活かした使いやすいBASCIC。

Exper Logo(定価60,000円)
ビギナーからエキスパートまで、自在に対応する高速「ロゴ」。

Mac C and C Toolkit(定価150,000円)
マッキントッシュ用のプログラムも開発できるCコンパイラ。

68000デベロップメントシステム(定価49,700円)
68000デベロップメントシステムはアップル社の供給するマッキントッシュ上で動くMC68000アセンブラ/デバッカです。

が載っています。
MacPaint(ダイナマックで日本語処理可能)とMacWriteも価格は空欄で画面と解説文だけ載っています。

懐かしいソフトの名前が並んでいますね。

既にいろいろなアプリが入手可能でしたが予算の問題もあり、最初に購入したアプリ(『Macitnosh Pascal』『MacFORTH』『FROGGER』『MusicWorks』『MacDraw』)はかなり偏りのあるチョイスです。
当時は雑誌記事と広告がほぼ唯一の情報源だったので、購入して確かめるしかありませんでした。



Macintosh Pascal

エレガントなPascal言語実行環境

箱にはMacintosh Pascalと書かれています。
MacPascal」だと思い込んでいました。

「THIS SOFTWARE RUNS ON MACINTOSH AND LISA」のシールが貼られています。
Lisaとありますが Macintosh XL のことかもしれません)

「THIS SOFTWARE RUNS ON MACINTOSH AND LISA」シール付きの箱

1985年に512KBカナMacと同時に私が購入したソフトのひとつがこのMacintosh Pascalでした。
Pascal言語はすでに使っていたのでMacintoshアプリ開発をはじめたいと思い購入しました。


グラフィックも表示可能

Macintosh Pascalは一般的なBasicのようにPascal言語を実行できる環境でした。
パッケージの写真にもあるように独立したテキスト出力用のウインドウとグラフィック用のウインドウがあり、プログラムで画像を描く事ができました。
繰り返し描画することで簡易アニメーションも可能でした。

Macintosh Pascalは大変洗練されたソフトウェアでした。
パッケージもAppleらしくとても魅力的です。

箱を開けると裏側に通称『ピカソマック』が描かれています。
箱の表示とほぼ同じユーザーズガイドとフロッピーが入っています。

Macintosh Pascalの箱を開けた状態
フロッピーディスクとマニュアルの裏表紙

フロッピーディスクのシール(印刷面)はシミが浮きおよそ40年の時の流れを感じます。

ガイドツアーはなく、当然カセットテープもありません。


カラー表紙のユーザーズガイド

Macintosh Pascal User's Guide の表紙

マニュアルの表紙はカラー、本文は墨と赤の二色刷で本文は41ページです。
残念ながらマニュアルもアプリも英語です。

今回、見返し(表紙の裏側)を見て驚きました。

ユーザーズガイドの見開きと目次

THINK Technologies, Inc. のコピーライトがあったのです(しかもAppleの前に)。
THINKと言えばPascal環境では一番長く使ってきた LIGHTSPEED PASCAL のメーカーです。

LIGHTSPEED PASCAL の広告(MAC WORLD誌  January 1987)

どおりで Macintosh Pascal と LIGHTSPEED PASCAL の画面などに共通点が多いはずです。(共通点どころか、ほぼそのままの部分が結構あったと思います)

アプリを作成可能なPascal環境としては、その後TML Pascalを購入しました(LIGHTSPEED PASCAL登場前の事です)。
開発環境については別の記事にまとめたいと思っています。

このユーザーズガイドはイメージライタ出力を版下にしているようです。

メニュー項目などは黒背景に白ぬき文字で明確になっています。
クリックやドラッグなどのマウス操作をで表現するのはMacintoshのマニュアル共通です。

begin end などが太字表示される

プログラムを入力するウインドウはオートインデント予約語を太字で表示する当時としては高機能のものでした。

現在の開発環境ではシンタックスカラーで構文解析し色分けが当たり前ですね。
1985年では白黒画面だったのでPascalの予約後を自動で太字にするのみでした。
(グリーンモニタなどキャラクタベースの表示環境では太字もできませんが、太字で強調はビットマップ表示のMacならでわです)
(グリーンモニタでは下線で強調することはできたはずですが、Editorで使われていたかはわかりません)


4ページで開いたソースコード「Wallter」をRunメニューから実行(Go)するとDrawingウインドウに描画します。

ステップ実行は1行ずつどの行が実行されるか指シンボルで示す

現代のPlaygroundsに少し似ているところがあります。
もちろん当時としては画期的でした。

1985年当時はコードを入力するエディタアプリと言語のコンパイラアプリ、それにLinkerアプリがそれぞれ独立しているものが多数派だったように記憶しています。
一つのアプリで開発できる統合環境の登場はハードディスクが普及してからです。

エディタの表示文字サイズは三種類から選びます

印刷画面のプレビューはありませんが、プリントダイアログの項目は現代のmacOSとそれほど違いはありません。

Observeウインドウで値を確認できる

プリントダイアログの基本機能は同じですが、OKとCancelボタンの位置は違いますね。


私がMacを購入した動機のひとつにワークステーションへの強いあこがれがあったことは間違いありません。
Macintosh Pascalはプログラミング環境としてその頃の『マイコン』とは一線を画す高水準でした。

残念ながらMacintosh Pascalでは独立したアプリケーションを作ることはできませんでした
でもPascal言語を試す環境としては最高でした。
ただしマニュアルにはPascalの参考文献は載っていますが、Pascal言語の解説はなくMacのToolboxに関する解説もありません。
(Pascal言語そのものはDOS用のコンパイラを使って測量関係の仕事で、Mac購入前に経験済みでした。)



1987-88年のカタログ

もうひとつキヤノンの立派なカタログ冊子があります。
こちらは1987年から88年で表紙にはSE(裏表紙はSEの背面)が採用されています。

キヤノン販売の冊子

目次です、雑誌形式になっています。
ページ数も多いです。

Macintosh Plusだけの頃とはかなり状況が変わり、価格は高かったもののMacの良さ・魅力も徐々に浸透したころでしょうか。(古いことなのでこのような客観的なモノがないと記憶をたどるのが難しくなってます)

目次


個人的黒歴史

個人的になつかしいモノを見つけました。(これが載っていたので保管していたのかもしれません)
右ページに日影計算の画面が見えます。

見開きでアプリを使うライフスタイルを紹介している

この建築用アプリ(MacShadow)の最初のバージョンは私が作りました。

太陽の位置は緯度経度と日時が決まると計算できます、そこから壁の各頂点の影を計算していました。
各頂点の影の位置を結び囲まれた部分が、壁の影になります。

建物の影は壁の影を合成したものなので、QuickDrawの「リージョン」というデータを使っていました。
「リージョン」はMacPaintの投げ縄ツールでも使われる不定形を表すことのできるデータです。
「リージョン」データは複数のリージョンをひとつのリージョンに合成したり、差分を計算したり、輪郭の表示や塗りつぶしができました。
日影計算に使えるのではと思い、試したら割とすんなりうまくいきました。

開発をすすめたところシンプルなビルなら問題なかったのですが、複数棟や塔屋があるなど複雑な実際のデータでは途中で表示が乱れる場合がありました。

日影計算は、影の重なりから何時間影になっているかを計算します。
精度を上げるには影を計算する時間間隔を短くすることが必要ですが、そうするとデータ数が多くなり影の重なりの形状もより複雑になってしまうのです。

原因は「リージョン」のデータサイズに32KBの限界があるためでした。
インサイドマックにはこの限界が書いてありましたが、限界を超えることを予見できませんでした

いろいろ対策は試しましたが、複雑な建物では限界がありました。
また建築で需要のあったペンプロッタ出力対応も最初のバージョンでは実現できませんでした。
まだ私のMacアプリ開発経験不足の頃のハナシです。


スタジオセッションの画面

スタジオセッションは6chのレベルメーターが目を引く音楽アプリで、店頭でデモを見た時は驚いきました。


見開きで紹介された懐かしのソフトウェア

この中では特にスーパーペイントはアプリの素材画像作りやマニュアル用の画像作成に重宝しました。
まだデジカメのない時代で、会社のメインマシンは II ci を使っていた1990年代前半頃です。

アプリ紹介のページの後に本体の紹介が載っています。

入門機としてのPlus
大画面でカラーのMacintosh II とHDも使えるSE

Plus登場の翌年1987年にはMacintosh SEとMacintosh II が登場しました。
周辺機器メーカーからもPlusに接続する外部ハードディスクが発売されるなど、Macを取り巻く環境はどんどん充実し多くの魅力的なソフトウェアが登場しました。


余談 QuickDraw Region のはなし

ちょっと検索してみたらインサイドマックの「Imaging With QuickDraw」がpdfでダウンロード可能でした。

https://developer.apple.com/library/archive/documentation/mac/pdf/ImagingWithQuickDraw.pdf 【全822ページ、4.3MBあります】

developer.apple.comのライブラリなので著作権的にも問題ないはずです。

これは複数に分冊されたインサイドマックのシリーズのようです。
Pascal SummaryだけでなくC Summaryも載っています。

これの2-7(63ページ)にRegion型と説明が載っています。

Imaging With QuickDraw より

rgnSizeがIntegerなのでサイズが32KBを超えると途端に正常に処理できなくなります。(当然です)
Integerは16bitです!

限界を超えてもクラッシュするわけではなく、そのため何が原因かを突き止めるのに時間がかかりました。

32KBのリミットは編集可能な文字テキストのサイズなどいろいろありました。
RAMがたったの128KBでスタートしたMacintoshなのであらゆるところでメモリ使用をギリギリで抑えていました。

画面も小さかったので画面の範囲であればリージョンのサイズ制限も32KBで問題ないはずです。
想定を超えた使い方をしてしまったようです。

そういえばインサイドマックに「リソースマネージャーはデータベースではない」「テキストエディットはワープロではない」などと書かれていましたね、突然思い出しました!



FROGGER

唯一購入したゲームアプリ


本体と一緒に購入したゲームは『FROGGER』です。
箱とフロッピーディスクがありました。

FROGGERの箱の表と裏

FROGGERのフロッピーシールは最もシンプルなものです。
このタイプはフロッピーディスクの厚み部分に何も目印がないため、複数重ねていると区別がつきません。

FROGGERのフロッピーディスク
箱の中にはマニュアルではなくこの紙1枚が入っていた(SEGAのゲームだった)

車が行き交う道路をカエルに横断させるゲームだったはずです。

ゲームなので当然音も出て、アニメーション表示していたように記憶しています。

Macに何ができるのか知るために買ったアプリのはずですが、まったくクリアできず、あまり使った記憶がありません。



MusicWorks

音楽アプリ

購入したことを完全に忘れていたのですがフロッピーディスクが出てきました。

MusicWorksのフロッピーディスク

こちらのフロッピーシールは裏側へ折り返していて、フロッピーディスクの厚み部分の色や文字が目印になります。

パッケージは見当たらないので検索したところ見覚えのある画像が見つかりました。

MusicWorksのパッケージ画像

このサイトで実行動画も見ることができました。

上記サイトの動画で少し思い出しました。
いくつかサンプルの曲が付属していました。
音質もチープであまり興味は持てなかったことを思いだしました。
でも現代のGarageBandアプリもほとんど触っていないので(音質の問題ではなく)、私の場合は音楽をクリエイトする才能が皆無であった事が原因と言えそうです😅。

フロッピーディスク裏側には
COPYRIGHT © 1984. MacroMind. INC. PUBLISHED BY HAYDEN SOFTWARE COMPANY. INC. ALL RIGHTS RESERVED. MACINTOSHIM IS A TRADEMARK LICENSED TO APPLE COMPUTER. INC.
と書かれています。

フロッピーディスク表面にはHAYDEN SOFTWAREしか書かれていませんが、MacroMind社の製品のようです。

Macintoshの可能性を確かめるために音楽関連ソフトウェアも購入してみたけれどほとんど使いこなせず忘れてしまっていたようです。



Talking Moose(トーキングムース)

Macのスピーチ機能を使ったアプリです。
ムース(ヘラジカ)が勝手にしゃべります(英語です)。


目を引くスピーチ応用ソフト

検索したら動画がYoutubeにありました。

英語のWikipediaに情報がありました。

上記の情報によると1990年ころにBaseline Publishing社により「commercially published」商業出版とは「販売」でしょうか。

手元にはフロッピーディスクだけがあります。
©️1991なので上記情報とも合致します。
パッケージやマニュアルはなく、どのようなパッケージだったかの記憶もありません。

シリアル番号付きのフロッピーラベル
1991年のものらしい

Talking MooseはMacintosh登場とほぼ同時に広がり、90年代に商品として流通したようです。
ムースが勝手に喋り出すMacらしいアプリとして記憶にありますが、何を喋っていたのかは記憶にありません😅。



Sound Cap

Macでデジタル音声を記録再生するアプリで、付属の箱型ハードウェアをシリアルポートに接続して使いました。(iPhoneの「ボイスメモ」アプリに相当するものです)
本体と同時に購入したのかどうかまったく記憶がなく不明です。


サウンド入力を可能にするハードとソフト

現代ではMacにマイクやマイク入力は普通についています。
初代Macintoshにはまだ音声入力はなかったのです。
ビープ音だけでななく音声の再生は可能でした。

このツールで録音したFM放送の音をMacユーザー会で披露したことは「Macintosh Plus」に書きました。

SoundCapマニュアルの表紙

MacPaintで描いたと思われる表紙です。

フロッピーディスク

フロッピーディスクは残っていますが、肝心のハード(変換ボックス)が行方不明です。

この上なくシンプルなハード

マニュアルの本文もMacintoshの出力をそのまま版下に使っているようです。
ページの一番下にはスクロールバーが描かれていますね。

アナログをデジタルに変換するボックはマニュアルでも「The Box」となっています。
電源はシリアルポートからの供給なのでMacと接続するだけで使うことができました。

マニュアルによると最高22K Hz 8bitでサンプリングできます。
22K Hzサンプリングで400KBフロッピーディスクにおよそ17秒録音可能でした。
サンプリングは4段階に変更可能で、最も長時間録音可能な設定は5.5K Hzサンプリングです。

512Kまたはそれ以上のメモリーのMacintosh用と明記されています。

サンダースキャンで取り込んだと思われる顔写真

開発にはMacintosh開発メンバーのSteve CappsとAppleの支援があったと明記されています。

AppleとMac開発メンバーの支援とは最高ですね。
私も1989年ころ72ポイントの漢字Talk用フォントの作り方はアップルジャパンさんから情報をいただき製品化できたことを思い出しました。


録音時間がフロッピーディスクの空き容量に制限されるので実用性はイマイチですが、将来の「マルチメディア」に向けた可能性は感じられました。

キヤノンのカタログにはスタジオセッションアプリでこのサウンドキャップで録音した音声データを利用できると書かれていました。



MacFORTH

セルフ開発可能な最初の開発環境

Macintosh Pascalと同時に購入した開発環境がFORTHでした。
FORTH言語は未経験でしたが、512K Macでセルフ開発できればと思い購入してみました。

Macintoshで実行できる最初のプログラミング言語』はこちらの記事に載っていました。
(なんと 128K Mac でもアプリ開発できたそうです)

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今後も記事を増やすつもりです。 サポートしていただけると大変はげみになります。