スタバのお姉さんにラブレターを渡した話

4月12日 金曜日

近所のスタバにて


「おはようございます。

 良かった、お会いできて」



嫌な予感がした。

こういう勘は大抵当たる。



「じつは、4月18日で
 熊本のお店に移動することになりました」




こんにちは、かいげつです。



近々移動するということを聞いた僕は、
その店員さんに手紙を書いて渡しました。


内容としては、ざっくり言うと

「いつもありがとうございました。

 次のお店でも頑張ってくださいね」


みたいな感じのものです。


けど、

ちゃんとした便箋と封筒を使って、
少しだけ特別感を演出しました。


本音を言うと、
最初は本当にラブレターを書いて
渡そうかと思っていました。

が、熊本ということで、
決して遠い距離ではなかったので、

「会いにいきますね!」

と約束したものだから、
その時のことを考えて
ラブレターを書くのはヤメにしました。


いや、実は
それもちょっと違います。


いきなりラブレターを渡しても、
当然、上手くいくわけがないので、

「まずはワンクッション入れよう」

ということで、
感謝と応援のメッセージにしたのです。


そして、熊本のお店に行った時に、
次のステップを踏もうと考えました。


とはいえ、そんな下心を抱いて書いては、
そういうのが伝わってしまうでしょうから、

「受け取った相手が喜ぶメッセージ」

を本気で考えて書きました。


で、日曜日。

昼過ぎくらいのタイミングで、
彼女が常連のおばあさんと話していたので、
思い切って、そこで渡しました。

(常連のおばあさんとは、
 その前にしこたま会話してたので
 
 「知らない人が割って入ってきた」

 という状況ではなかったを補足しておきます)



そのあとは、
いつも通り過ごしていたのですが、

(最後だから、あいさつして帰ろう)

と思い、彼女が帰るまで
待っていようと考えました。


が、先日帰った時間になっても
彼女はまだ働いていたので、

自宅にいる母と祖母を
余計に待たせるのも悪いと思い、

(まあ、熊本に会いにいくからいいか)

と、諦めて帰ることにしました。


でも、、


店を出て、車を運転していた時、
後悔の念に襲われたのです。


「なんで、あいさつしなかったの?

 ここで会うのは最後なのに」


そう、この日が最後だったのに、

「一応、手紙を渡したから」とか、

「熊本に行けば、また会えるから」とか、

「母と祖母を待たせるのは悪いから」とか、

なんかそれらしい理由をつけて、
自分の本音、本心から目を背けていたのです。



「本当に、それでいいの?」


いやいいわけがない。

熊本のお店に行った時に
必ずしも会えるとは限らないし、

手紙は渡したけど
連絡先はもちろん入れてないし、


何より、

自分の本心を伝えていない。



「もっと仲良くなりたい」


たったそれだけのことを、

なぜ、伝えられないのか?


いや、


なぜ、”伝えなかった”のか。


つくづく、自分が情けないと思ったし、

ダサいと思いました。



つづく(多分)

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